風邪を引いたら消化に良いものを食べなさいと、昔から言われていますね。

 

代表的なものがおかゆで、麺類は全般が消化に悪いというイメージもありますが、そうとも限らないのです。うどんは風邪を引いた時に、体を温めて栄養の吸収も早いので、風邪を治すのにバッチリな食品と言えます。

 

今回はそんなうどんをより美味しくかつ、効果的に食べるレシピを紹介するとともに、なぜ、うどんが風邪を引いた時に食べるといいのか詳しく解説していきますね。

 

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風邪をひいたらうどんが良い理由

風邪 うどん

風邪をひいた時にうどんが良いと言われる理由は、温かいうどんを食べることで免疫細胞を活性化させ、消化が早いのですぐにエネルギーとなるためです。

 

まず、風邪の時は温かいうどんを食べて下さい。

 

風邪のウイルスと戦う免疫細胞は血液によって運ばれますので、温かいものを食べて体温を上げることで、血液の流れが良くなりウイルスを倒すためにスムーズに免疫細胞が移動することができます。

体温が上がると血液の流れがよくなり免疫力が高まります。

血液は私たちの体を構成する約60兆個もの細胞に栄養と酸素を送り届け、かわりに老廃物を持ち帰る働きをしています。

その血液の中に、免疫機能を持った白血球が存在し、その白血球が体の中をめぐることで、体の中の異物をパトロールしているのです。

つまり体温が下がると血流が悪くなり、免疫力も低下し、体内に異物を発見しても、素早く駆除してくれる白血球を集めにくくなり、ウイルスや細菌に負けて発病しやすくなってしまいます。

引用元・サワイ健康推進課

しかし、温かい食べ物ならなんでもいいというわけではありません。

消化に悪いものは体を疲れさせる

消化しにくいものだと、体のエネルギー(栄養素)が消化のため多く使われてしまいますので、多くの力を風邪のウイルスと戦うために使えなくなってしまうのです。

 

人間が食べ物を消化するには、まず口から分泌される唾液とともに体内に入り、胃で胃液が分泌され胃液に含まれる

 

  • タンパク分解酵素
  • リパーゼ
  • 胃酸

 

という3つの消化酵素(食物を栄養素に分解する酵素)によりいったん分解されてから、下に流れて腸の中で栄養素が吸収されるという過程をたどり、消化にもかなりのエネルギーが使われてしまいます。

 

そのため、なるべく体内のエネルギーを温存し、ウイルスと戦うことや体内の新陳代謝(栄養を各臓器に運び必要なくなったものを体外へ出す)を高めるためには、内蔵がウイルスや栄養不足によって弱るのを防ぐため、出来るだけ胃や腸に負担をかけずに消化できるものを食べることが風邪を早く治すのには重要なのです。

 

脂肪分の多いものは分解するのに沢山エネルギーを使いますし、食物繊維は体内に長くとどまるので、消化には良くありません。

うどんが消化にいい理由

うどんはほとんどが炭水化物(糖質)のため消化が早く、素早く栄養素を体に補うことができます。

 

うどんの原料は小麦と塩で、そのほとんどを占める小麦は炭水化物(糖質)のため消化がたんぱく質に比べて早く、胃に負担がかからない食品です。

糖分、炭水化物に比べるとタンパク質は、胃の滞留時間が2倍長く、脂質は胃の運動を抑制して、最も長く滞留します。
引用元/医療法人弘鳳会コラム

それでは、もっと栄養補給に効果的なうどんの食べ方を紹介します。

 

参考:風邪の時に飲んでおきたい身体に効く栄養ドリンクと飲むタイミング

風邪の時に食べたいうどん

風邪 うどん

うどんと風邪の症状を和らげる食材を組み合わせることで、栄養だけではなく喉の痛みや鼻水といった症状を一緒に治してしまいましょう。

 

風邪の時に特におすすめしたい食材が生姜です。

 

生姜には血行を良くし、抗菌作用がありますので、喉の痛みの緩和や新陳代謝(栄養を各臓器に届け、不要なものを体外へ排出する)を促進し、体を温めて免疫力がアップするので鼻詰まりを和らげるという効果も期待できます。

