傷口 汁 絆創膏

擦り傷やヤケドをした時、血が止まってくると今度は透明のジュクジュクした汁が出てきますよね?

 

時には傷口から流れ出てしまうこともあります。でも、実はこの汁の中には、大切なものが入っているんです。意外に知らなかった非常に大事なことを解説していこうと思います♪

 

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傷口から汁が出てきたけどこれって何?良い物?悪い物?

傷口の汁が絆創膏から滲み出てきて止まらない。どうやって止めるの?
転んで擦りむいた傷や、アイロンなどでヤケドをしてしまったとき、傷口から透明の汁が滲みでてきます。

 

参考:傷口からジュクジュク出てくる透明の液体って何?拭きとっていいの?

 

この汁は結構やっかいで、止まったと思って目を離すとまた出てる、なんて経験は多いのではないでしょうか。実はこの汁、傷を治す上で、大変重要な役割があるんです。いったいどんな汁なんでしょうか。

 

この汁の中には、止血するために集まった血小板。細菌を攻撃するために集まった白血球。皮膚や血管を再生させるために集まった細胞などが入っているのです。この汁はケガを感知するといち早く集合してくる優秀な自己自然治癒力の軍団で、浸出液(滲出液)と言います。

 

以前の治療は、ケガをした時、まずは消毒をしたら、ガーゼ付きの絆創膏をし、かさぶたができたら治る。と処理してきました。ところが、これは治りを遅くするばかりか、傷跡も残り、皮膚の再生が不十分であることがわかったのです。

 

そこで、この流れ出てきて困る浸出液を使って自分の力で傷を治し、再生させる治療法に切り替わってきています。そのためには、今までの真ん中にガーゼのついた絆創膏ではなく、この浸出液をためられるように新しいタイプの絆創膏を使って治療します。

 

流れてきちゃう汁=浸出液。新しい絆創膏が無い時はどうするの?

  • ヤケドの場合

自宅で手当てできる程度のヤケドの場合に限りますが、とにかくすぐに流水で冷やします。溜め水の方が痛くないですが、細菌感染や冷却速度を考えた時に、より安全に早く冷やすために出来る限り流水で5分~20分ほど冷やしっぱなしにします。

 

参考:傷口を消毒しない治療方法って? 絆創膏も薬も不要って本当?

 

この時、傷口に直接水が当たらないように、少し上に水が落ちるようにし、傷の上を冷たい水が5分~20分間流れ続ける状態を保ちます。時間幅が大きいのは、ヤケドの程度で違いがあるためです。基本的に「痛みがなくなるまで」冷やします。

 

ヤケドは1~3度に分かれています。薬品や火が燃え移ってヤケドを負った時は、重症の3度の確率が高いので、迷わず救急車を呼びましょう。救急車を待つ間も冷やし続けます。服の上からヤケドを負ったときは無理に剥がさず、その上から流水を当てて冷やします。

 

無理に剥がすと、皮膚ごと剥がれる恐れがあるので、絶対にやめましょう。

 

救急車を呼ばなくても大丈夫なヤケドなら、冷やして痛みが治まってから、傷口以外の水分を拭き取ります。この時絶対に傷口に触ってはいけませんし、水分を拭き取ってはいけません。

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ヤケドで皮膚が傷ついているとすぐに浸出液がにじみ出てきますので、そのまま食用のラップで覆います。

 

最初は準備も整っていないので、慌てるかもしれませんが、とりあえず傷口を乾かさないように気をつけます。範囲が広かったり、小さなお子さんの場合は、この状態で病院に連れて行きましょう。感染症を起こす可能性などの見極めは、素人では判断が難しいので医師の診察を受けましょう。

 

このまま自宅で治療できそうなら、傷口より一回り大きくカットし、数か所小さい穴を開けたラップで覆い、周りをテープで留めます。最初は浸出液がたくさん出てくるので、ラップから溢れてしまうと思います。

 

