食べ物や花粉など、自分が持っているアレルギーをきちんと把握していますか?自
分はアレルギーがない!と思っていても、ある日突然症状が引き起こされるような事だってあり得るのです。子どもだってそうです、あなたの大切な我が子が突然アレルギーで苦しむ姿なんて見たくありませんよね。
今回は、そんな恐ろしいアレルギー症状を避ける為のアレルギー検査の費用や方法、そして気になる保険適応について紹介していきます。
大切な我が身や我が子を守る為の検査です、必ず受けるようにして欲しいですね。
目次
アレルギー検査の費用や方法は?
では、まずは気になる費用からまとめていこうと思います。費用が分かると病院の検査へ行きやすくなりますよね。
アレルギーの検査には、大体以下の物があり、それぞれの費用は隣に書いた数字になっています。
- 動物アレルギー検査:1,000円~
- 血液検査(イムノキャップ含む):6,000円~7,000円
- 隠れアレルギー検査:30,000円前後
- 皮膚検査:1,000円~2,000円
- 食物経口負荷試験:30,000円~50,000円
家で動物を飼っているご家庭であれば、配偶者が増える場合、子どもが生まれる場合は必ず先に検査をしておいた方がいいでしょう。アレルギー検査の中には30,000円を超える検査もあるので驚きですね。
どんな検査なのか順番に見ていきましょう。
動物アレルギー検査
動物アレルギー検査とは、名前の通りどの動物にアレルギーがあるのかを調べていきます。
項目の数は何と18種類!現在は様々な動物を飼育するようになったペットの多様化に加えて、家畜を生業とする方々の為にも項目が増えています。
そして、動物アレルギーには、動物自体(毛など)に症状を引き起こすパターンと、毛に付着している虫からアレルギー症状を引き起こされるパターンがあります。
- 猫
- 家兎
- アヒル(羽毛)
- 豚
- ガチョウ(羽毛)
- ハムスター
- ヤギ
- 馬
など、一般的なペットから、ちょっと特殊な動物まで幅広く検査項目は存在します。
血液検査
アレルギー検査ではオーソドックスな血液検査ですが、項目はMAST36と呼ばれる36項目をチェックする、又は206項目を自分で13項目選んで受けるイムノキャップと呼ばれる最新のアレルギー検査もあります。
血液を採取して、その血液でアレルギー反応を探ります。
【MAST36項目の代表例】
- 杉
- ヒノキ
- ハウスダスト1
- 米
- 大豆
- マグロ
- エビ
- カニ
- 豚肉
- 鶏肉
- トマト
- アスペルギルズ(※カビの一種)など
【イムノキャップ】
- メスキート(※樹木)
- ブナ
- ユスリカ(※蚊)
- スズメバチ
- ミツバチ
- タコ
- アサリ
- タラコなど
原因不明で痒さや苦しさを覚え、一般的と言われるMAST36項目に何も引っ掛からなかった場合は、医師と相談してイムノキャップを受ける事をオススメします。
参考:たけのこアレルギーの症状や特徴は?喉がかゆいのはアレルギー?