生の生姜の中には、ジンゲロールという成分が入っていて、これは攻撃型の免疫で、免疫を強くしてくれます。

しかし、風邪を引いて熱が出たりしているときは、生姜を熱い湯で生姜湯にしてやればショウガオールという抗アレルギー作用・抗炎症作用の成分が出ます。

したがって、これを飲むと、体はアレルギー症状もとれ熱も下がって楽になります。
引用元/麻布医院

そして、うどんと非常に相性のいいネギには“アリシン”という成分が含まれており疲労回復、血行促進、消化を助けるという働きがあるので、多めに入れるようにしましょう。

 

また、同じネギ科のニラや、他にはにんにくにもアリシンが入っています。

 

いくら消化にいいと言っても炭水化物だけでは栄養が偏ってしまうので、たんぱく質を適度に摂ることも必要なのですが、うどんとの相性を考えた時、一番簡単でお手軽なのが溶き卵(熱を加えて)を入れることでしょう。

 

卵はビタミンやアミノ酸が豊富で、白身の部分には“塩化リゾチーム”という抗菌作用と喉の腫れや、奥に詰まった痰のからみを改善する効果があるので、風邪の時はぜひ摂りたい食材ですね。

 

他にもおすすめの食材がありますので、それらを使った、風邪の時におすすめのうどんをご紹介いたします。

生姜入り卵うどん

風邪 うどん出典:クックパッド

材料はいたってシンプルで、白だしと薄口醤油のうどんに溶き卵を絡ませている一品です。

 

スープにおろし生姜が入っており、ねぎとのコラボレーションで体が温まる効果が高く、喉の痛みや痰のからみを改善する効果もあるので、風邪の時に積極的に摂りたい栄養素や成分がこれ一杯で摂れるようになっています。

 

ポイントは、チューブのしょうがではなく、生のしょうがをすりおろすということですね。チューブに入って売られているしょうがは、色々と添加物が入っている場合が多いので、風邪の時は生姜の効果を最大限に摂り入れるために、生しょうがを利用しましょう。

 

しかし、しょうがをすりおろした後、そのままにしておくとすぐに変色してしまいます。余った分は皮ごとすりおろして、氷を作る製氷ケースに入れておくと2週間くらいは保存が効くので便利です。

 

生姜は皮の近くに栄養素が多いので、皮ごとすりおろした方がいいでしょう。

出汁うどん

風邪 うどん出典:クックパッド

だしを効かしたスープに大胆に大根おろしをのせたうどんです。

 

この大根おろしがミソで、大根おろしには炭水化物を分解する酵素である“アミラーゼ”が含まれているので、消化吸収が早くエネルギーに変わり、お腹の調子が悪い時には負担を軽くする効果があるので、積極的に摂りましょう。

 

また、大根にはビタミンCも豊富で、辛味の成分であるアリルイソチオシアネートという物質には抗菌や殺菌作用があるので、ウイルスの除去に対して有効ですし、喉の炎症を抑える働きもあります。

 

しかし、アリルイソチオシアネートは大根をすりおろした時にしか発生しない物質で、熱に弱いという特徴があるのです。

 

ですから、大根おろしをうどんにかける時には、半分くらいをかけて、残りは生のまま食べるのが風邪の時にはおすすめの食べ方となります。

 

大根おろし単体で食べる方法もありますが、それだと体が温まらないので、うどんのトッピングとして半分、半分は生のまま食べると体も温まりウイルスをやっつけることができるのでおすすめです。

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鍋焼きうどん

風邪 うどん出典:クックパッド

寒い季節にはもってこいの鍋焼きうどんですが、ポイントはたっぷりの野菜に、スープには生姜、また具材にしいたけが入っていることでしょう。

 

鍋焼きうどんは最後まで温度が冷めにくいため、体を温めるのに最適ですが、今回はしいたけが持つ栄養素にスポットを当てます。

 

しいたけが優れているのはグアニル酸という旨味成分が豊富に含まれているため、塩分を控えめ(薄味)にしても、美味しく食べられるということです。(風邪の時には塩分のとり過ぎは消化の障害となってしまいます)

 

また、この旨味成分は熱を加えることにより、香りや旨味が増えるので、鍋焼きうどんにはもってこいの食材でしょう。

 

