「お腹が張って苦しい…!」
という状況に陥ったことがある人は、多いのでは?そんな苦しいお腹の張りを招くのは、この3つ。
- 口から空気(ガスを含む)を入れている
- 腸でガスが発生している
- ガスを排出していない
空気が口から体内に入ってしまうのは、食事を摂ればある程度はしかたないことです。3つの原因の中で問題なのは、ガスを排出していないこと。これはつまり、排便やおならが出ていないこと、を意味します。
排便はともかく、おならは「今、外出中だから恥ずかしい!」と我慢してしまうと、大変なことになるかも?おならは我慢してはいけないんです。
「音が出たら嫌だから…」
と心配しているあなたへ、おならを我慢し続けると体にどんな影響があるか、お話ししましょう!
目次
まわりに人がいるからおならできない…我慢し続けると、どうなっちゃうの?!
誰だって、人前でおならをするなんて嫌なもの。そう思っているのはあなただけではないので、その点は安心してくださいね。
しかし、気になるのは我慢したらどうなるのか?ということ。
我慢するのは簡単かもしれませんが、それが原因で体に何か影響が出てしまったら、怖いですよね。そこで、おならを我慢し続けるとどうなるのか、わかりやすくまとめましたよ!
血液に吸収される?!
そもそも、おならとは主に食事のときに食べ物といっしょに飲みこんだ空気や、その食べ物を体内で分解するときに腸の中で発生するガスです。おならとして体の外に出ていくことができなければ、腸の中に居座ってしまいます。
でも、私たちの食事は一日に一回ではありませんよ。複数回の食事で、さらに体の中にガスが入ってきてしまいますよ!
その結果、ガスが腸の中でパンパンになってしまい、もうガスが入るスペースがなくなるのは目に見えていますよね。こうなると、ガスを吸収して、スペースをつくるしかなくなってしまうんです。
腸の中で発生するガスには、有害なものや臭気のあるものもあるので、血液に吸収されて体内を回るようになると、体臭や口臭が発生することもあります!
おならが原因で腹痛や便秘に?!
おならはガスですから、我慢してしまうと腸を膨らませます。風船のように、パンパンになってしまうわけです!
腸が、内側から無理に押し広げられて膨らんでいるので、お腹が張った感じは避けられませんし、場合によっては腹痛を感じることもありますよ!
また、ガスを体外に出すのを我慢していると、排便もしにくくなってしまいます。便を出そうとしても、ガスが溜まっているので出口にたどり着かないんですね。便秘になることでさらに、お腹が張ってしまう、ということにもなりかねないんです!
ひどい便秘が原因で、腸閉塞(ちょうへいそく)という怖い病気になってしまうことも考えられます。
腸閉塞とは
この病気は、簡単に言えば腸が詰まってしまう病気です。食べた物を消化、腸で吸収して、体外に排出する。
この体の中の自然な流れがうまくいかなくなり、消化された食べ物や発生したガス等が、腸につまってしまった状態のことを指しています。
腸が何らかの原因でねじれてしまったり、手術後に癒着(ゆちゃく)を起こしたりすることで発症することがほとんどですが、一部ひどい便秘が原因で起こるんですって!こうなると、病院で治療しなければいけません。
いかがでしょうか。おならを我慢すると、体に悪影響しかありませんでしたね!
音がしてしまったら、恥ずかしいというのはわかりますが、恥をかくことと自分の体を壊すことと、どちらを選ぶか、とても重要な選択です。
パンパンに張ったお腹…改善するには?!
ここまでで、おならを我慢するのがいかにいけないことなのか、お分かりいただけたでしょうか。
そこがわかったところで、お腹が張らないようにするにはどうすれば良いか。それをお話ししましょう!
お腹が張っていたら、どんな服を着てもスタイルが決まらない、なんてことになりかねませんよね。そもそも、お腹が張ってパンパンになってしまうほど腸内ガスが発生するのは、腸内環境が乱れている証拠なんですよ!あなたが思っているより、体はとってもデリケート。
ちょっとしたことがストレスになって、環境を乱してしまうんです。腸内環境が乱れて、お腹が張ってしまうのを防ぐには、どうすれば良いのでしょうか?
暴飲暴食を控える!
よく聞くフレーズだと思いませんか?そう、暴飲暴食は、私たちの体にとって良いことはひとつもないんです。
やたら食べる、飲むということをすると、一気に大量の食べ物が胃に入ってきます。これだけでも、胃や腸の粘膜は傷ついているんですよ!
消化器官の粘膜が傷ついて、炎症を起こすことが、お腹の張りに繋がっています。食べすぎ・飲み過ぎを控えるだけですから、ちょっと気をつければすぐに実行できますよね!
空気を飲みこまないように!
