皆さんは、「手足口病(てあしくちびょう)」という感染症を知っていますか?

 

お子様をお持ちの方であれば、聞いたことがあるかもしれません。「子供がよくかかる病気でしょう?」そう思っている方は多いはず。

 

しかし、この手足口病は冬場に大流行する風邪やインフルエンザやノロウィルス、帯状疱疹などと同じように、飛沫感染(ひまつかんせん)という空気中に飛び交うウィルスの仲間なのです。

 

手足口病は、コクサッキーやエンテロウィルスというウィルスが感染の源。乳幼児〜5歳くらいの子供によく発症するため、子供の病気と考えられがちですが、実は大人でもかかるんです!

 

しかも、子供よりも大人の方が重症化しやすいとも言われてるので、予防法や重症化しない方法を解説していきますね。

 

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手足口病は大人でもかかる!

手足口病 大人

手足口病は、時に大人が感染することも…。子供がかかる病気だと思っていた方には、驚きですよね。

 

ですが、免疫が落ちている時にお子さんから感染するなど、大人がかかる可能性はとても高い感染症なのです。

 

一般に成人の場合は子供より重症化しやすく、中には40℃近い高熱が出る場合もありますので、予防法や治療法など基礎的な知識をしっかりと知っておきましょう。

子供より重症化しやすい!

子供では、手足口病にかかって熱が出たとしても38度以下が大半だと言われています。

 

しかし、これは子供の場合です。大人が罹患すると、3割ほどの方が40度近い高熱になり、さらに指先へ発疹やかゆみが生じることもあり、1~2ヶ月後には爪が剥がれてしまうこともあるのです。

 

熱や爪への影響だけでなく、口内の発疹が舌の付け根や喉の奥にもでき、強い痛みをともないます。その痛みによって物を持ったり、靴下を履くといった日常の生活行動が困難になりやすいといったことも。

 

大人の方が重症化しやすい危険があること、頭に入れておいてくださいね。

手足口病とは?

手足口病 大人

子供だけでなく、大人がかかると重症化しやすい「手足口病」について、しっかり基本的な知識を学んでいきましょう。

 

まず典型的なものでは、軽い発熱、食欲不振、のどの痛み等で始まります。

 

手足口病の感染経路には、咳やくしゃみによる飛沫感染、ウィルスのついた手で触れた物品を介する接触感染などがあり、腸管で増殖していきます。これはインフルエンザやノロウィルスも同じですね。

 

潜伏期間は2〜9日あると言われ、発熱が発症し、2日ぐらい過ぎた頃から、手掌、足底に小水疱が多発していきます。

 

舌や口腔粘膜に浅い「びらん」を生じる事が多く、辛い症状が続きます。ごくまれに髄膜炎(ずいまくえん)や脳炎などが生じることもあるため、侮れません!

 

特にエンテロウイルスの場合、中枢神経系の合併症を引き起こす割合が高く、大人の場合は通常の症状も子どもより重いため、より注意する必要があります。頭痛や悪寒、嘔吐などがある場合は早めに病院を受診することをおすすめします。

手足口病の症状

初期に口蓋粘膜(こうがいねんまく)や舌など、口腔内前方に2~5mm程度の水疱がみられます。

 

次いで手掌、足底に粟粒大の楕円形の水泡が複数でき、水泡の周りには発赤(はっせき)が出現しますが、その多くは治療不要で、瘢痕(はんこん)や色素沈着を残さず消失すると言われます。

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つまり、育児中のお母さんは特にかかりやすい感染症なのです。お子さんが居て、お腹の中に赤ちゃんがいる…という妊婦の皆さんには特に注意が必要ですよ。

 

妊婦さんが手足口病の病原体(エンテロウイルス)に感染し、胎児異常の確率が上昇したという報告は存在しています。

 

しかし、母体数の多い広範囲の調査結果が出ているわけではなく、胎児への影響は見られないとする否定的な報告も多く存在していますので、過度に不安になる必要はありませんが、妊婦さんであれば感染症にかかった場合はすぐに医療機関を受診するようにしましょう。

 

手足口病の確実な診断法としては、採血、咽頭ぬぐい液、糞便からのウイルス分離といった方法があります。基本的には水疱性発疹の有無などの臨床症状で診断することが多いようです。

 

手足口病は、皮膚の瘢痕が残らないことが多い為に治療薬が存在しないので、明確な治療法は存在しません。

 

その為、症状を抑える対症療法を行い、自然治癒を待つことになりますが、大人の場合は発症して7~10日ほどで症状が落ち着ついてくると言われています。

 

対症療法では、口内の水疱に対しては「イソジンうがい薬」を用います。

 

重症の場合には、口内炎治療薬を用いることもありますし、手足の水疱に強いかゆみがあれば炎症を抑える抗ヒスタミン薬を処方する、などなど個々の症状を抑えていく治療が基本です。

 

子供の場合は学校保健安全法による出席停止が義務付けられている感染症ではないため、症状が回復すれば登園、登校が可能です。

 

大人が感染した場合も診察して出社・出勤を停止するよう言われることはないでしょう。しかし咳やくしゃみなどで飛沫感染するため、出社・出勤・外出するときにはできるだけマスクを着用することが、感染拡大を防ぐエチケットです。

 

参考:子供が突発性発疹に!発症時のお風呂は禁止?感染る可能性は?

手足口病を予防する方法

手足口病 大人

手足口病は、飛沫感染であると冒頭でお伝えしましたね。

 

つまり、予防法はインフルエンザなどと同じで、外出後の手洗いの徹底・うがい、外出する際にはマスク着用が大切です。

 

子供が罹患している場合、お風呂で同じ浴槽に入ることは非常に感染が高まります。洗面器やタオルを使うことで、物を介した間接的な接触感染も引きおこす可能性が高くなるのです。

 

また、子供の身体を洗ってあげるときに水泡がつぶれてしまうと、水泡の中にいるウイルスに接触感染してしまいます。

 

感染する可能性がある洗面器やタオルなどを、石鹸を使い丁寧に洗うようにしましょう。

 

参考:風邪をひいたらうどんを食べるべき?風邪の時のうどんが良い理由

まとめ

子供がかかると言われている「手足口病」。

 

まさか大人がかかるなんて!思った方は多いと思います。しかも発熱や痛みなどを伴って重症化するというのは、かなり侮れない感染症です。

 

そもそも感染症というのは、不顕性感染(ふけんせいかんせん)と言って、ウィルスが体内に入っても体力がある時には発症することはありません。

 

普段なら防げているはずの発症が、体が弱っている時、つまり免疫が落ちている時に罹患しやすいのです。

 

最大の予防法は、「体の免疫を低下させない」ということが一番大切なこと。栄養のある食事を摂取する、睡眠をしっかり取り体を休める、軽い運動をするなどの普段の習慣が大切です。

 

でも忙しいと、なかなか分かっていても難しいですよね。

 

それでも、食事を作るのが難しい時はサプリメントで補給する、睡眠の質を上げるために寝る前にアロマを炊く、いつもより一つ遠いスーパーへ行く…など、少しの努力で良いと思います。是非、意識づけてみてくださいね。

 

参考:おたふく風邪は周りにうつる?感染しないための予防法も