グアニル酸は表面についていますので、シイタケを使う時には水でサッと洗う程度にして下さい。さらに、レンチナンという抗がん剤に使われる成分も含まれており、免疫力アップにつながります。

 

ビタミンB郡が豊富なので疲労回復効果もあるので、風邪の時にはおすすめの調理法ですね。※ビタミンは水に溶けやすいので、スープごと飲むようにし、揚げ玉は油が多く一味唐辛子は喉に刺激となるので控えめにしましょう。

 

また、風邪を引いている時には、うどんをやわらかめに煮るようにして下さい。消化吸収が良くなり、あまり噛まなくてもスルッと食べることができます。

 

参考:夜になると微熱が続く原因と考えられる病気や対処法

風邪を治すのに良い食べ物

風邪 うどん

風邪の時には免疫力を下げないように冷たいものを避け、抗菌、抗炎症作用のある(生姜ねぎなど)ものや、ビタミン(緑黄色野菜など)を積極的に摂るようにしましょう。

 

風邪で体が弱っている時には消化に良いものがいいということは、先にも触れましたが、喉の痛みや鼻詰まりで食欲がわかないという方もいるでしょう。

 

そんな時におすすめなのがフルーツです。

 

みかん、オレンジ、グレープフルーツは特にビタミンCを多く含み、アセロラは市販の10%果汁ジュースでも多量のビタミンCが補えるので、食欲がない時にはまず体を慣らすために摂るのをおすすめします。

 

果物は缶詰になると、栄養素が落ちてしまうので生のものを選ぶのと、あまり冷やしすぎないように注意してください。

 

参考:風邪のときに胃痛が激しい場合の対処法!その他の病気の可能性は?

お腹を下している時にはりんご

りんごには腸の働きを整えるペクチンという成分が多く含まれているため、お腹を下している時に積極的に摂りたいフルーツです。

 

また、疲労回復作用があるクエン酸やビタミンCも含まれているので風邪の憂鬱な気分をリフレッシュする助けとなります。おすすめなのが、皮ごと(皮の近くに栄養素が多いため)すりおろして、ジュースのように飲み干すことですね。

 

他には、ビタミンやエネルギーが豊富なバナナや、乳酸菌を含み腸内の環境を整えるヨーグルトを組み合わせて食べるのもいいでしょう。

 

お腹を下していると、水分を摂るとトイレが近くなってしまうのではないかと思って、避けてしまいがちですが、水分が不足すると体内の血液の流れが悪くなり免疫力が低下してしまうので、すりおろしたりんごやヨーグルトを積極的に摂ることで、お腹の調子を整えて下さい。

喉が痛いときには大根おろしと生姜

大根おろしに含まれるアリルイソチオシアネートと生姜に含まれるジンゲロールという成分に抗炎症作用が喉の腫れや痛みを緩和します。

大根おろしは食物の消化を助け、食物繊維の整腸作用で胃の弱い人や便秘の人に効果があります。

また、辛み成分の殺菌作用とビタミンCで、風邪に効くといわれています。
引用元/JA全農やまぐち

大根おろしに含まれるアリルイソチオシアネートは、すりおろした時のみに発生し、熱に弱い特徴があるので、生で食べたいところですが、大根おろしは苦手という方は、人参を一緒にすりおろした“もみじおろし”がおすすめです。

 

人参にもカロテンという物質が豊富に含まれ、カロテンは体内でビタミンAに変化するので一緒に摂りたい食材ですが、食物繊維が豊富なためあまり食べすぎると消化には良くないので、毎食、小皿一皿程度のもみじおろしをこまめに摂ることで、喉の痛みを和らげることができます。

 

生姜に含まれるジンゲロールという成分は、生姜を加熱した時に発生する成分なので、すりおろした生姜を紅茶にしたり、同じく抗菌作用のあるハチミツを加えてハチミツ生姜紅茶として飲むことで、体も温まり、喉にもいい影響が出るでしょう。

水分補給は常温で

免疫細胞を活性化(血の巡りを良くする)ために、こまめな水分補給は大切ですが冷たいものを飲むことで、血管が収縮してしまうため、常温で水分補給をするようにして下さい。

 

