節々の痛みやどことなく体が重だるい、嫌な予感がしたら急に38℃以上の発熱...なんて経験ありませんか?

 

まさしくインフルエンザの初期症状です。高熱状態で頭はフラフラ。早く熱よ下がってくれ!と願ってもなかなか言う事を聞いてくれない体。

 

では実際インフルエンザに罹患してから、発熱し、平熱程度に解熱するまでの期間はどれくらいなのでしょうか。詳しく解説します!

 

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インフルエンザ罹患から発熱まで

インフルエンザ 発熱 期間インフルエンザの感染ルートとしては飛沫感染がほとんどで、インフルエンザに感染した患者さんの咳やくしゃみに含まれるインフルエンザウイルスが空気中に飛散し、それを呼吸とともに吸い込んでしまうことにより感染します。

 

感染したウイルスは主に、呼吸器系の臓器である喉や気管支、肺などで猛スピードで増殖します。潜伏期が1〜3日で、一般的に感染2日後に増殖のピークを迎えます。すなわち感染してから1〜3日後に症状の主体である高熱が出ると考えられます。

発熱から解熱までの期間は1週間ほど

インフルエンザの症状が最も酷くなるのが発症してから3日間程です。38℃以上の高熱が続き、解熱剤を服用してもなかなか熱が下がってくれない状態です。

 

また、3~7日後には徐々に症状も落ち着いて来て、酷い高熱が1週間続く、といった状態は余程体が弱っているときや子どもや高齢者などの体力が無い方に限られます。一般的には熱も自然と下がっていき、1週間もすれば平熱に戻っている事がほとんどです

発熱から解熱までの時間を出来る限り短縮したい時

インフルエンザ 発熱 期間インフルエンザとは、そもそも通常の免疫力をもっている者であれば治療のいらない感染症であり、脱水症に注意しながら1週間も家で安静にして過ごしていれば、自然治癒が可能な病気です

 

しかし仕事や家事、育児と奮闘する中で、1週間も寝込んでいられない!という方は多くいらっしゃいますよね。

 

そこで役に立つのは、「抗インフルエンザ薬」です。実際、病院を受診するべきタイミングと抗インフルエンザ薬の種類について紹介します。

抗インフルエンザ薬の作用機序と受診のタイミング

インフルエンザの薬は、ノイラミニダーゼ阻害という作用機序によるものです。

 

これはインフルエンザウイルスの増殖の際に、最後細胞外へ放出される時に必要な細胞とウイルスの切り離しを助けるはさみのような役割をするノイラミニダーゼを邪魔することにより、これ以上のウイルス増殖をさせない、といった作用により効果を示します。

 

先ほども説明しましたが、インフルエンザの増殖は感染後2日後にピークを迎えるので、この48時間以内に薬を服用しなければ意味が無いのです

 

すなわち、ウイルスの増殖のピークを迎える前に治療薬を服用出来れば、増殖が最小限に抑えられることで全身症状も軽減できるという訳です。インフルエンザ患者との接触の可能性があり、急な高熱が出た場合は、すぐさま受診をすることで症状を最小限に抑えられる可能性があります。

抗インフルエンザ薬の種類

作用は全て同じですが、成分や剤形に違いがあります。それぞれの特徴について説明します。

タミフル(成分名:オセルタミビル)

剤形としてはカプセル剤、ドライシロップとがあります。1日2回で処方された用量を、5日間連続で服用する必要があり、これを途中で止めてしまうことで治療効果が無くなるばかりか耐性を生んでしまうため、必ず5日間連続服用が可能である方に向いています

 

小児、乳幼児やカプセルの服用が難しい高齢者の方などにはドライシロップが適しています。体重によって細かく用量設定ができ、飲む事が出来れば確実な効果を発揮できるので、吸入薬よりも治療の確実性が高くなります。

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ただし、小児の場合服用後の異常行動の危険性が問われていますので(因果関係は無いとされていますが)少なくとも服用後2日間は保護者の監視の下におくこと、とされています(他インフルエンザ薬も然り)。