暴飲暴食や早食いは、食事の際に食べ物といっしょに大量の空気も飲みこんでしまいます。実のところ、おならの原因になるガスは飲みこんだ空気が70%、体の中で発生したものが30%と、飲みこんだ空気の方が多いんです。
空気が体の中に入ってくると、風船のように胃や腸をふくらませて、結果としてパンパンに張ってしまいます。暴飲暴食を控えれば、これも一緒に解決できそうですよ!
腸の中の環境を整える!
暴飲暴食で乱れてしまった腸の中の環境は、善玉菌を増やすことで早く解決できますよ!私たちの腸の中には、善玉菌と悪玉菌がバランスよく存在して、腸内環境を保つ仕組みになっています。
しかし、暴飲暴食や偏った食生活を続けると、善玉菌は減り、悪玉菌がどんどん増えてしまうんですよ!すると、腸内環境は大荒れ!ガスが大量に発生して、お腹の張りの原因になります。
この事態を避けるためにも、腸内の善玉菌を増やすことが必要なんです!そのためには、善玉菌の大好物・ビフィズス菌を腸に送り届けることが必要。納豆、キムチ、チーズなどの発酵食品を積極的に摂りましょう!イモ類や果物類に含まれる食物繊維もGOODです!
どうしても苦しいときは、薬に頼る!
ガスが溜まって、あまりにも苦しい場合は、薬に頼るのもひとつの手です。お腹のハリに効果がある整腸剤を紹介しましょう!
ラッパ整腸薬BF(大幸製薬)
消泡剤&生薬の力で、便通の効果も期待できます!
イノセアプラス錠(佐藤製薬)
消泡剤&消化酵素配合で、鎮痛効果も!
ガスピタンa(小林製薬)
消泡剤・生薬・消化酵素すべて配合!
どれも有名な薬なのではないでしょうか。ただ、薬ということもあってちゃんと効果がでるかどうかは人それぞれ。
1週間で効く人もいれば、1か月かかる人もいるかもしれないので、「飲んだのに効かない!」と慌てることがないようにしましょうね。
いかがでしょうか。お腹の張りを解決するには、消化不良で腸内に食べ物やガスが溜まりやすくなるものを避けることが第一なんです!体がうれしくないことをしていなかったか、今までの食生活を振り返ってみましょう。
一日でも早く気づき、一日も早く改善していくことが大切ですよ!
参考:さつまいもが原因でおならが出るのは事実!?おならの原因になるその他の食べ物も
お腹が張って苦しい…音を出さずにおならを出すには?!
どうして、おならを我慢してしまうのか。それは、「音が出たら恥ずかしい…」、これに尽きるのでは。
では、もし、音を出さずにおならをする方法があったら、どうでしょうか?
「音を出さないなんて、そう簡単にできないでしょ…」
と思っているあなた!大丈夫、簡単にできる方法がありますよ!厳選して、3つお話ししますね。
一番簡単!立っていればOK!
おならの音が出るのは、お尻から出てくるガスが、イスなど(至近距離にあるもの)に勢いよく接触することが原因。立っている場合はどうでしょう?
近いところには、空気の流れの邪魔になるものがありません。そう、立っていれば音を出さずにおならをすることが可能なんです!
重心を片側に寄せる!
イスに座っている場合を考えましょう。このとき、左右のお尻に同じ体重がかかっていますよね。その体重を、左右のどちらか一方へ寄せてみましょう!
すると、体重をかけなかった方のお尻(半身)が、少し浮くはずです。この状態でおならをすれば、イスと接触している面がないので、音が出ません!
立ち上がれないときは、この方法が使えそうですね。
お尻を締める!
お尻の穴のあたりに力を入れて、キュッと占めるようにします。すると、空気の出口が狭くなり、少ししか通れなくなりますよね。
少しずつガスを出すことで、音を消すことができるんです!お尻を締めることができるか確認してからやってみるのはいかがでしょう?
おならの音を消す方法を3つ紹介しました。どれか、「これならできる!」という方法はありましたか?
お腹が張っている場合、ただでさえ腸内のガスが排出されていないので、我慢するのは良くありません。できそうな方法で、出せるようにしましょうね!
まとめ
腸内にガスが溜まって、お腹が張ってしまう原因は主に以下の3つです。
- ガスを口から入れてしまっている
- 腸内ガスが発生している
- ガスを体の外に出せていない
お腹がパンパンに張って苦しいときに、おならを我慢しては、張りを増長させるだけ。ガスが原因で貼っているのに、さらにガスを溜めては元も子もないのです。おならを我慢し続ければ、腸閉塞という恐ろしい病気になってしまう可能性も…。
恥ずかしいか恥ずかしくないかの問題ではないのです!音が恥ずかしければ、音が出ない方法で出してしまいましょう。
また、食生活を見直し、善玉菌が増えるような食事を積極的に摂るのも、お腹の張りを解消し、おならの音の心配も軽減させるための方法です。
ここまでわかったら、今日からさっそく改善策をはじめましょう!
参考:おならが熱い!?それは腸内環境が悪化している可能性も!