スポンサーリンク

 

貧血と脳貧血?実はこれ、まったく違う病気なんです。「頭がくらくらしたら貧血!」と思い込んでいると大変なことに!

 

だって対処法がまったく違うんです。さて汗と震えが止まらないのはどんな貧血なのでしょうか?

 

 

スポンサーリンク

 

貧血と脳貧血の違いって何?

貧血,脳貧血,汗,震え,鉄欠乏性貧血,違い,対処法
「鉄分不足かな・・今朝立ちくらみしちゃって」なんて会話したことありませんか?これ、貧血と脳貧血がごちゃまぜになっているんです。鉄分不足が原因なのは「鉄欠乏性貧血」立ちくらみ「脳貧血」です。

 

全部ひっくるめて「貧血」って言ってしまいがちですが、「脳貧血」って「起立性低血圧」という、医学的には貧血とは呼ばない病気なんですよ。鉄分は体に必要なものなのでとって損はないのですが、それで「脳貧血」は治せないのです。まずは両方の病気を知ることが必要です。

 

「鉄欠乏性貧血」は、貧血の中でも、数多くのひとが悩まされる病気です。男女ともに起こりますが、圧倒的に女性に多くみられます。それは生理が関係しているためです。毎月大量の血液を排出するため、血液の中に含まれる鉄分もそれだけたくさん一緒に排出してしまい鉄分不足が生じやすくなるのです。

 

そもそもなぜ鉄分がそんなに必要なのでしょうか?体の中には血液が循環していますね。そして、血液とともに酸素も循環しています。その血中酸素を運ぶのが赤血球に含まれるヘモグロビンです。とても重要な役割をになっていますね。そして、このヘモグロビンを作るために必要なのが鉄分なのです。

 

鉄分が不足し、ヘモグロビンの数が減るとどうなるか。体中が酸素不足に陥り、正常に機能しなくなっていきます。まず代謝が悪くなります。これは古い物や要らない物を排出して、新しい物を作り出すという、「生きていくために必要な基本的な事」ですね。それができなくなっていると言うことです。

 

不要物や老廃物がたまり、むくみや肩こり、首こりがします。新しく元気な細胞を作り出す効率が悪いので、常に倦怠感や疲労感が付きまといます。毛根の毛母細胞の働きも悪くなり、脱毛や枝毛が増えます。血の循環も衰え、顔色が悪くなり、爪が白くなったり、そっくり返るスプーン爪になります。

貧血,脳貧血,汗,震え,鉄欠乏性貧血,違い,対処法
また、神経の伝達機能が悪くなると様々な神経症状が起こります、手足を虫がはっているような感じがしたり、心が安定しなくなる(セロトニン不足)、やる気がなくなる(アドレナリン不足)、楽しくなくなる(ドーパミン不足)など、心の病気を引き起こしてしまいます。

 

最近どうも元気がでない、ダルい、疲れがとれない、と感じたら、この鉄欠乏性貧血を疑ってみると良いかもしれません。病院で血液検査を受けてください。鉄剤と言われる薬を処方され、改善されます。

 

このとき、病院に行くほどでもないし食事で鉄分を取ろう!と、せっせとレバーや鶏肉を大量に食べても、なかなか補えるほどとれないばかりか、食事が偏り、違う不調が起こる可能性もあります。また怖いのは、肝臓に問題がある人は鉄分をとることで悪化させてしまいます。素人判断はせず、医師の診察を受けましょう。

 

「脳貧血」は、「起立性低血圧」という病気です。医学的には貧血とは言わないのです。こちらは、不意に立ち上がった時にクラッときたり、朝礼や満員電車などで倒れてしまい、多くの人が「貧血」だと思っている症状が出ます。

スポンサーリンク

 

気分が悪くなりはじめ、吐き気やめまいを感じ、汗が流れて体が震えます。目の前がチカチカしたり、暗くなったり、意識を失うこともあります。症状はさまざまで、頭痛や腹痛、下痢を伴う場合も考えられます。

 

これら「起立性低血圧」いわゆる「脳貧血」は、自律神経の異常が引き起こす低血圧と考えます。突然立ち上がったり、長い時間立っていると、血液が下に下がってしまい脳の血液が一気に少なくなってしまいます。

 

サーッと血の気が引く感じ・・とはまさにこの低血圧の状態です。通常、体は自律神経が働き、低血圧にならないように調整しています。ところが、自律神経が正常に機能しなくなると、低血圧を引き起こしてしまうのです。 自律神経が正常に機能しなくなる原因としては主に睡眠不足やストレスが考えられます。

 

これらの症状は、足を高くして体を横にするなどし、安静にしていると落ち着きを取り戻します。この時一番怖いのが、意識を失って、倒れたときの大ケガです。頭を切ったり、骨折など二次的な事態を起こす可能性があるのです。

貧血がひどくて吐き気や下痢まで・・・原因や対処法はないの?

血の気が引いたり、クラッとしたなら、とにかく座ったり、しゃがむなど、無理をせず、早めに身の安全を確保しましょう。

 

脳貧血?汗と震えが止まらない

貧血,脳貧血,汗,震え,鉄欠乏性貧血,違い,対処法
脳貧血は自律神経の異常でおこります。自律神経は、活動をつかさどる「交感神経」と休息をつかさどる「副交感神経」の二つがバランスを保つことで、正常に機能するのです。睡眠不足などが続くと、交感神経ばかりが働き、休息できずバランスを失ないます。

 

調整ができなくなった自律神経は、この異常事態に対応するため、とにかく体を緊張状態にし、守ろうとします。筋肉を収縮させ、心臓の鼓動が早くなり、汗が大量に噴きだし、体がガタガタと震えだします。

 

このとき、脳は血液が減ってしまったために、酸素が行き渡らなくなり、酸欠をおこしています。そのため、気分が悪くなり、頭がクラクラしたり、目の前が暗くなったりし、ひどい時には、意識を失います。

 

脳貧血は、安静にすることで回復しますが、汗びっしょりになった衣服で風邪を引いたり、上記にもあるように、倒れてケガをするなど、二次的な体調不良を起こさないようにもきをつけましょう。自律神経が正常に機能していないときは、体の不調によってさらにバランスを崩し、状態が悪化することもあるのです。

 

脳貧血・・・どうしたら治るの?

貧血,脳貧血,汗,震え,鉄欠乏性貧血,違い,対処法
まずは、生活リズムを整えることが大切です。睡眠を十分にとり、副交感神経でリラックスし、体を回復させましょう。

 

毎日の生活の中は、交感神経を酷使することがたくさんあります。その分、ストレス発散や美味しい食事、ゆっくりと入浴するなど、心と体を休ませることを考えなくてはなりません。そうすることで、自律神経はバランスを取り戻していきます。

貧血症状がでると、目がチカチカするのはなんで?原因と対処法は?

ただし、自力で改善できるものばかりではありませんし、何か大きな病気の影響で脳貧血が起きることもあります。何度も繰り返したり、不安に感じたなら、医師の診察を受けましょう。

 

 

スポンサーリンク