「料理をしていたら、油がはねて指に!」
「時間が経ったら、水ぶくれになったみたい!」
なんて経験はありませんか?やけどは、料理をしているときに起こりがちなケガですよね。
やけどは、4段階に分かれます。赤くなってヒリヒリする、1度熱傷から、痛みを感じなくなってしまう3度熱傷まで。やけどは、2度熱傷にあたります。
2度熱傷を治すには、どうしたら良いんでしょうか?やけどの水ぶくれに困っているあなたへ、ご説明しますよ!
目次
やけどの水ぶくれ、どう対処すれば良い?!
先ほど説明した、2度熱傷は、病院での治療が必要になるやけどです。
「水ぶくれがあるけど、小さいから、いいや!」
と病院に行かない人もいますが、ちゃんとした処置をしなければ、痕が残ってしまうことがあるんですよ!
では、水ぶくれができたときの適切な処置とは、どんなものなのでしょう?まずは、そこからお話ししますね!
やけどで水ぶくれができたときの正しい処置方法
やけどで水ぶくれができた場合、何よりも必要な応急処置は、流水で冷やすこと!程度によりますが、5~15分冷やすと良いと言われています。
もし、「このやけど、自分ではどうしようもないかも…」と思ったら、冷やしながら病院へ電話すると良いでしょう。
やけどの程度は、私たちが見ても判断できないことがほとんどです。特に怖いのは、3度熱傷の場合。この場合は、水ぶくれもできず、皮膚が白くなったり焦げたりするだけで、痛くもありません。
これでは、「病院にいかなきゃ!」とも思えないかもしれませんよね。十分に患部を冷やしたら、症状が軽く見えたとしても皮膚科を受診しましょう。
水ぶくれをすばやく治す方法とは?!
料理をしているときに起こる、キッチン用品によるやけどや、ストーブによるやけどは、痛みがすぐに引くこともなく、必ず水ぶくれができる、治りにくいタイプのやけどなんです。
やけどしたら、すぐに流水で冷やすことが大事。冷やし過ぎると良くないので、しっかり15分程度にとどめるのも大事ですよ!
水ぶくれをはやく治すには、水で冷やしたあと、患部をガーゼでやさしく覆いましょう。さらにその上から、ラップなどで保護すると良いですね。
その理由は、やけどした後の皮膚は敏感になっていて、感染症を起こしやすいから!感染してしまうと、どんどん広がって傷が残りやすくなりますよ。
水ぶくれができてしまったら、流水で冷やし、患部の状態をしっかり見ます。そのためにも、「やけどした!薬、薬!」と塗り薬を塗ってしまうのも控えましょう。薬を塗布してしまうと、状態を見ることができなくなってしまいます。
そして、その大きさに関わらず必ずきちんと処置をしましょう。しっかり手当てしないと、細菌に感染してしまい、もっとひどい状態になってしまう可能性もあるんです!処置したうえで、皮膚科を受診するようにしましょうね。
この流れで応急処置することが、やけどをはやく治すコツですよ!
参考:やけどの辛さを止めてくれる最適な痛み止めは塗り薬?飲み薬?
やけどによる水ぶくれの予防方法とは?!
料理中にやけどをして、水ぶくれになってしまうのは、思いがけない事故かもしれませんよね。
まさか、自分の指に油をはねさせようとして、揚げ物なんてしないものです。しかし、そのほかの理由で、やけどをして水ぶくれができてしまうのは、防げるものもありますよ!
寒くなるこの時期、やけどの原因を知って、安全に過ごしましょう。
そのほかの理由、正体は?!
そのほかの理由とは、低温やけど。
低温やけどは、体温よりも少し高め、45~50℃の温度のものに、長時間触れ続けることによってできるやけどのことです。カイロや、電気カーペット、湯たんぽなどがちょうどこの温度にあたります。
症状が見た目にはわかりにくい、痛みを感じにくいということがあり、軽傷のやけどと勘違いしがちなんですが、実はどんなやけどよりやっかいなやけどなんですよ!
