栄養たっぷりでご飯のおともに欠かせない納豆ですが、皆さんは賞味期限内に食べているでしょうか?納豆は大豆の発酵食品なので、賞味期限を過ぎても気にせずに食べられる方も多いと思いますが、そもそも賞味期限とはどのように決められているのか疑問ですよね。

 

今回は、納豆は賞味期限を切れても食べて本当に大丈夫なのか?そして、賞味期限が切れた納豆はいつまで食べられるのかについて詳しく解説します。

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納豆の賞味期限

納豆 賞味期限

納豆の賞味期限は製造日から数えて約7~10日です。納豆は煮た大豆に納豆菌を散布して十分に発酵した状態で店頭に並べられるため、買ってすぐ食べることができます。

 

そして、納豆に定められている賞味期限は、冷蔵で保存した場合のもので10℃以下が基準となっているため、購入したらすぐ冷蔵庫に入れると発酵が進まず長持ちするのです。

 

この10℃以下というのは、納豆の発酵を遅らせて腐りにくくするという意味もありますが、美味しい食感を維持するための温度でもあります。

納豆は日がたつと表面にチロシンという白く粒々したアミノ酸の結晶が表れてくる場合があります。通常は賞味期限内に発生することはありませんが、賞味期限内の納豆でも冷蔵温度(10℃) を越えるようなところに何時間かさらされますと発酵が進んでしまい、チロシンが発生する場合があります。
引用元・タカノフーズ株式会社

このチロシンという物質自体は悪いものではなく、集中力を高める働きがある物質ですが、問題は結晶化しているという点です。

 

チロシンの結晶があると、納豆をかんだ時にシャリシャリとして食感が悪くなるため、美味しい納豆を食べるためには、冷蔵庫で保存することが大切となります。

発酵食品なのに賞味期限は短め!

納豆はすでに発酵した状態でお店に出荷されるため、賞味期限が短く設定されているのです。納豆は製造段階で、一度40℃前後で発酵させた後、5℃以下に温度を落として一度納豆菌を眠った状態にして、発酵をストップして出荷されます。

 

しかし、輸送中や店頭に並べられる際にも温度は上下し発酵が進むため、かなり余裕を持って賞味期限を定められているのです。ちなみに賞味期限とは、美味しく食べられるとメーカーが保証している日にちのことで、その期限が過ぎても食べることができます。

 

逆に、消費期限(お弁当、惣菜や刺し身などに多いです)となると、その日を過ぎたら腐ってしまうので食べてはいけないという期限なので、違いを覚えておきましょう。

 

賞味期限と消費期限の違い
  • その日まで味を保障する表記
    →賞味期限
  • その日までに食べないと腐る
    →消費期限

賞味期限は切れて食べても問題なし!

賞味期限は“美味しく食べられる”とメーカーが保証している日付なので、多少超えても食べることはできます。しかし、納豆は発酵食品だから腐らないというのは間違いです。

 

納豆のパックは密閉されていないので、納豆菌以外の細菌が少なからず存在していて(どの食品にもいます)、それらの菌も時間の経過や温度が高温になると繁殖するため腐ります。

 

味については好みの問題なので、賞味期限を過ぎた納豆の方が美味しいという方も多いと思いますが、あくまでメーカーが食べて欲しいと思っている期間は賞味期限内です。

 

ですから、賞味期限が切れて食べる場合には自分の責任となりますので、美味しくないとメーカーに苦情を言うことはできません。

 

ただ、賞味期限が切れても広く食べられているのが納豆という食品の特徴です。また、一部のメーカーでは賞味期限が切れても、少しの期間なら食べても大丈夫といっているところもあります。

納豆は発酵食品なので、賞味期限を過ぎてもお腹を壊したりすることはありません。
引用元・株式会社ヤマダフーズ

しかし、メーカーによっては「賞味期限内に食べて下さい」と明言しているところもあり、全ての納豆が同じ工程で作られている訳ではないので、賞味期限を大幅に過ぎて食べる場合には注意が必要となります。

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賞味期限切れの納豆の変化

賞味期限が切れるとチロシンというアミノ酸が結晶化してシャリシャリとした食感になり、アンモニアのニオイがするようになってしまうのです。チロシンが結晶化すると食感が悪くなりますが、チロシン自体は悪いものではないため体に害が及ぶことはありません。

