足の指の間が我慢できないくらいかゆい、皮がむけてきてしまった!
書きすぎでグジュグジュになってしまった!
そんなときに真っ先に浮かぶ病気といえば水虫ですよね。
水虫というと昔から男の人、特に中高年世代の病気として知られていますが、最近では女性の発症も増えていて誰でもなる可能性がある病気です。
足の指の間がかゆいという症状でも水虫ではないこともよくあります。
水虫でないのに水虫の薬を塗ってもよくなりませんし、逆に悪化する可能性もあります。
そこで今回は足の指の間がかゆい場合に考えられる原因と病気についてわかりやすくまとめながら解説していきますね。
目次
足の指の間がかゆい!水虫の初期症状は?
まずは足の指の間が水虫だった場合に現れる症状について解説します。
そもそも水虫はカビが原因で感染していく病気です。白癬菌(はくせんきん)と呼ばれる菌が人体につくことで発症します。
しかし菌がついたらすぐに発症するというわけではありません。白癬菌は高温多湿状態である場所を好むので足の指の間などで多く繁殖してしまいます。
温度15度以上、湿度70パーセント以上が目安と言われていてそれ以上になると白癬菌が増殖しやすくなることで水虫を発症します。特に水虫の人が歩いたマットや床、同じ靴やスリッパを履くなどすると感染する可能性が高くなるので注意しましょう。
このように初期状態では白癬菌に感染していてもあまり自覚がないのが一般的なので、早期発見のためにも水虫の初期段階での症状についてご紹介します。
足の指周辺にかゆみがある
まず注目したいのはかゆみがあるかどうかです。白癬菌が体に入ると角質からさらに皮膚の奥へと侵入してきます。
そうすると人の体は白癬菌を追い出そうとして攻撃を開始するのです。その際にかゆみが発生します。そもそも白癬菌がかゆいというわけではないことを覚えておきましょう。
この症状は2,3年は続くと言われています。かゆみが発生するのは水虫の初期段階であり、さらに悪化すると皮膚と菌が共存してしまうのでかゆみすらなくなってしまいます。
放置してしまうと爪まで白癬菌が広がってしまうこともありますので、かゆみがあったらすぐに医療機関で診断してもらうことが大切です。
かゆみがある段階ではまだすぐに治療を開始すれば早めに完治させることができます。
水ぶくれができる
水虫にはいくつかの種類があります。水ぶくれができるのは小水疱型水虫(しょうすいほうがたみずむし)と言って、土踏まずやかかと、足の側面などにも多く発生します。
足の指の間にできる一般的な水虫は趾間型水虫(しかんがたみずむし)と言ってジュクジュクと赤くなるのが特徴的です。
小水疱型水虫の場合には赤くブツブツしたものができるのが初期症状です。それらの水疱は放置すると大きくなっていき、気になって潰したりすると潰してできた穴からさらに細菌が入り込む危険性もありますので注意しましょう。
激しいかゆみを伴うことも特徴なので小さな水ぶくれができ始めたら病院に行って診断してもらうのが一番です。
皮がむける
水虫になると白癬菌が体の中に入り込もうとします。それを防ぐために人体はリンパ球という細胞を送り込み、体に入り込んだ異物である白癬菌を退治するために化学物質を出します。
この物質が表皮の代謝を加速させることによって皮膚がボロボロむけるという症状が現れるのです。
その頃になるとゆみが増していき、炎症が皮膚の奥まで進むと皮膚が剥けてしまうこともあります。かゆみに耐えられずにかきむしることでも皮がむけてしまいます。
- かゆみがある
- 水ぶくれができる
- 皮がむける
足の指の間にかゆくてブツブツができている場合
足の指の間が痒くてブツブツがあるという場合、水虫以外にも様々な理由が考えられますが水虫ならば趾間型水虫である可能性が高いです。
こちらは水虫の中でももっとも感染者数が多いと言われているポピュラーなもので、一昔前には男性の病気のように思われていましたが女性でも十分になる可能性があります。
趾間型水虫のタイプと症状
趾間型水虫になると特に薬指と小指の間に多くジュクジュクが発生します。タイプとしては皮が向けてしまい、カサカサしている乾燥タイプと赤みがあり、皮がふやけてしまう湿潤タイプがあります。
どちらもかゆみがありますが湿潤タイプの方が強いかゆみを伴うのが特徴です。
水虫の特徴と治療方法
前述のように水虫は白癬菌が原因となっておきてしまう病気ですが、水虫の中にもいくつかの種類があります。
まずは自分がどんな種類の水虫なのかを知り、適切な治療法を目指しましょう。
水虫の特徴
水虫には趾間型水虫、小水疱型水虫、爪白癬、角化型水虫の4つの種類があります。趾間型水虫は一つ前の見出しで紹介した通り、最もポピュラーな水虫です。
足の指の間が痒くなり、皮がむけたり、ジュクジュクになったりします。足の指の間は普段から蒸れやすい場所なので白癬菌も広がりやすいのです。
そして、小水疱型水虫は、足の裏、側面、かかとなど柔らかい場所に多く見られます。水疱ができてそれが大きくなっていくのが特徴です。水疱の大きさが膨らむのにつれてかゆみも増します。
爪白癬は、爪にできる水虫のことです。爪が白くなったり濁った色になるのが特徴で、悪化すると変形することもあります。足だけでなく手の爪にもできるので注意が必要です。
さらに症状が悪化すると爪が剥がれてきたり、指先の皮膚にも感染が広がります。他の水虫と違って痛み、かゆみなどがないことも特徴的です。進行も早いので爪に異変を感じたらすぐに対応しましょう。
角化型水虫は足の裏が硬くなって乾燥してひび割れるのが特徴です。一見肌荒れや乾燥のようにも見えるので水虫とは考えずに治療が遅れることも多い水虫です。
治療方法について
水虫になってしまったらすぐに病院に行って専門医に診断してもらいましょう!昔は水虫になってしまたら治らないと言われていましたが、今は早期発見することで完治させることが可能です。
前述にあるような初期段階の症状であるかゆみや皮めくれ、水泡などがある場合にはすぐに病院に行きましょう。
もし放っておくと白癬菌と皮膚が共存してしまい、体からの免疫反応も無くなってしまいます。そうなると自然治癒は難しくなるので早めに気づくことが大切です。
水虫は市販薬でも治る?