包帯を巻いたり、ガーゼを上から巻いたりして、余分な浸出液を吸い取れるようにしましょう。自宅に白色ワセリンがあれば、ラップに塗ってから傷口に巻くと、より一層乾燥を抑えることができるので、治りが早くなります。

 

初日~2日は、1日に3回くらいはラップをはずし、傷周辺を流水で洗い流しまた清潔なラップに貼り換えましょう。浸出液が溢れ出なくなったからといって、そのままにしてはいけません。出てきた浸出液には、細菌と戦い、役目を終えた細胞などが入っています。

 

またこの浸出液は傷口には優秀な軍団ですが、通常の皮膚にとっては攻撃性が強すぎ、長くそのままにしておくと、かぶれやかゆみをおこしてしまうのです。

 

そのため、ラップ治療をする間は毎日、朝と夜に貼りかえるようにしましょう。もちろん浸出液を吸い取るための包帯やガーゼも清潔なものに変えます。

 

軽度のヤケドなら、翌日の治りを見て驚くかもしれません。ラップを使った治療法が上手くいっているようなら、その過程は目に見えてわかります。浸出液が黄色や緑がかってきたり、痛みがあるようなら感染症を起こしているかもしれないので、病院へ行きましょう。

 

  • 擦り傷の場合

擦り傷のときは、傷口の汚れを洗い流し、ある程度血が止まったら、ラップで覆います。この時、すでに傷口が乾き始めている場合は、ラップの治療はやめましょう。化膿させる可能性があります。これはあくまでも浸出液でジュクジュクの状態の傷のときにできる治療法です。

 

そして、一番やってはいけないのが、消毒です。ヤケドの時もそうですが、消毒してしまうと細菌と一緒に、優秀な自己自然治癒の軍団まで死滅させてしまいます。そうなると、ラップをしても浸出液がないので治りません。ただジュクジュクするだけで生き残った細菌の温床となり、化膿してしまいます。

 

擦り傷の場合も、ひどい場合や小さなお子さんの場合は、この時点で病院へ行くことをおすすめします。そのとき、湿潤療法を推奨している病院を選ぶと、間違いなく浸出液を上手に使った治療法をしてくれて、痛みが少なく、早くきれいに治す事ができます。

 

浸出液の中には、血液凝固因子が入っているので、乾いて固まろうとします。これが乾いてしまうと「かさぶた」になってしまうのです。

 

かさぶたになってしまったらもう湿潤療法に戻すことはできないので、固まる前に病院へ行くか、ラップで覆うところまでやってから病院へ行く必要があります。自宅でラップ療法を続ける場合は、出てきた浸出液に治してもらい、役目を終えた浸出液を吸い取り、傷口は清潔にすること。に気を付けて行います。

 

ヤケドと同様に、白色ワセリンがあると傷口を乾燥させない効果が得られるので便利です。

 

  • 切り傷の場合

基本的に、ラップ療法は表面の傷に効果的な治療法です。パックリと割れた傷には使いません。切った傷は、汚れを落としたら、とにかくくっつけることです。ただし、不衛生な場所でのケガや、薬品を使っていたり、ガラスによるケガなどは、余計なことはせず、すぐに病院へいきましょう。

 

まとめ

傷口から出てくる汁は浸出液と言う、自己治癒を行ってくれる大切な液体だとわかりました。拭き取ってしまったり、消毒してはいけません。

 

今は、傷口を洗ったらすぐに密着させられるハイドロコロイド系の絆創膏がたくさん市販されています。ラップを使うより衛生的ですが、値段が高めなので、どんな大きさの傷にも対応できるようにと何種類も買い揃えておくのは大変です。

 

とりあえず、ラップと包帯やガーゼで保護した状態で動けるようなら、そのままドラッグストアに駆け込み、ハイドロコロイド絆創膏を探してみると良いかもしれません。

 

ハイドロコロイド絆創膏の中で有名なのがキズパワーパッドと言う商品です。この絆創膏は余分な浸出液は吸い取り、傷口の浸出液はゲル状にして乾燥させない優れものです。

 

自分で治す力を最大限に利用して、早くキレイに痛くなく治ると良いですね。