生理などの関係で女性は男性よりも貧血になりやすい体です。そして貧血の女性に見かける症状として耳鳴りがあります。なぜ貧血で耳鳴りが起こるのか?原因を探りました。
みなさん、一度は耳鳴りを体験したことがあるのではないでしょうか。耳鳴りにも貧血と同じようにいろいろ種類があり、どう聞こえるかによって原因が変わってくるんです。どんな聞こえ方をしていても不快な耳鳴り。
あんまりひどいと生活に支障をきたしてしまう場合もあるんですよ。詳しくまとめました。
貧血の女性がよく訴えている耳鳴りって、どんな耳鳴り?
貧血から来る耳鳴りは比較的女性によく見かけられているんですね。いったいどんな耳鳴りなのかと言いますと「ウィーン」といった感じの聞こえ方をする耳鳴りです。
耳鳴りと言われると「キーン」と高音のものをイメージしがちですが、貧血の場合ですと耳鳴りは低音であることが多いんです。ウィーン、ウィーン、と低音の耳鳴りが続いているのだとしたら貧血の可能性が大です。
低音の耳鳴りの原因は他にメニエール病という病気が知られていますが、メニエール病はちょっとだけ耳鳴りの聞こえ方が違います。擬音で表すとしたら「ボー」という感じで、車でトンネルの中を走っているみたいな耳鳴りなんですね。
同じ低音に分類される耳鳴りでも聞こえ方って結構違うんですよ。
「ウィーン」の耳鳴りが起こるタイミングですが、急いで立ち上がった時、机で作業をしたあとに立ち上がった時など、急な動きをした瞬間に立ちくらみと同時に起こることが多いんです。
参考:貧血を治療せず放置するとどうなる?悪化したり病気になる可能性は?
また「バタバタバタ」という耳鳴りも貧血が原因である可能性があります。耳の中でなにかが暴れているように「バタバタバタバタ」と連続した音が聞こえるんです。
原因は酸素不足?体からの危険信号を無視してはダメ!
貧血から来る耳鳴りですと、原因は大抵「酸素不足」なんです。
貧血になると体に必要な酸素が行き届かず酸欠状態になることは知ってますか?脳をはじめ体のあらゆる器官は酸素がなければ正常に働くことができないんですね。
聴覚組織も同じで、ここに酸素がちゃんと届かないと耳鳴りが起こってしまうんです。貧血が原因の耳鳴りは「酸素が足りてないよ!」という体からのシグナル。ですから「最近は耳鳴りが多い」で済ませたりせず、ちゃんと貧血を治して聴覚組織にも酸素が届くようにしてあげましょう。
ただし「バタバタバタ」という耳鳴りについてですが、これは貧血以外のものが引き起こすこともあるんです。栄養不足とか、睡眠不足とか、疲れすぎとか、不規則な生活をしていたり過度な疲労やストレスを抱えている時にも起こる耳鳴りなんですね。
ですから「バタバタバタ」という耳鳴りが始まったらいつも以上に自分を労わって生活するようにしてみて下さい。
改善するにはなにをすれば良いの?必要な栄養は?
貧血から来る耳鳴りを改善するには、やはり貧血を治すのが一番です。原因をなくさなければ症状はなくなりません。
ほとんどの場合は鉄欠乏性貧血だと思います。
そうしたら今までの食生活を見直し、鉄分を多めにしてある栄養バランスの整った食事を取るようにしましょう。もし溶血性貧血など他の貧血であるならお医者さんに相談した方が良いですね。軽い鉄欠乏性貧血なら食事療法で改善することができるんです。
効率良く貧血を改善させたいなら、鉄分の吸収を良くするタンパク質やビタミンCも一緒に取るようにすると良いでしょう。ビタミンCはなんと鉄分の吸収量を2倍に上げてくれるんです!
そしてここからちょっとした裏技。そんなビタミンCの吸収率を高める「ビタミンP」という存在があります。鉄分、ビタミンC、ビタミンPを摂取するようにすれば貧血が俄然、治りやすくなるんです!
- ミカン
- レモン
- オレンジ
- グレープフルーツ
ビタミンPは柑橘類にいっぱい入っています。特にミカンの薄皮はたくさんのビタミンPを含んでいますからオススメです。
そして意外なものに「そば」もあるんです。「そば」にもビタミンPが含まれていますから、柑橘類があまり売られない夏に良いのではないでしょうか?
ビタミンPを取ることでビタミンCの酸化も防いでくれるので、あらゆるところから摂取した方が良いと言われてる栄養素なんですよ。
貧血で悩んでいる方は以下の記事も参考になりますので、ぜひ読んでみてください。
まとめ
酸素不足を招く貧血、本当にたくさんの症状を引き起こすんですね。めまいや頭痛に加えて耳鳴りまで起きたら悪い病気なんじゃないかと疑って、怖くなってしまいそうです。
耳鳴りがしたらまずは「どんな聞こえ方か」を判断し、「ウィーン」という聞こえ方をしているなら貧血の可能性を疑ってみて下さい。
メニエール病のような病気から来る貧血ではない場合、生活習慣や食事を見直すだけで治ったケースが意外と多いんですよ。本当にそれだけで治るのかな?と思うのもわかりますが、まずは規則正しい生活を送るようにしてみて下さい。