冬の寒い時期、足首から足先の冷えは非常に辛い症状ですよね。
人によっては、夏のクーラーだけでも足首や足先が冷えてしまうという人も増えています。
今回はそんな辛い足首や足先の冷えをなくす方法を紹介していきますよ。冷え性の人は勿論の事、年齢と共に痩せた事で寒さが更に身に染みるようになった人も必見です!
目次
足首から足先の冷えをなくす方法
では、早速冷えをなくす方法を紹介していきます。以下の事が、家で簡単に出来る冷えの対処法です。
- 朝食を摂らない、消化の早い物を食べるようにする
- 靴下の重ね履き、硬い靴を履かない
- 食事に工夫をして体の内側から暖かくする
- マッサージを行う
- 暖め過ぎない
今まで正解だと思っていたのに、実は間違った対処法を行っていた人も多いと思います。次項からは一つ一つ根拠を添えて説明していきます。
朝食を摂らない
今までは体の為にも決まった時間に朝食を摂るようにしよう!と世間でもさかんに言われていましたし、大学によっては
「学生に朝食を食べてもらいたい!」
と願って朝食を安価で提供している所もあります。しかし、実は足先の冷えには朝食は大敵だったのです…。
食事を摂った後、血液は物を消化させる胃の方に優先的に流れていきます。その為、足先まで血液が回らずに冷えが悪化してしまう危険があるのです。
ですから、足先の冷えが気になる人は、なるべく朝食は摂らない、又は消化の早いフルーツなどを取り入れるようにしておきましょう。朝は糖分を取り入れた方が頭が働くと言われているので、フルーツだけの朝食をお勧めします。
靴下の重ね履き、硬い靴を履かない
今までは寒い時は靴下の重ね履きが良いという話をよく聞きますが、それは実際のところ大間違いなのです!
逆に寒さを悪化させてしまう重ね履き、冷え性の人でもそうでない人でも絶対にしてはいけません。一見重ね履きは温かそうに見えますが、硬い靴や靴下は、足を締め付けて血行を悪くしてしまうから、足先まで血液を運ぶ事が出来ずに余計に冷えてしまうのです。
なるべくならば部屋の中ではスリッパを履くなどして、靴下以外の物で暖をとるように工夫する事が必要です。
また、靴も特に女性は可愛らしい硬い靴を履いている人が多いですが、スリッポンなどの柔らかな素材の靴を履くようにすると冷えも減ってきますよ!
食事に工夫をして体の内側から暖かくする
食事に体を温める食材を取り入れる事も、かなり有効な冷え性対策です。以下の物が特に効果があると言われています。
- にんにく
- ネギ
- 唐辛子
- ごま
- かぼちゃ
- しょうが
- かぶ
冬でしたらポトフやカレー、お味噌汁やお鍋料理に追加の一品として入れても美味しい物ばかりです。
眠る前に体を温めると入眠しやすくなるので、ハチミツを入れて飲みやすくしたハチミツジンジャー湯などは女性に特にお勧めです。
マッサージを行う
マッサージで血行を良くして体を温めるのも一つの手です。
マッサージをする際には下から上へ、心臓へと血液を循環させるイメージでマッサージを行うと血行が良くなり足先まで温かくなります。力を込めて押すよりも、足の指先からふくらはぎ、太ももまでを10分以上かけてゆっくりともみほぐしていきましょう。
マッサージをするのは力も要るし、続く自信がないという場合は、押す必要のないヨガやウォーキングが有効です。しかし、どちらの場合でも必ず10分以上体を動かすようにした方が効果が高いです。
暖め過ぎない
冷えた足先を温めるのに必死になる気持ちはよく分かります。
しかし、暖め過ぎると逆に足先を冷やしてしまう事態に陥ってしまうのです。実は人間は自分の体を温める能力を十分に持ち合わせています。あまり外部から熱を与えすぎてしまうとその熱に依存してしまい、熱を発する事をしなくなってしまうのです。
