貧血を起こすと脳が酸欠になり、眠気を呼びます。外出先なのに目を開けていられないほどの眠気がおそってくることも・・・さらに倦怠感や疲労感が押し寄せ、血液の循環が悪くなり、体が冷えてしまうのです。
この眠気んお招待や原因は一体なんでしょうか?対策や予防方法などまとめてみました。
貧血のつらい眠気・・・抑えられない!
一般的に「貧血」と呼ばれるのは、赤血球に含まれるヘモグロビンが、鉄分不足により減少して起こる「鉄欠乏性貧血」です。貧血の病気を患う人の中でも70%がこの「鉄欠乏性貧血」です。
ヘモグロビンは、血液の循環の中で体中に酸素を運ぶ大切な役割をしています。ヘモグロビンが減る事で、酸素が行き渡らなくなると、体は酸欠状態になり、動きが鈍くなり体調不良が起こります。特に脳は他の臓器にくらべて、何倍もの酸素を使うため、酸欠は非常事態なのです。
脳は酸素不足を感じると、動から静へと動きを変えます。動かないことで、酸素を使わないようにしようとするのです。脳が静かに休息に入ると言うことは、「睡眠状態」になると言うことです。そのため、目を開けていられないほどの眠気に襲われるのです。
脳は体に「寝なさい 寝なさい」と信号を出し続けます。なので、貧血の人は、朝から眠気が抜けず、食後などは寝落ちしてしまうような事になるのです。こればかりは、貧血の苦しみを味わったことのある人にしかわからないため、まるで怠け者のように言われたりして、またそれがストレスになり、回復の妨げにもなってしまいます。
眠気が激しいと、立った状態でフッと寝てしまって倒れてケガをしたり、駅のベンチで座ったまま寝てしまってお財布を盗まれたりと、思わぬアクシデントにもつながります。
あまりにひどい症状の時は「眠気なんかで病院に行けない」と考えず、病院で医師の診察を受けましょう。健康ならそんな事にはならないのですよ。病気と考え治療しましょう。
だるくて寒気がする・・・これって貧血?
「鉄欠乏性貧血」は体中を酸欠状態にしてしまうため、臓器の働きが鈍くなり、様々な体調不良を起こします。体は重ダルくなり、少しのことで、疲れてしまいます。このときまぶたの内側を見てみると、赤みがなく、白っぽくなっていたら、貧血のサインです。
体は、血液の循環が悪くなると、細部まで血が行き渡らなくなり、手足が冷たくなり、寒気がします。また、酸欠状態の血液は、脂肪や糖質を燃やすことができなくなり、体温を下げてしまい寒気につながることも考えられます。
自律神経が正常に機能していない時にも悪寒がはしります。通常、体温の上がり過ぎや下がり過ぎは自律神経が調整してくれているため起こりません。ところが、ホルモンバランスが崩れているときなどは、この調整ができず、体温が下がり過ぎてしまうのです。
また、寝不足が続いたときなどもだるさや寒気があります。これも、自律神経に影響がでたためで、本来なら調整してくれる自律神経が正常に働かず、症状が出ます。
また、だるさや寒気は大きな病気が隠れている可能性があるので注意が必要です。
だるさや寒気のほかに症状がないか確認します。感染性心内膜炎は、心臓にある心内膜が細菌感染して起きる病気です。症状は風邪や貧血とよく似ています。寒気 動悸、息切れ、倦怠感などが起きます。また、子宮内膜炎などは寒気のほかに、腹部の不快感があります。
貧血の時に吐き気や眠気の症状が。ならないための対処方法とは?
だるさや寒気は貧血の症状でも、その貧血を起こしている原因となる病気がある場合もありますよ。「貧血っぽい~」と簡単に素人判断せず、おかしいと感じたら病院で医師の診察をうけましょう。
貧血は鉄分の摂取が大切ですが、血液を滞りなく循環させるためには、体を冷やさないことも大切です。適度に体を動かし、陽の光を浴び、深呼吸するなど、体を活性化させましょう。基礎代謝があがることで、太りにくい体にもなりますよ。