隠れアレルギー検査
名前からして聞いた事のないこの検査、更に高額となるとどんな検査か気になりますよね。
この隠れアレルギーとは、『遅延型アレルギー』と呼ばれるもので、食べ物や花粉、虫に触れてすぐに出てくる物ではなく、数日経って現れる症状の事を指します。以下の症状が出た時に、遅延型アレルギーを疑って検査を受ける事を勧められます。
- 感情の起伏が突然極端に激しくなった
- 下痢(過敏性腸症候群含む)
- 鼻づまり
- じんましん
- 過度に発汗するなど
特に思い当たる事もないのに上記のような症状が現れた時には要注意です。もしかしたら遅延性アレルギーかもしれません。すぐに病院に行って症状を説明した上で、隠れアレルギー検査を受けましょう。
皮膚検査
皮膚検査は、パッチテストと呼ばれて、疑わしいアレルギー物質を皮膚に直接貼り付けます。
そして2~3日後に反応を確認して、その後1週間空けてアレルギーかどうかの判断をします。
このパッチテストはよく皮膚科で用いられ、注射が怖い子どもや苦手な大人には痛みも少ない事で人気を博しています。
食物経口負荷試験
何となく文字から嫌な予感はしますが、その通り。実際にアレルギー物質を口に入れて検査する方法です。
勿論いきなり口に突っ込んでいくのではなく、体の負担を考えながら行われます。
- 何を食べさせられるのかを分かった上で口に入れる
- 何を食べさせられるか分からない状態で口に入れる
こうする事で、「これを食べたから〇になった」という先入観を取り払って検査を行う事が出来るのです。
しかし、費用は30,000円~50,000円と大きいですし、様々な体への症状も心配されるので、慎重に行われる為時間もかかります。(※入院が必要になってきます)
参考:とろろアレルギー!?口や喉がかゆいのは山芋が原因かも!
アレルギーの検査費用は保険が適応されるの?
アレルギーの検査費用は開きがありますが、実際保険は適応されているのでしょうか?せっかく受けるなら、費用が安くて効果的な検査を受けたいですよね。
アレルギー検査の保険は、基本的には適応されます。しかし、勿論全てという訳ではありません。
保険が適応されるのは、症状が出ている状態でテストの必要がある場合のみ。検査の必要もないタイミングで食べ物や花粉症の症状を調べようとすると保険適応外になってしまいます。
その条件をクリアすれば、アレルギー検査は、一度に13項目までの検査は保険適応内で受ける事が出来るのです。血液検査であれば、その13項目を5,000円~6,000円で受ける事が出来、更に気になる項目は1項目1,100円の追加で調べる事が可能です。
保険が適応されないアレルギー検査は?
遅延型アレルギー検査は費用が高額である事から分かるように、保険適応外となっています。そして、上記の通り、症状が出ていない時に受けるアレルギー検査も同様にして保険適応外となってしまいます。
症状が出た時に気になる項目を一気に検査してもらって不安要素を解消しておきましょう。
恐ろしい事に食べ物や花粉で命を脅かす症状が出る場合もあるので注意が必要です。
恐ろしいアレルギー症状
では、最後になりましたが、アレルギーで起こる恐ろしい症状を紹介していきます。
アナフィラキシーショック
随分と世間には浸透してきたこの名前と症状、アレルギー反応の中で一番恐ろしい物です。
- 意識がなくなる
- 血圧の低下
- 気道が閉塞されてしまう
このような症状が体に起こり、最悪死に至ってしまいます。
アナフィラキシーショックの対処法
これは素人にはどうしようもありません。前もってアナフィラキシーショックを引き起こした人には治療薬が渡されて、緊急時にはそれを服薬するように指導されます。
まずは気道を確保、その後すぐに薬を飲ませて救急車を呼びます。そして毛布でくるみ、体温の低下を防いだら意識の有無や様子をしっかりと観察して、救急車を待ちます。
アナフィキラシーショックはよく保育園で起こったりして、園児の死亡原因ともなっています。薬の管理や対処法をしっかりと周知し、子どものアナフィキラシーショックでの死亡事故を防ぎましょう。
参考:卵アレルギーなのに気付かず食べた!どんな症状が出る?対処法まとめ
まとめ
アレルギー検査は現在項目も増えてMAST36項目にもなり、それに収まりきらない他のアレルゲンと考えられる項目は206項目にも上ります。
現在もまさかアレルギー物質が原因で体調不良だと思っている人は少なく、発見が遅れて辛い思いをする人が多いです。
苦しむ時間を少しでも短くする為に、もしかしてアレルギーかもしれないと思った場合はすぐに症状の出た科(鼻水などは耳鼻科、皮膚であれば皮膚科など)に行き、医者と相談してアレルギーの原因を探っていきましょう。
参考:皮膚科で自分が何のアレルギー持ちか検査しよう!その方法や手順は?