地域によっても差がありますが、水道水には独特のニオイがあるためそのままでは飲めないという方も多いでしょう。

 

そのニオイの正体は、消毒のために使われる塩素なので沸騰させると消えていきます。しかし、沸騰させることで有害な物質が増えてしまうこともあるため、正しい知識を持つことが大切です。

 

そんな水道水ですが、今回は水道水をより安全に美味しく飲む方法について、詳しく解説しますね。

 

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水道水を沸騰させると発がん性物質のトリハロメタンが急増!

水道水 沸騰

実は水道水を沸騰させることにより、トリハロメタンという発がん性のある物質が増えてしまうのです。

 

トリハロメタンとは、クロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルムという4つの物質の総称で、発がん性がある、または発がん性の疑いがある物質となります。

 

また、自然な状態の井戸水などには存在しませんが、水を浄水場で塩素消毒した際に生まれてしまうものなのです。

 

しかし、消毒されていない水には細菌などが繁殖してしまうため、水による感染症を予防し、安心して水道水を飲むために塩素消毒は必要でしょう。実際に、水には大腸菌などの多くの細菌がおり、井戸水などをそのまま飲むと感染してしまうことがあるのです。

 

ただ、そうは言っても有害なものはなるべく摂りたくないと思いますよね。特に、生まれたばかりの赤ちゃんがいるご家庭などは気になるのではないでしょうか?

 

実は、少し工夫をすることでトリハロメタンは家庭でも完全に取り除くことができるのです。

 

トリハロメタンと呼ばれる物質とは?
  • クロロホルム
  • ブロモジクロロメタン
  • ジブロモクロロメタン
  • ブロモホルム

沸騰は10分以上続けるべき

水道水を沸騰させると一時的にトリハロメタンが増えますが、10分以上沸騰させることで完全に除去することができます。

 

水道水を沸騰させると最初の数分間でトリハロメタンが増加するため危険と言われていますが、半分は間違っており、実は沸騰させる時間がポイントです。

 

水道水を10分以上沸騰させ続けることで、完全に水蒸気と一緒にトリハロメタンが抜けて、有害物質がない安全な水となります。

沸とうさせると、 トリハロメタンは気化して水中から除去することができます。このときに10分以上沸とうを続けてください。

トリハロメタンは、沸とうして5分程すると一時的に水中濃度上昇しますが、さらに沸とうを続けると蒸発するため、除去することが可能です。

引用元/三重県

10分以上沸騰させるのは長いという印象を受けますが、乾麺(パスタやそばなど)を茹でる際には7分から10分程度沸騰させますから、意外と料理をする際には普通に行っていることではないでしょうか。

 

一度沸騰したら強火のままである必要はないため、弱火にしておけばガスや電気代を節約できます。また、電気ポットを使う場合には、再沸騰をすることで10分以上沸騰状態を保ちましょう。

 

他に水道水からトリハロメタンを除去するのには、活性炭の入った容器に入れたり、浄水器を使うという方法もありますが、その際にはこまめにカートリッジを取り替える必要があります。

 

浄水器はメーカーによって差がありますが、10分以上沸騰させるという方法なら確実ですし、ヤカンか鍋さえあれば可能です。

 

注意点としては、沸騰させて完全に塩素が抜けた状態だと、殺菌作用がなくなり菌が繁殖しやすいため、冷えた後は冷蔵庫に保存しなるべく早く飲み切って下さい。

水道水に含まれる危険物質

水道水には塩素の他に、亜硝酸窒素(あしょうさんちっそ)、鉛、トリクロロエチレンという有機溶剤、シマジンという農薬が微量ですが含まれています。

 

日本の水道水の検査の基準は高く、多くの有害な物質は浄水場で排除されますが、ごく微量に混入してしまうこともあるのです。鉛は水道管から溶け出すことで水道水に混入し、摂りすぎると健康に害を与えると言われています。

 

鉛の体への影響を少なくするポイントですが、長い間水道を使っていない時には、少しの間水を出しっぱなしにして、水道管の中に溜まっていた水を抜いてしまうことが効果的です。

 

特に朝は夜に水道を使わないので、鉛の溶け出した水が水道管の中に溜まりやすいですから、少しの間水を出してから飲みましょう。

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また、長期の旅行などで家を開けた後も、すぐに水道水を飲まずに少し蛇口をひねって水道管に溜まっていた水を抜いてから飲んだり、料理に使って下さい。