イナビル(成分名:ラニナミビル)

発症後インフルエンザと確定されてから、その場での吸入1回で治療が終了するという吸入剤です。成人と10歳以上の小児の場合1回2キット(4吸入)を、10歳未満の小児の場合1回1キット(2吸入)を吸入してもらいます。

 

メリットとしては処方せんを持って行った薬局先で、薬剤師さんの指導のもと(もしくは病院で医師の指導のもと)吸入をして治療を完了できるという点で、毎日の服用の心配もなく服用忘れがありません。ただし、しっかりと吸入をして肺に薬を届かせる必要があるため、理解力に乏しい方や吸入力の弱い方にはオススメできません。

リレンザ(成分名:ザナミビル)

こちらもイナビル同様吸入剤ですが、一日2回5日間連続で吸入の必要があるため医療機関ではあまり汎用されなくなりました。

 

成人でも小児でも用量が同じという点では間違いが生じにくいのでわかりやすいとも言えますが、吸入法を医師や薬剤師にしっかりと学んでおく必要があります。

ラピアクタ(成分名:ペラミビル)

こちらは他の薬剤と違い、点滴剤であるため、病院ですべての治療が終了するという点が一番のメリットです。

 

また直接血中に投与するため、即効性が高く吸入や経口での投与が困難な患者さんに適しています。ただし点滴時間は15分以上と規定があるため、拘束時間が長いというデメリットはあります。※一般的に発症から48時間以上経過している場合は、抗インフルエンザ薬投与の意味がないため処方されません。

 

その場合は対症療法になりますが、解熱剤であるカロナール(成分名:アセトアミノフェン)や各症状に対する薬が処方されます。一般の風邪症状と同様、栄養のある食事や水分を摂取し、汗をかいたり場合によっては解熱剤を服用して熱を下げるようにしましょう。

 

参考:インフルエンザが原因で肺炎になる可能性が!気をつけておきたい対処法は?

熱が下がったら職場や学校に復帰しても大丈夫?活動開始までの期間

インフルエンザ 発熱 期間

インフルエンザが爆発的に流行する理由のひとつに、感染者が症状が無いからといって人ごみの中に出てしまう事で起こります。

 

症状が無い=自分の中にウイルスはいない、ということではありません。では具体的に、どのタイミングで仕事や学校に復帰すればいいのでしょうか。詳しく説明します。

学校保健法による登校までの期間

学校保健法には、

発症後5日を経過し、かつ解熱したあと2日(幼稚園では3日)経過するまで

出典:学校保健法

と規定されていますので、これをしっかりと守りましょう。

職場復帰までの期間

基本的には学校への登校復帰までの期間と考え方は変わりません

 

感染から7日間すなわち発熱などの発症から5日間は保菌者として感染源になりかねません。インフルエンザと診断されたら、熱があっても解熱剤を服用して無理をすれば会社に行ける!という判断は全従業員をインフルエンザへの危険にさらす事になります。

 

勝手な行動はせず、医師や上司の方と相談の上職場復帰への期間を決める様にしましょう。

 

参考:インフルエンザを発症したら飲酒は絶対NG?薬との関係は?

まとめ

高熱以外にも節々の痛みや全身倦怠感などの症状が出て、すぐにでも熱を下げたい、症状を改善したいという気持ちは十分にわかります。

 

しかしインフルエンザに罹患したときは、自分が保菌者であること、すなわちインフルエンザを他人に移す可能性がある存在であることを重々承知してください。

 

体力のある大人であれば、抗インフルエンザ薬や解熱剤がなくとも、1週間も寝込めば自然治癒できます。むやみやたらに医療機関を受診することは、インフルエンザ感染を拡大させる原因になります。

 

ただしそもそも体力が無い小児や高齢者、気管支ぜんそくなどの呼吸器疾患を患っている方、合併症の危険性がある方は速やかに医師に診てもらうようにしましょう。

 

参考:タミフルの副作用に要注意!幼児や子供が気をつけるべきこと

参考:インフルエンザ対策を全て網羅!予防から対処法までまとめ