何だか、いつも青あざを作っている人っていませんか。どうしたの?と聞いても、本人もよく覚えていないみたいです。
どうして青あざが出来やすいのか。それには理由があるのです。その理由について詳しく解説していきます。
あざが出来やすいのは男性よりも女性!それには、女性特有の理由がありました!
- 鉄欠乏性貧血
鉄欠乏性貧血は男性に比べて女性の方がなりやすいのはご存知でしょうか。なんとなくイメージ的にそうかと思ってた・・・かもしれませんね。
実は、女性は月経や妊娠、出産、と男性にくらべて、鉄分を失う機会がたくさんあるために、つねに貧血ぎみなのです。 そして、この貧血が、内出血をも引き起こしているのです。
血管は、常日頃からゴロゴロ、グルグルと色んなものが回っているため、傷が付きやすいのです。その傷の修復を一手に任されているのが、「コラーゲン」なのです。
血管はコラーゲンで出来ているチューブと言ってもいいくらいなのです。コラーゲンのおかげで、血管は弾力性を持ち、丈夫な強度を保っていられるのです。
そして、このコラーゲンを作り出すためには、鉄分が必要なんです。常に鉄欠乏性貧血ぎみの女性は、コラーゲンをなかなか作り出せないのです。すると、コラーゲンが減った血管は、硬く、細く、もろくなり、ささいなことで切れて出血するようになってしまうのです。
そして、この出血は皮膚の外から見ると、内出血のあざに見えるという訳なんです。
また、このコラーゲン不足の状態を続けると、動脈硬化となり、心筋梗塞や脳梗塞の重大疾病を引き起こす可能性があるのです。コラーゲンはお肌に良いだけではなく、健康のために欠かせないものだったんですね。そして、そのコラーゲンを作り出すためには、鉄分が必要だという訳です。
- 女性ホルモン
女性ホルモンはプロゲステロンとエストロゲンのふたつで成り立っていますね。今回影響があるのは、エストロゲンの方です。
エストロゲンは、女性らしい柔らかい体や、ツルツルのお肌を作るために欠かせません。それだけではなく、このエストロゲンは、皮膚や骨を良い状態にするためにも必要なんです。皮膚には潤いを閉じ込め、骨からはカルシウムが溶け出さないようにしているのです。
このエストロゲンの分泌が少なかったり、閉経後に減ってしまったりすると、骨からカルシウムが溶け出してしまい、血管に沈着してしまうのです。溶けたカルシウムが妨げになり血液の循環が悪くなり、血行不良をおこしてしまいます。また、詰まる事で、動脈硬化も起こりやすくなります。
カルシウムで傷ついた血管から出血を起こして内出血となり、あざが出来ます。さらに、血行不良のため、出来たあざがなかなか治らないのです。
そのため、なんだかいつも青あざが出来ているような印象を与えてしまうのです。
女性だけではなく、あざが出来やすい病気もあるのです
- 突発性血小板減少性紫斑病(ITP)
この病気は、抗体が出来てしまい、血小板を攻撃、破壊してしまいます。原因はわかっていません。血小板を作り出す骨髄はせっせと頑張りますが、破壊する勢いの方が凄くて、全然おいつかないのです。
参考:あざには原因がわからないものも。さらに消えないあざや治らないもあざも!
血小板は血液凝固作用があるため、不足すると、出血したり、出血が止まらなくなったりします。この病気の初期症状として認められるのが、皮下出血と言われる内出血です。赤い点状のあざが集まってできます。ひざ下からくるぶしあたりまで、あざになることもあります。
この病気が認められると、さらにこの病気の奥に、大きな病気が隠れていることがあるのでおかしなあざがあった時は、病院で検査を受けましょう。
◎同じように血小板が減少する病気(内出血が症状の病気)
- 白血病
- リンパ腫
- 再生不良性貧血
- 巨赤芽球性貧血
- 肝硬変
- HIV感染
などがあります。
まとめ
軽視しがちですが、内出血するのは体内で出血していると言う事です。皮膚の外だと、湿潤療法、ラップ療法と騒ぎますが、皮膚の中だと見た目の青あざのことばかり気になって、内出血事態はあまり心配していないようです。
また、どれだけドリンク剤や、サプリメントでコラーゲンを摂取しても、鉄分不足では意味がなかったのです。血管のためにも、ツルツルお肌のためにも、まずは貧血を治さなくてはいけません。体の仕組みは複雑で、色々なことがつながっているんですね。
不調を放置せず、体調を常に整えておかなくてはいけないということです。