 

他には、トリクロロエチレンというドライクリーニングや金属の洗浄するために使う有機溶剤(油を強力に溶かす薬品)や、シマジンという除草剤が微量ですが水道水に含まれています。

 

これは、工業排水や農薬を散布した際に、川や地中を通って水源のダムなどに流れていき、浄水場で処理しきれないことが原因で起こるのです。

 

そして、亜硝酸窒素(あしょうさんちっそ)もまた、生活排水や農薬が原因で水が汚れる原因となるものとなります。

 

私達の出している生活排水も水道水を汚染する原因となってしまうため、おいしい水を飲むためには、環境へ配慮して使い終わった植物油などは排水口に流さないことも大切なのです。

 

これらの有害物質は浄水場で処理され、基準値を下回るまでろ過されるため、水道水の中に入るのはごくわずかとなります。

 

しかし、ニオイが気になる方や小さなお子さんがいる家庭では浄水器を取り付けることで、さらに、有害物質を減らすことができるでしょう。

 

水道水に微量に含まれる有害物質
  • 塩素
  • トリクロロエチレン
  • シマジン
  • 亜硝酸窒素

水道水は何もしなくても安全に飲める!

水道水 沸騰

日本の水道水の基準は世界的に見てもかなり高いため、そのまま飲んでも国際的な基準で健康に被害が出ない値に管理されているので安全です。

世界保健機構(WHO)によると、残留塩素が5mg/L以下であれば、動物実験の結果から、体重60kgの人が1日2リットルを毎日飲み続けても健康に影響はないとされています。

引用元/札幌市水道局

日本の定める残留塩素(蛇口から出る水道水に含まれる塩素)の値は1リットルあたり1.0mg以下ですから、かなり低い数値に設定されています。

 

ですから、過度に心配する必要はありませんが、気になる方は10分以上沸騰させてから飲むと、塩素とトリハロメタンが抜けて、より健康に良く美味しい水が飲めるでしょう。

 

また、地域によっても水道水は異なり、水源となるダムがきれいなほど、消毒をする塩素の量は少なくて済むため、アトピーなどで影響を受けやすい方が、水がきれいな地域に引っ越したところ改善されたという例もあります。

ミネラルウォーターよりも安全性は高い!

ミネラルウォーターは水道水と違い、検査項目が少ないため水道水の方が、安全性は高いと言えるでしょう。

 

厚生労働省が水道水をチェックする水質基準項目は51項目ですが、ミネラルウォーターは扱いが異なり、ミネラルウォーターの中でも「殺菌又は除菌を行わないもの」と「殺菌又は除菌を行う」で検査項目が違います。

 

しかし、一番多い「殺菌又は除菌を行わないもの」でも18項目から20項目の検査ですので、水道水に比べて検査はそれほど厳しくないのです。

 

そして、少しでも味がついているものは清涼飲料水扱いとなり、検査項目はグッと少なくなるため、透明であってもレモンやオレンジなどの味がついているものは、ジュースと同じ扱いである清涼飲料水であると覚えておきましょう。

 

特に殺菌を行っているかどうかは、購入の際にはあまり気にしないでしょうから、少し関心を持つだけでもより安全なミネラルウォーターを選ぶことができると思います。

 

ミネラルウォーターを販売している各メーカーも独自の検査をしているところもあるので、そういった点をラベルなどで確認することも、どのメーカーを信頼するかの目安になるでしょうね。

 

参考:水分の取りすぎに要注意!取りすぎで起こる症状や理想の水分量を解説

まとめ

水道水から有害物質であるトリハロメタンを完全に除去するためには、10分以上沸騰させる必要があります。日本の水道水の検査基準は国際的に見ても高く、そのまま飲んでも安全です。

 

あくまでもどちらかに優劣を付けるならの話にはなりますが、ミネラルウォーターは水道水よりも検査項目が少ないため、安全性は水道水の方が高くなりますよ。

 

ただ、販売している企業も安全基準には気を配っていますので販売しているものは安全という認識で大丈夫でしょう。

 

参考:珪藻土バスマットの正しい手入れ方法!吸水力を復活し水虫を防ぐ

 

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