最近は外部から働きかける重ね着や温かグッズなどが開発されていますが、根本的な解決にはなっていないのです。体の事を考えるなら、体の内側から温める方法(※上記の食事療法や運動療法)を取り入れていきましょう。
また、筋肉量が多いとその分全身に血液を送るポンプ活動を活発に行ってくれるので熱を発しやすくなります。筋肉を付ける事が冷え脱却の第一歩です。
足首から下が冷えてしまう原因
では、なぜ足先が冷えてくるのか今度は原因の方を探ってみましょう。幼い頃から冷え性だった人にとっては慣れた事でしょうが、年を重ねて突然冷え性になってしまう人も中にはいます。
しかも、それが冷え性だけなら良いですが、実は重篤(じゅうとく)な病気の前触れの可能性もあるのです。以下が冷え性になると言われている原因です。
- 体を温める機能が低下している
- 自律神経が上手く機能していない
- 筋肉量が少ない
更に、体温が下がっている状態だと免疫機能も同時に低下してしまうので、様々な病気にかかりやすくなってしまっています。では、冷え性になってしまう原因となっている代表的な3つの症状を詳しく見ていきます。
体を温める機能が低下している
人間の体は先程も書いたように、自分で温める能力を持っています。しかし、
- 毛細血管が減少してしまっている
- 血流が悪くなっている
毛細血管は年齢を重ねるごとに減少していきます。
また、過度なストレスが体にかかってしまった、過酷な肉体労働などを行った、紫外線に当たり過ぎてしまったなどの理由によって毛細血管が炎症を起こして結果減少してしまうのです。そのせいで血液が末端まで行き届かず、冷えが加速してしまっているのですね。
血流が悪くなるのは、生活習慣の乱れも原因の一つに挙げられますが、その他にも血液がドロドロに変化してしまっている、血液を送り出す働きを持っている心臓に何らかの疾患が起きているなどの恐ろしい病の前触れである可能性もあります。
自律神経が上手く機能していない
ストレスが過度にかかる事で、自律神経のバランスが悪くなってしまい、その結果足先が冷えてしまうのです。
人間はストレスを感じると、下垂体へとその情報が伝わってストレスを緩和する為にアドレナリン、コルチゾールという興奮作用のある物質を分泌します。その物質がダメージ回復を手伝ってくれるのですが、上記に挙げた物質は血行を悪くしてしまうのです。
その為、血液の循環が悪くなってしまい、末端まで血液が巡らなくなってしまって冷えてしまうのです。
また、コルチゾールの方は白血球を溶かす作用を持っているので、免疫機能まで下げてしまうので他の病気も併発しやすくなってしまいます。
参考:血液検査のwbcの正常値の範囲は?白血球が体に大事な理由まとめ
筋肉量が少ない
人間の体が熱を作り出す話をしましたが、それは筋肉が全身に血液を回す為にポンプのような動きをするのですが、その動きによって熱が起こります。
しかし、筋肉量が少ないと、その動きも小さくなってしまい熱をあまり発しなくなってしまいます。しかも、ポンプの動きが弱いとなかなか足先まで血液が回らずに、足先は冷えてしまいます。
筋肉は特に女性は男性に比べて少ないと言われています。
ですから、筋肉量が少ない人はまずは筋肉を付けるトレーニングを始めると良いでしょう。毎日腕立て伏せとスクワットを10回×3セットでも効果が出てきます。体を動かす事を意識しましょう。
まとめ
足先が冷えても、必ず改善する事は出来ます。
自分の冷えが一体どこから来ているのか、自律神経か筋肉なのかと原因を探り、その上で対処をしながら体の中から温める食材を取り入れて、足先の冷えを解消していきましょう。
自律神経の場合はなかなか自然治癒が難しい場合もあるので、なるべく病院へと行って必要に応じて薬物療法を行っていきましょう。
参考:貧血から来る冷え性があるって知ってますか?改善するには食事を工夫!