少し前に子供がインフルエンザにかかった時に処方されたタミフルを服用すると、異常行動が見られるというニュースがよくテレビで放送されていました。
かなり多く放送されていたということもあり、自分の子供がインフルエンザにかかった時には、
「タミフルを飲ませても大丈夫なのかな・・・」
と不安になりますよね。そういう時にこそ子供のために正しい情報を得るようにしましょう。幼児や子供がタミフルでおきる副作用について詳しく解説していきますね。
目次
タミフルには副作用がある!
もちろんタミフルにも副作用があると言われていますが、基本的にどんなお薬でも副作用は必ず存在します。あの有名な正露丸やオロナインでさえ、処方箋のお薬でもないのに副作用が明示されていますよね。
ただ、タミフルには以前に服用することで異常行動が起きるというニュースが大きく報道されたために副作用の心配が大きくなったと言えます。
実際の所タミフルを服用することで異常行動は起こるのでしょうか?ましてや、自分の子供や幼児がインフルエンザの症状を発症した場合に、タミフルが処方されたら不安ですよね。
特にお子さんが服用することでの副作用がどういったものなのかを次章で詳しく述べていきますね。
幼児や子供はタミフルに要注意!他のインフルエンザの薬にも副作用が
インフルエンザの治療薬としてタミフルを処方された場合、副作用には充分気をつけないといけません。
特に幼児や子供(10代も)には、タミフルを服用することでの異常行動がおきやすいと言われています。(※因果関係は症例が少ない為、未だ確認されていません。)
もう一つの治療薬として、リレンザというお薬がありますが、その薬と比べると1.5倍程も違うそうです。ただ、タミフルには子供にも飲みやすいようにシロップがありますが、リレンザは吸入薬なので子供には与えづらいのが難点です。
そういったこともありタミフルが多く処方されているので、服用し始めたときには特に子供や幼児にはよく注意しておきましょう。
タミフルの副作用はどんな症状があるの?
子供がタミフルを服用した時におきる要注意な副作用は以下のものがあります。
動悸・血圧低下、蕁麻疹・息苦しい
白目が黄色くなる
全身の皮膚の発赤・ただれ・水ぶくれ・口内炎・結膜炎
尿量の減少・むくみ
出血しやすい
血便
意識がぼんやりする、意識がなくなる、うわごとを言ったり興奮したりする、
普段と違うとっぴな行動をとる、幻覚が見える出典:厚生労働省
この症状が出たときには、いち早く病院で医師の診察を受けるようにしてください。
特に幼児や子どもの異常行動は服用し始めてから2日以内で起きることが多いそうなので、その2日間は大変ですができるだけ付きっきりで看病してあげることが大切です。
インフルエンザの治療薬にタミフルが処方されても大人は大丈夫?
インフルエンザの治療薬として子どもや幼児が処方された場合には、服用するときに注意が必要ですが、大人・成人の場合はどうなのでしょうか?
もちろん大人が服用する場合にでもタミフルには副作用がありますが、子どもや幼児ほどではありません。
一般的には、
- 下痢
- 嘔吐
- 食欲不振
- 頭痛
- 平熱よりも体温が下がる
- 眠気または眠れない
などがあります。全く注意しないで良いというわけではありませんが、余程のことがないかぎり問題はないでしょう。
そして、タミフルはインフルエンザのウイルスを体内で増殖されるのを防ぐ、抑制するという効果があるので、発症してから早い段階でタミフルを服用すればより短期間で症状が治まっていきます。
しかし、服用するのが遅くなればなるほど、効果はなく、症状が治まってもそれはタミフルが効いたというよりも、自然治癒したと言えるでしょう。
参考:インフルエンザの予防接種に副反応アリ?発熱することも!?
幼児や子供がインフルエンザにかかったら
自分の子供や幼児がインフルエンザにかかった時は、きっと大慌てですよね。
家族内や、周りに感染しないように注意しないといけないし、子どもの病状も心配です。子どもがインフルエンザにかかってしまった場合の対処法についても詳しく紹介していきますね。
インフルエンザにかかったときの対処法
子どもがインフルエンザにかかったと感じた場合にはまず、必ず病院でインフルエンザの検査を受けてください。
インフルエンザの治療薬は先ほども述べたように、早めに服用することで効果があり、いち早く体を楽にさせることができます。
薬の処方も終わり、自宅での療養となった時には、
- 水分補給
- 一旦解熱しても薬の服用をやめない
- こまめに着替える
- 首周り・脇の下・そけい部を冷やす
をしっかり行うことが重要です。特にインフルエンザには症状の波があることがまれにあります。
早い人で1日で熱が下がり、完治したと勘違いして服用をやめてしまうと大変な目にあってしまうんです。それは一旦下がっただけであって、その後第2の波がやってきて、より強力な症状に悩まされます。
そうならない為にも、必ず医師の指示を仰ぎ、タミフルであれば5日間はしっかり服用するようにしましょう。
インフルエンザかも!と感じるべきサイン
インフルエンザとよく間違われやすい病気として風邪があります。
子どもや幼児がインフルエンザに感染してしまっているのにも関わらず、風邪と勘違いして重症化してしまうケースも。
インフルエンザの流行期は12月~3月くらいだとされており、その期間で突然38℃を超えるような高熱が出た場合には必ずインフルエンザを想定して行動するようにしましょう。
症状も高熱や鼻水、咳や痰など、風邪と似たような症状なので勘違いしやすいですが、流行期にはインフルエンザを疑うようにしてください。
周りに感染の恐れがなくなるのはいつ?
インフルエンザはとても感染力の強いウイルスです。
その為、子どもが学校や保育園へ行っている場合には、周りの子供達への感染の恐れがないように、医師の診断が必ず必要となっています。
保育園や学校には感染症についての方針がきっちりと作られていて、そこには
症状が有る期間(発症前24時間から発病後3日程度までが最も感染力が強い)
が一番感染力が強いとされていますので何があってもその期間は外出させるべきではありません。
では、もう感染の恐れがなくなり、外出や学校・保育園へはいつから行けるようになるのでしょうか?それもガイドラインでしっかりと定められており、
発症した後 5 日を経過し、かつ解熱した後 2 日を 経過するまで(幼児(乳幼児)にあっては、 3 日を経過するまで
と決められています。特に乳幼児については通常よりも多く日にちに余裕を持たせてありますので、注意してくださいね。
まとめ
自分の子どもがインフルエンザにかかってしまった場合には心配になりますよね。
インフルエンザには合併症というものもありますので、少しでも
「インフルエンザかな?」
と感じたら早めに病院で検査を受けてくださいね。そうすることで、タミフルや治療薬の効果を最大化することができるので、早く回復することができますよ。
参考:インフルエンザの感染経路は空気感染?飛沫感染との違いは?
参考:インフルエンザ対策を全て網羅!予防から対処法までまとめ