通常のやけどは熱源(はねた油など)に触れることですぐに怒りますが、低温やけどは皮膚の奥で、ゆっくり進行し、痛みを感じるまでも時間がかかるから。
皮膚の奥の細胞が壊れてしまう場合があり、感染症にもなりやすくなるので、一般的には普通のやけどよりも重症化しやすいんですよ!低温やけどは、先ほどお話ししたやけどのレベルでいえば、3度と最も重症なんです。
低温やけどを回避するにはどうする?
カイロ
カイロの外袋に注意書きがあるんですが、直接肌に触れるような使い方をしてはいけません。
温かいからといって握りしめていると、指が低温やけどになってしまいますよ!ハンカチやタオルで巻いて、注意して使いましょうね。
また、靴下用のカイロというものがありますが、これは、原則として靴の中のような酸素が少ない場所で使うためにつくられているので、靴を履かない状態で使用していると、酸素が多すぎて温度が上がりやすくなり、低温やけどになる可能性が高くなってしまいます。
使用目的に合った、使い方をしましょう。
電気カーペット
電気カーペットは、寒くなってくると使う家が多いですよね。温かくて気持ちいいので、その上で寝てしまうことはありませんか?
電気カーペットによる低温やけどは、範囲が広いという特徴があります。横になっていた場合は、触れていた部分すべてが低温やけどになる可能性があって当然名ですね。
最悪の場合、皮膚の移植手術などになることもあるので、電気カーペットの上では寝ないように注意が必要ですよ!こたつも、同様のことが言えます。
電気ストーブ
ストーブは、固定の場所にありますよね。
置く位置は問題ありませんが、ストーブの熱が、自分の特定の場所にだけあたり続けているというのは問題ですよ!
その部分が低温やけどになってしまう可能性があるので、電気ストーブの前に手をかざすなど、一定の場所にずっと温風があたるという状況は、避けるようにしましょう。
湯たんぽ
湯たんぽは、寝ている間に使用することがほとんどで、痛みに気づくことが遅くなります。その結果、湯たんぽによる低温やけどは、一番重症化しやすいのが特徴です。
湯たんぽには、専用のカバーがついていますが、カバー自体は薄く、触れたときに熱いと感じることがあるでしょう。カバーの上にさらに、厚手のタオルを巻くと、直接熱さを感じるのは防げるでしょう!
いかがでしょうか。低温やけどは、44℃のものに触れている場合4時間程度、46度のものなら1時間程度、50℃のものなら3分程度で発症してしまいます。
「直接触った方があったかいから!」
といって、カイロをそのまま触っていませんか?電気カーペットの温かさが気持ちよくて、横になって寝ていませんでしたか?
よくありそうな、こういったことが低温やけどの原因になっています。今年からは、気をつけましょうね。
参考:やけどしてからヒリヒリと痛みが続く…痛みを止める方法は?
まとめ
やけどで水ぶくれができるのは、2度のやけどで比較的重症であると言えます。
水ぶくれができてしまったら、破れることがないように流水でしっかり冷やし、患部を清潔なもので覆って皮膚科で診てもらいましょう。これが、ほかのどんなことをするより早く治す方法です!
また、低温やけども怖いもの。時間をかけて熱傷がおこるので、重症化しやすく、治るまでも時間がかかるのが特徴です。
水ぶくれの対処は通常のやけどと同じですが、低温やけどの場合は、痛みが少なくても受診するようにします。湯たんぽやなど、冬の必需品で起こりやすい低温やけど。
温かくて気持ちいいのは分かりますが、使い方に注意しないと重症化して、大変なことになりかねません。使用方法に注意して、安全に冬を過ごしましょう!
参考:やけどでできた水ぶくれに最適なのはキズパワーパッド?絆創膏?