最近、カフェインを摂りすぎている気がする、コーヒーが好きで毎日何杯も飲んでいる、そんな方の中にはカフェインを摂らないとイライラしたり、頭がスッキリしないような気がしたりする方も多いでしょう。
実はそれ、カフェイン中毒かもしれません。
カフェインにはメリットもありますが摂りすぎるとデメリットもあるんです。日頃のカフェインの量が気になる方は一度カフェイン断ちをしてみてはいかがでしょうか。カフェイン断ちをした時の効果やその方法についてご紹介します。
目次
カフェイン断ちをした時の嬉しい効果
カフェインを断つとどんな効果があるんでしょうか。カフェインを摂らないようにすると最初は禁断症状と言ってカフェインを体が欲するようになります。
また離脱症状として頭痛やめまい、吐き気なども現れるのでその時期を乗り越えるのがカフェイン断ちのための重要なポイントです。
その後は、様々な良いことがたくさんあるので、それぞれ項目ごとにどんな効果があるのか注目してみましょう。
集中力がアップする
カフェインを摂取しているとカフェインが切れた時にイライラが始まります。ひどくなると頭痛や吐き気も現れて作業を阻害してしまうことも多いんです。
そのため仕事や勉強中でもコーヒーを飲まないと集中できないことがあるのですが、カフェインを断てばそんな事も無くなります。
集中力が上がって、根気のいる作業でも長く続けられるようになれば、仕事もよりスムーズンいくかもしれませんよ。
慢性的なイライラがなくなる
カフェインには覚醒効果があり、体内のアドレナリンを一気に増加させることができます。
その結果、脳が一時的に覚醒されて作業効率が上がったり、運動能力が高まったりするのですが、気をつけたいのがその副作用です。カフェインを多く摂取しているほど切れた時にはイライラやストレスがたまります。
それを解消するためにカフェインを摂ることでさらに量が増えて結果的にイライラが溜まっていくので、カフェインを断てばイライラの根本からの解決に効果的です。
睡眠が快適になる
前述のようにカフェインには覚醒効果があるので夜に飲むと寝つきが悪くなったり、睡眠の質が下がったりすることがあります。
カフェインを飲まないようにすればぐっすりと眠ることができるので翌朝の目覚めもスッキリです。
カフェインによる腹痛や頭痛が消える
カフェインには中毒症状やアレルギー症状を引き起こす可能性もあります。
カフェインにあまり耐性がない体質の人が摂取すると頭痛や腹痛の症状が出ることがあるのですが、カフェインを摂取しないようにすればそれらの症状もなくなるので体調が気になる人にもオススメです。
PMS(生理前症候群)が解消される
女性の方は生理前になるとイライラがたまったり、眠れなくなったり精神的に不安定になることがあります。
それらの症状をPMS(生理前症候群)と言って女性の方なら一度は経験があるかもしれません。そんな症状もカフェインを摂りすぎていると悪化することがあります。
カフェインを摂らないようにすればPMSの症状も和らぐので、症状が重い方は試してみるといいでしょう。
冷え性が解消される
カフェインを含む飲み物を多く摂取すると利尿作用が強いので水分を多く体から排出することになります。
するとその際に体温も下がってしまうので冷え性になることが多いのですが、カフェインを断てばトイレに行く機会も減るので結果的に体の冷えを防いでくれるのです。
女性の方は特にカフェインを多く摂ると子宮を冷やしてしまい生理痛がひどくなることもあるので注意しましょう。
肩こりが減る
そもそも肩こりは同じ姿勢で長い間過ごしていたり、体を冷やすことで血行が悪くなることなどが原因で起こります。
カフェインを摂取すると血管が収縮して血行が悪くなるのと同時に筋肉も収縮されるので肩こりが悪化することがあるのです。
さらに覚醒効果によって身体が緊張状態となることでその効果がなくなった時に緊張していた時の疲労が一気に現れることがあります。
頭痛やめまい、肩こりなどはそのために引き起こされることもあるのでカフェインを断てばそれらの原因を元から断つことができて、肩こりも減ります。
参考:ほうじ茶のカフェイン含有量は?妊婦や寝る前に飲んでも大丈夫?
