朝、起きたときに、胃がもたれている感じがあることはありませんか?
本当は、夜食べたものが消化されて、朝には胃の中が空になっているはずなのに、朝から胃もたれするのはどうしてなのでしょうか?
原因と、対処方法について、まとめましたので見ていきましょう!
目次
朝から胃もたれ、その原因は?!
仕事に行っても、学校に行っても、集中できないかもしれませんし、その日がもしも大事な商談やテストの日だったら、と考えるだけで、ゾッとします。では、どうして朝起きたときに胃がもたれているのでしょうか?
まずはそこから、見ていきましょう!
朝の胃もたれは晩ごはんが原因?!
先ほど少しお話ししましたが、基本的には、夜に食べたものは寝ている間にすべて消化されてしまいます。そして胃の中は空になるはずなんです。
それなのに、胃がもたれるということは、晩ごはんによほど消化の悪いものを食べたか、消化の機能が落ちてきているか、のどちらかだと考えられます。少し、チェックしてみましょう!
- 夕食を食べ過ぎていませんか?
- 油ものを食べていませんか?
- カレーや中華料理など、辛いものを食べていませんか?
- 寝る2時間前以降に、夜食を食べませんでしたか?
- 食物繊維の多い食べ物を摂りませんでしたか?
これらの行動は、胃の働きを妨げたり、胃に負担をかけたりするものです。その結果、食べたものを消化しきれなくなってしまいます。
食物繊維は厄介もの?!
上記のチェックリストで、食物繊維の多い食べ物を~というチェックは、ちょっと異質だと思いませんか?
食べ過ぎや油もの、刺激物などを多量に摂るのは、良くないことだと知っている人が多いですし、寝る前に食べるのが良くないというのも分かりますよね。
食物繊維は、積極的に摂るものと考えている人が多い一方で、どうして摂り過ぎが良くないのでしょうか?
これが、注意点なんです!雑穀米や玄米を例に考えてみましょう。
白米よりも、血糖値が上がりにくい、ということもあり、ご飯を雑穀米などに変えている、という人は多いのではないでしょうか。たしかに、雑穀米や玄米は、血糖値が上がりにくく、そのほか白米にない栄養素が含まれるので、体に良い影響があります。
でも、それはしっかり消化ができることが前提なんです。もしも、あなたの胃の消化する力が弱っていたら、食物繊維が豊富な玄米は、消化されにくく胃もたれの原因になる可能性があるんです。
食べた後は安静にするべし!
食後に体を動かしたり、仕事したりしているひとはいませんか?消化には、副交感神経が関係しています。
副交感神経は、胃など内臓の活動を調節しており、安静にしているときに活発に動くものです。つまり、食事をしたあと、ゆっくり過ごしていれば、副交感神経がしっかり働いて消化がスムーズにいくんですよ!
しかし、食後に運動したり仕事をしたりしてしまうと、交感神経が活発に働き、消化をスムーズに進めることが出来なくなってしまいます。このような事態を避けるために、食後にあまりいろいろと動くのはやめるのが良いでしょう。
いかがでしょうか。夜は、友達と毎晩のように飲みに行く、ということが習慣になっていないでしょうか。夜の食事の方が、ボリュームが多くなる人は大勢います。
それでも、次の朝に胃もたれするか、しないかは、食事以外の生活習慣も関係していたんですね!
参考:コーヒーを飲むと胃もたれする?コーヒーのメリット・デメリット
朝の胃もたれの対処方法とは?!
ここまで、朝に胃もたれが起こる現認についてお話ししてきました。知らず知らずのうちに、胃もたれの原因になることをしてしまっている人がいるのではないでしょうか。
そこで、ここからは朝に起こる胃もたれの対策方法をお話ししますよ!
参考:風邪のときに胃痛が激しい場合の対処法!その他の病気の可能性は?
寝る2時間前までに食事を済ませる!
朝起きたときに胃がもたれている原因は、食べたものが消化されずに胃に残っているということです。寝る直前まで食べていると、この傾向が高くなってしまいますよ!
また、すでに胃もたれを感じる人は、胃腸の機能が低下している可能性も考えられるので、食事をしたあとはリラックスして、消化の時間をつくると良いでしょう。
食後に仕事をしたり、ゲームをしたりして体に刺激を与えると、胃腸の働きは悪くなってしまいます。このようなことも考えて、生活習慣を少し見直してみませんか。
たんぱく質もしっかり摂る!
私たちのまわりには、炭水化物があふれています。白米もそうですし、パンもそうですよね。
自分で調理するときも、購入するときも、すぐに食べられる商品が多いので、どうしても炭水化物の摂取量が増えてしまいます。
しかし、そんな食生活を続けていると、胃の働きが悪くなってしまうんですよ!胃酸は、たんぱく質を小さく分解し、消化するために分泌されます。そこに、たんぱく質がなければ、胃酸が分泌されてもしっかり消化することなく、胃に入っていたものが腸に出て行ってしまいます。
その結果、胃酸が出過ぎる状態ができるのです。臓器の多くは、たんぱく質でできています。
また、食べたものを消化し、体内に吸収するために必要な酵素もたんぱく質でできているんです。
それなのにたんぱく質の摂取量が少なければ、どんな消化酵素の分泌量も少なく、消化不良を起こすのは無理ありませんよね。たんぱく質をしっかり摂取できるよう、食事の内容を見直してみましょう。
薬を使いすぎない!
「胃がもたれてるかも…」
と思うと、すぐに薬を飲む人が少なくありません。特に、分泌される胃酸の量を減らす薬(胃酸抑制剤といいます)を使用することがよく見受けられますが、ちょっと待ってください。
あなたの胃もたれは、抑制剤を使うほど胃酸が多いことが原因なのでしょうか?
もしも、胃酸が少ないことが原因で胃もたれになっているとしたら、胃酸抑制剤を使うと大変なことになりますよ!胃酸が少ないから胃がもたれているのに、さらに分泌を抑制したら、たんぱく質の消化はできなくなってしまいます。
服用する場合は、自分の胃酸の分泌量を確認してからにしましょうね。
ストレスにしっかり対処する!
日常生活で、ストレスを完全にゼロにする、ということは不可能かもしれません。
しかし、ストレスを感じ続けていると、消化をコントロールしている副交感神経がうまくはたらかなくなり、交感神経の働きが強くなるので消化がますます低下してしまいますよ!
普段から、軽い運動をしたり、睡眠をしっかりとったりして、ストレスに対処できるようになりましょう!体の冷えも、副交感神経の働きを悪くしてしまうので、マフラーや手袋、室内ではひざ掛けなどでしっかり対応しましょうね。
胃もたれには、あなたの生活のリズムが深く関係しているようです。仕事柄、夜は遅く帰ってきて、何か食べてすぐ寝てしまう、という人がいるのではないでしょうか。
しかし、そのような生活は、胃もたれを悪化させてしまいますよ!
例えば、家に帰ってきてからは何も食べない、代わりに少し早い時間に何か軽く食べておく、などの対策を始めましょう!胃腸はストレスや冷えにも敏感なので、注意して生活したいですね。
まとめ
朝起きたときの胃もたれは、寝る直前に食事をする、食事の後に仕事をするなど活動をすることが原因になる場合が多いと言えます。
胃にとっては、そのような行動もストレスになってしまい、消化がうまくできなくなるんです。今日から、晩ごはんの時間、質、寝る前までの行動を見直して、胃にやさしい生活にシフトしませんか?
そうすればきっと、今の胃もたれとはお別れできますよ!