あざには、打撲やケガで内出血した部分が腫れて起こるあざと、自然と発症してくるあざがあります。
自然に消えてくれるあざなら心配ないのですが、なかなか消えなかったり、治らないあざはどうしたら良いのでしょうか?詳しく見ていきましょう!
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あざには、はっきりした原因がわからないものがある!
生後半年以内に発症することの多い「太田母斑」と言うあざがあります。思春期に発症するケースもあります。このあざは、顔の片側に出来ることが多く、灰青色から褐色の小さな点が集まって斑になっているものです。男性に比べて4~5倍も多く女性に発症します。
この太田母斑の原因は、メラニン色素の異常と言うことはわかっていますが、ではなぜ異常をおこしてしまうのか、というところは判明していないのです。遺伝性も認められていません。
皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織と3層に分かれていますが、青い色のあざは真皮の深さでメラニン色素が発生していることを意味しています。シミは外側に近い表皮でメラニン色素が発生しているためにできますが、太田母斑のあざはより深い部分で出来ているのです。
この太田母斑は、自然には消えませんが、レーザー治療でほとんどわからなくなるほど消すことが出来ます。ただし、道のりは長く、1年~2年かけてゆっくりと治療することになります。
また、日本人に特に多いのは、眼球に青色の色素沈着が起こると言う点です。眼球は今のところ治療法はありません。
あざには、自然に消えないものがあるのです。
赤ちゃんのおしりに青いあざがありますよね。すべすべのおしりに青いマークのようで、とてもかわいいものです。あの青あざは「蒙古斑」と言って、通常3~5歳くらいで自然に消えていきます。
ところが、通常おしりにできる「蒙古斑」が体の別の部分にできる「異所性蒙古斑」と言うあざがあります。これも、学童期あたりで薄くなりますが、なかなか消えない場合もあり、外見的な悩みとなってしまいます。
この治療もレーザー治療になります。一言でレーザー治療と言ってしまいますが、あざによって、種類や照射の仕方も異なります。
また、幼少期~学童期のお子さんがこの治療を行う時は、全身麻酔が必要になるため、入院して治療にあたることになります。レーザー治療は痛みをともなうので、お母さんの励ましが必要です。
通常の「蒙古斑」の中の2%~3%ですが、「持続性蒙古斑」と言って一生消えないおしりの青あざもあります。場所がおしりということもあり、ほとんどの方は治療せずにいるようです。
内出血のあざが、消えない、治らない場合はどううしたらいいの?
通常、打撲やケガなどで内出血を起こすと、赤→紫→青→緑→茶→黄の順番で消えて治っていきます。ところが、真ん中あたりの青→緑の状態のまま、半年も1年も過ぎてしまうことがあるのです。
この場合、思った以上に筋肉の奥深い所がダメージを受けてしまったことを意味しているのです。治るまでに時間がかかり、その過程で色素沈着してしまった可能性があります。真皮部分でメラニン色素が発生し、青色のあざとして残ってしまったのかもしれません。
通常でしたら、長くても3週間ほどで茶色くなってくるはずなので、皮膚科で調べてもらわなければいけません。皮膚の病気かもしれないためです。
また、打撲時の炎症が長く続いてしまった時は、茶色っぽいシミとなって残ってしまうことがあります。この場合は、病院に行き、処方された軟膏などで治療すると消えていきますが、時間がたってしまうと、消えないシミとなってしまいます。
内出血のあざがいつまでも消えない、治らない大きな病気があるのです
血小板不足によって、いつまでも血管の修復ができずに、どんどんと青あざが増えていってしまうのが「白血病」です。
この病気は血液のがんなのです。以前は難病とされていましたが、現在では特効薬もできて回復する可能性が多くなった病気です。
白血病などの血液の大きな病気のときは、単に「あざが治らない」だけではなく、倦怠感や微熱、歯茎からの出血や鼻血が止まらないなど、その他の症状もともなうため、すぐに白血病を恐れて心配する必要はありません。
ただし、どんどん青あざが出来たり、体調がすぐれないと感じたら、すぐに病院に行きましょう。
まとめ
あざには、生まれつきのもの、自然にでてきたもの、ぶつけてできたもの、治るもの、治らないもの、など素人判断が難しいものが多くあります。
また、自然には消えない、治らないあざは、赤ちゃんから幼少期の子供に発症することが多いため、治療の判断を迫られる親は苦しんでしまいますね。
今の時点では、強い痛みのあるレーザー治療に頼るほかはほとんどなく、見ている親の方が耐えられなくなってしまうケースもあるのが現状です。
以前はレーザー治療さえなく、その部分を切除するなど、結局傷跡が残ってしまうような治療方しかなかったわけですから、これから先は、もっと苦痛の少ない治療法が生まれるのも時間の問題かもしれませんね。期待しましょう。