カフェイン断ちをする為に必要なこと
カフェイン断ちした時の効果についてご紹介しましたが、そうはいってもコーヒーや紅茶などが好きな人にとってはそれを断つのはなかなか難しいものです。
カフェインにはタバコのような中毒性があるので、一度はまってしまうとなかなか断つことができません。
そこでカフェインを断つために必要なことを知って試してみましょう。
精神的に落ち着いている時にスタートする
カフェイン断ちをしようと決意したらいつから始めるか考えましょう。
女性の方の場合生理前などのイライラしている時にカフェイン断ちを始めると余計にストレスが溜まってうまくいかないことがあります。
男性でも仕事のストレスが溜まっている時などはカフェイン断ちのスタートには向きません。なるべく精神的に安定している時に始めれば少々辛くてもスムーズに我慢することができますし、早くカフェインを断つことができますよ。
カフェインの入っていない飲み物
カフェインの入っている飲み物というとコーヒーを思い浮かべる人が多いかもしれません。
ですが、実際には下の表のように様々な飲み物にカフェインが含まれています。
コーヒーをやめてお茶にしたとしてもカフェインが入っていては意味がないので、まずはどの飲み物にカフェインが入っていないのか確認しておくことも大切です。
【各飲み物に含まれるカフェイン量】
飲み物 | 100mlあたりのカフェイン量 |
---|---|
玉露 | 160mg |
コーヒー | 60mg |
紅茶 | 30mg |
ココア | 30mg |
煎茶 | 20mg |
烏龍茶 | 20mg |
コーラ | 10mg |
一方でカフェインが含まれていない飲み物には麦茶や黒豆茶、ハーブティーなどがあります。
ハーブティーにはリラックス効果や集中力を高める効果もあるので、カフェイン断ちをしている時にも活用したい飲み物ですね。
【カフェインを含まない飲み物】
- 麦茶
- 黒豆茶
- ハーブティー
- コーン茶
カフェイン断ちを続けられる工夫
カフェインを断とうと思ってもいきなり全ての飲み物をノンカフェインのものに置き換えるのは辛いものです。
カフェインを多く摂っている人ほどそれをやめるのには時間がかかります。そこで自分なりに続けられるような工夫を作るのがオススメです。
例えば、コーヒーを飲まない日をまずは1日作ってみる、数時間我慢して飲みたくなったらガムを噛むなど自分なりのルールを作ってそれを守るようにするとカフェイン断ちがしやすくなります。
人から教えられたものよりも自分で工夫してみるのが効果的です。
少しずつカフェインを減らす
カフェインをいきなり全部やめるのが難しいのであれば、少しずつやめていくのもオススメの方法です。
一日のコーヒーの量を少しずつ減らしていけば自然にカフェインを断つことができますし、あまりイライラせずにすむのもメリットの一つですね。
辛い時には軽い運動をしたり、ハーブティーを飲んだりすると心が落ち着くので自分にあったリラックス方法を探しておくとイライラした時にもカフェインに手を出さずにすみます。
参考:コーヒーを飲むと胃もたれする?コーヒーのメリット・デメリット
カフェインを摂ることのメリットももちろんある!
カフェインは摂りすぎると中毒症状が現れたりして危険ですが、適度に摂取すると体にとって良い効果もあります。
デメリットだけでなくカフェインを摂取することで得られるメリットも覚えておきましょう。
鎮痛効果がある
カフェインには一時的に鎮痛作用をもたらす効果があります。カフェインを飲むと血管が収縮されるので、その分血液のめぐりが悪くなって頭痛や発熱などを抑えてくれます。
偏頭痛の方なら痛みが始まった時にコーヒーを飲むと緩和されることもあるので試してみるといいかもしれません。
ただし、覚えておきたいのはこれは一時的な作用に過ぎないことです。あまりカフェインを過信し過ぎずに頭痛がひどい時には病院に行きましょう。
覚醒効果で頭がスッキリ!
多くの人がカフェインを摂取する理由が頭がスッキリするからではないでしょうか。
カフェインを摂取するとアデノシンという物質が体の中でアデノシン受容体と結合するのを妨げられます。
このアデノシンという物質は心を落ち着かせる作用があるのですが、カフェインを摂ることで、それが阻害されて興奮状態となるのです。
そこでアドレナリンが放出され、運動機能が上昇したり、眠気が起きなかったりします。
カフェインを摂取しすぎると眠れなくなったりするので注意が必要ですが適度な量ならば気分をリフレッシュさせるのにもオススメです。
ダイエットに効果的
実は、カフェインにはリパーゼという脂肪を分解させる酵素を活発化させる作用があります。
実際にコーヒーを飲んでから30分後に有酸素運動を行うと代謝の量を上げることが可能だということがわかっているようです。
ダイエット中の方はコーヒーを2,3杯飲んでからスポーツするとより効果的に痩せることができるかもしれません。
参考:貧血の人に悪い食べ物は?カフェインが多いコーヒーも良くない?
まとめ
カフェインには鎮痛効果や覚醒効果などのメリットもある一方で、中毒症状が出たり、アレルギーがあったりとデメリットもあります。
適度な量のカフェインを摂取することが大切ですが、中毒気味だと思う方は一度カフェイン断ちをしてみましょう。
カフェインを断つとイライラや冷え性が解消されたり、睡眠が快適になったりといいことがたくさんあります。できるだけ精神的に安定している時に始めると続けやすいので自分なりに工夫しながらトライしてみましょう。
参考:カフェインアレルギーとは?コーヒーでアレルギー症状が出る可能性も!