水虫になってしまったようだが病院に行く時間がない、できるだけ自分で治したいという方の場合は市販薬での治療も試すこともできます。
水虫の場合には白癬菌を殺すための薬を使います。以前は処方箋がないともらえませんでしたが、今では市販薬でも購入可能になり薬局にいけば購入することができます。
薬を塗るタイミングとしてはお風呂上がりなどで皮膚が柔らかい時に、水虫の部分のみでなく広範囲にわたって塗るのがポイントです。初期段階の水虫であればそれで治療することも可能です。
重症化した水虫だと表面の白癬菌を殺菌するだけでは奥まで浸透しないので完全に治すことはできません。
市販薬で効果が得られない場合には他の病気である可能性や既に症状が進行してしまっていることも考えられますので、できるだけ病院で医師の診察を受けましょう。
参考:足の指にできた水虫にオロナインは効果あり?その他の市販薬は?
水虫以外の考えられる症状
足の指の間がかゆい、ぶつぶつができているという場合真っ先に疑うのは水虫ですが実はそれ以外にも原因として考えられる病気があります。
もしも違う病気だったのに自己判断で水虫の薬を使ってしまうとかえって症状を悪化させることもありますから注意が必要です。
カンジダ性指間びらん症
この病気はカンジダという菌が繁殖することでおきます。水虫と同様に手や足の指の間の皮がむけたり、かゆみがあるのが特徴です。
水虫よりもかゆみは弱く、健康な状態の人ならばあまりかからない病気ですが、免疫力が落ちている時や飲食店などで頻繁に水仕事を行なっている方などに起こりやすく、疲れている時には増殖して炎症を起こすこともあります。
ただ、水虫と違って他の人に感染するということはありません。免疫力が落ちている時になりやすいのでなるべく規則正しい生活をして体調を日頃から整えておきましょう!
もし症状が出てしまったらすぐに皮膚科へ行って診察を受けてくださいね。
汗疱性湿疹(かんぽうせいしっしん)
この病気は足の裏や足の指の間などに小さな水ぶくれができるのが特徴です。
原因はよくわかっておらず、発汗が関係していると言われています。初期段階では水ぶくれができてもかゆみはあまりありません。
症状が悪化してきたり、水ぶくれが敗れると強烈なかゆみが現れて紅斑ができることもあります。
通常は3週間ほどで自然に治るのでなるべく水疱に触れないように注意して生活しておけば大丈夫です。もし長引く場合や年間を通して症状がある時には皮膚科に行きましょう。
ホルモンバランスの乱れ
足の指の間がかゆいという症状はホルモンバランスの乱れでも現れます。
例えば妊娠中の方や疲れている方、更年期の方などで手足や体がかゆくなることがあり、ストレスも溜まって行き症状が悪化することがあります。
水虫や他の病気の薬を塗っても治ることはありませんので、睡眠をたっぷりとったり、食事に気をつけたりして、なるべくストレスがかからない生活を心がけることが大切です。
- カンジダ性指間びらん症
- 汗疱性湿疹
- ホルモンバランスの乱れ
この他にも様々な病気が考えられますので足の指の間のかゆみがおさまらない場合や皮がむけてしまったという時には皮膚科へ行って診察を受けることが大切です。
参考:珪藻土バスマットの正しい手入れ方法!吸水力を復活し水虫を防ぐ
まとめ
足の指の間が痒いというのは多くの人が経験したことがある症状です。
ぱっと思いつくのは水虫ですがそれ以外にもたくさんの理由があります。
また水虫の場合には早期発見と適切な治療がその後完治できるかどうかにかかってきます。
最近では女性の方にも多く男女や年齢を問わずなる可能性がある病気なので、「私に限って・・・」と思わずに、気になる場合にはすぐに皮膚科で相談しましょう。