水分補給の時に気をつけるのは、常温でとることと、塩分も一緒に摂るという2点になります。

 

食事をしながら水を飲むのであればいいですが、食欲がない、熱で喉が乾くといった状態の時に水だけを飲んでしまうと、体内で塩分が不足して栄養が各細胞に行き渡らなくなってしまうので、スポーツドリンクなど適度な糖分やミネラルを含むものがいいでしょう。

 

ただ、風邪の時にはカロリーゼロやカロリーオフというドリンクに使われる人工甘味料は、腸で消化されないので消化吸収がいいとは言えません。

 

通常のスポーツドリンクをこまめに摂取することをおすすめします。しかし、大量に飲むので糖分やカロリーが心配という方は、少し水で薄めて飲んで下さい。

 

参考:一日でも早く熱を下げる方法!仕事や学校を休めない人へ

風邪を少しでも早く完治させる方法

風邪 うどん

十分な休息と睡眠を取る、栄養バランスが良く消化にいい食事、室温、湿度を適切に保つことが風邪を早く治す方法となります。

 

風邪の症状(喉の痛み、くしゃみ、鼻水など)は免疫細胞とウイルスの戦いによって引き起こされているので、免疫細胞が十分に働けるように環境を整えてあげることが必要です。

 

そのためには、体をしっかりと休めることが非常に重要で、無理をして動いてしまうとエネルギーが減ってしまい、免疫細胞が元気をなくしてしまいます。

室内環境を整える

免疫細胞は血液によって運ばれるので、室温が低すぎると血行不良となり沢山の免疫細胞が送られず、十分に活躍できませんし、湿度が低いと乾燥し、喉の痛みがひどくなってしまうので、快適な室温と湿度を維持するようにしましょう。

 

アイスノンなどで冷やす時には、タオルなどを巻いて急激に冷やしすぎないようにし、汗をかいた場合には、こまめ着替えることで不快感がなくなるので、眠りに入りやすくなります。

 

そして、朝に日光を浴びることでセロトニンという精神を安定させ、生活リズムを整える物質が分泌されるので、朝になったらカーテンを開け、逆に夜はテレビやスマホ、パソコンなどの強い光を浴びないようにすることで、ぐっすりと眠ることができ、十分に疲労も回復できて、免疫細胞の活性化につながるのです。

 

また、体力をつけるために寝る前に栄養ドリンク剤を飲む方もいると思いますが、カフェインが入っているものは睡眠の障害となるので、ノンカフェインのものを選びましょう。

 

参考:風邪をひいたら眠いのはなぜ?ずっと寝れる理由

病院で処方された薬は最後まで飲む

病院でお医者さんから薬を処方してもらった場合には、治ったと思っても処方された分を最後まで飲むことで、ぶり返すのを防ぐことができます。

 

病院で処方された薬には市販薬と違い、ウイルスに効果の高い抗生物質が含まれていますので、最後まで飲みきらないと生き残ったウイルスが耐性を持ってしまう可能性があるので、必ず飲みきりましょう。

 

また、お医者さんは、症状にあった成分の薬を出してくれているので、自己判断によって途中でやめてしまっては、また、症状がぶり返すこともあります。

 

病院で出される処方薬には使用期限がありますので、期限を守り、たとえ過去に出された薬が余っていたとしても服用は控えましょう。

 

そして、一番は無理をしないことです。

 

お医者さんの指示はもちろんですが、体調がまだ戻っていないのに仕事に復帰すると、周りの人にも風邪をうつしてしまいますから、十分に体調が整ってから仕事や学校に行くようにして下さい。

 

参考:風邪薬を飲んだらお酒は飲むな!酒を飲んだら薬は何時間空ければ良い?

まとめ

風邪の時にうどんがいいのは、ほとんどが炭水化物で消化にいいということと、体が温まることで血行が促進され免疫力が上がるからです。

 

うどんに生姜を加えることにより、より血行促進効果と抗炎症作用が高められるので、免疫力が上がり、喉の痛みや腫れにも効果が期待できるようになります。

 

風邪にかかったら無理をせずに、安静にして十分な睡眠と栄養を摂ることが早く治す一番の方法です。

 

参考:体が熱い!体が火照っている原因は?対処法も紹介します!