 

ただ、アンモニアのニオイがするようになってくると、(好みの問題はありますが)おいしいと感じる方は少ないでしょう。

 

人間は目と鼻と舌で食べ物を味わうので、鼻から異臭が入るとじっくり味わうことができませんし、アンモニア臭は食べ物が腐った時に出るニオイです。

 

それよりも日にちが進むと、水分が多くなってきて、納豆菌よりも他の細菌が増えるため糸を引かなくなります。

 

賞味期限を過ぎた納豆の変化
  • シャリシャリとした食感
  • アンモニア臭
  • 水分が多い
  • 糸を引かない

最大食べれる期間

メーカーや保存状態によって異なりますが、冷蔵保存(10℃以下)で30日経過しても食べられたという研究結果があるので、1ヶ月なら可能な場合もあると言えるでしょう。

納豆については賞味期限日から徐々に低い評価となっているものの、30 日経過したときの評価は購入日より高いという結果になったため、30日経過した場合でもあまり食味変化は見られないといえる。

引用元・東北女子大学・東北女子短期大学

もちろん、メーカーによって使っている納豆菌の強さや発酵の具合も違うため、このデータが全てに通用する訳ではないと思いますが、保存状態をきちんとすれば賞味期限から1ヶ月経っても食べることは可能と言えそうです。

 

ただ、付属のタレやからしについては、賞味期限が違うためメーカーに別に確認する必要があります。

 

あと、あくまでメーカーが味を保証しているのは賞味期限内ですので、賞味期限を過ぎてから食べるときには自己責任となるので、慎重に腐っていないか確認の上で食べて下さい。※少しでも、変だと感じたら食べない方がいいでしょう。

 

特に夏場は気温が高くなり、納豆が痛みやすいのでできるだけ早く食べるよう心がけて下さい。

食べてはいけない状態

納豆から水分が出てきて糸を引かない、白い液状のもの(細菌)が発生しているという状況になったら完全に腐っているので食べられません。その前には、アンモニアのニオイがきつくなってくると腐る前の段階ですので、食べるのを控えましょう。

 

納豆は発酵食品ですが、密閉されていないので保存の段階でどうしても雑菌が入ってしまうのです。また、気温が上がる夏場だけではなく、寒い季節も暖房のそばなど温かい場所におくのは避けて、購入したらすぐに冷蔵庫で保存して下さい。

 

もし、沢山買って食べ切れない場合には、パックのまま冷凍すると水分が飛んでしまうため、1個ずつ上からラップなどで丁寧に包んでから冷凍するのが美味しさを保つポイントです。

 

あと、他の食品(肉や魚など)のニオイがうつるのを避けるために、密閉できるビニールの袋に入れてから冷凍すると、風味を損なうことなく保存できます。解凍する時には前日から冷蔵庫に入れておき、自然に溶けるのを待つと簡単で失敗がないです。

ひきわり納豆の方が賞味期限は短い

ひきわり納豆は大豆を細かく砕いた状態で、納豆菌をふりかけて発酵させているので、発酵のスピードが早く、粒の納豆よりも痛みやすいです。

 

ひきわり納豆はもともと賞味期限が短く設定されているので、粒納豆よりも早めに食べた方がいいでしょう。大豆の段階で砕いて、皮を取っているため空気と触れる面積が広くなり、細菌も繁殖しやすいのがひきわり納豆です。

 

先に上げた、賞味期限が過ぎても30日まで食べられたという研究データも、粒納豆を使ったものですので、ひきわり納豆に関してはもう少し期間が短くなるでしょう。

 

ですから、ひきわり納豆は賞味期限内にできるだけ食べるようにして下さいね。

 

ひきわり納豆の賞味期限が短い理由
  • 表面積が広い
  • 皮がない
  • 発酵が早い

まとめ

納豆はすでに発酵させてから出荷しているため、輸送や店頭に並んでいる間も発酵が進むので賞味期限を短めに設定されています。

 

納豆は賞味期限内に食べることが好ましいですが、冷蔵保存で30日以内なら食べることができるという研究データもあるので、多少は過ぎても大丈夫でしょう。

 

水分が多い、糸を引かない、アンモニア臭がキツいという状態になったら腐っているので、食べないようにして下さい。