秋の味覚、さつまいも!そのまま食べても、料理に入れても、おやつでもおいしいさつまいもは、人気のある野菜ですよね。でも、
「さつまいもを食べると、おならが出る…」
なんてことを聞いたことはありませんか?これは、はたして事実なのでしょうか?真実を、わかりやすく解説していきますね!
目次
コレって本当?さつまいもを食べると本当におならが出るの?!
秋・冬においしいさつまいもですが、食べるとおならが出る、なんてウワサ、聞いたことありますよね。
「おならが出るなら、食べるのやめよう…」
と思っている人のために、本当におならが出るのか、わかりやすくまとめましたので、ぜひ見てくださいね!
さつまいもを食べるとおならが出る、YES or NO?
その答えは、さつまいもの成分にあるようです!まずはそこから説明していきましょう。
さつまいもの主成分は、みなさんご存知のでんぷん。小学校や中学校で、ヨウ素液の実験にイモを使いますよね。あのでんぷんが主成分なんです。
でんぷんは、ご飯と比べると消化されにくく、腸の蠕動(ぜんどう)運動が活発になります。
蠕動運動によって、胃腸が伸びたり縮んだりして、食べた物(この場合はさつまいも)を食道から胃へ、胃から腸へと運ばれていきます。胃腸の伸び縮みが起こるたびに、消化管の中でガスが発生します。
このガスが、おならとなって出てくる、ということだったんです!
さらに、さつまいもに多く含まれる食物繊維も、ガスの発生を助ける成分でした。消化が悪く、食物繊維が豊富。
こんな食品を食べて、おならが出ない方がおかしい、と言ってもおかしくないほど、さつまいもはおならが出やすい食品だったんです…!
また、さつまいもはもちろん、他の消化されにくい食品でも、食べれば蠕動運動が活発に起こるために、どうしてもおならが出やすくなるんですよ!
蠕動運動とは
先ほど出てきた、蠕動運動について少し説明しましょう。消化器官など、体の中の臓器が収縮する運動のことを、蠕動運動と言います。
自律神経に調整されているので、自分で「今、蠕動運動をさせよう!」とコントロールすることはできず、代わりに飲食や運動することが刺激になり、自然に活発になります。
蠕動運動は、主に食道から直腸(校門付近の腸)までに起こり、うまく働くことで便を流し出す役割があるんですよ!便秘や軟便に悩む人は、蠕動運動がうまくコントロールできていない可能性が高いと言えます。
いかがでしょうか。ここまでで、さつまいもを食べるとおならが出るのは本当だった、と判明しました。
「じゃあ、今年からさつまいもなんか食べない!」
と思ったあなた!この先を聞いてから、判断しませんか?
さつまいもを食べて出るおなら…そのニオイは?!
ここまでで、さつまいもは食べるとおならが出やすいということがわかりました。
さつまいもを食べたあとのおならは、どんなニオイなんでしょうか…。
おならは、実は無臭!
もしも、鼻が曲がるほど臭いおならだったら、「絶対食べない!」という決意は変わりませんよね。では、無臭だったらどうでしょう?
さつまいもを食べたあとに出るおならは、実は無臭(またはほとんどニオイがない)なんです!さつまいもを消化するときに発生するのは、アンモニアなどの臭気をほとんど含まない、単なる炭酸ガス。
だから、ほとんどニオイはありません!無臭のおならなら、他に人がいる場所であっても目立ちませんよね。これなら、安心して食べられるのでは?
おならが出ても、ニオイがなければそれほど嫌なものではないのではないでしょうか。
また、我慢してガスを出さないようにするのは体に良くありません。さつまいもを食べたあとのおならなら、出してしまっても周りに何の迷惑もかからないんです!(よほど大きい音が出たら別ですが…。)
安心して、食べて大丈夫なんですよ!
さつまいもの他に、食べるとおならが出る食品はある?!
さつまいもを食べると、おならが出るのは真実、とわかりました。
では、他にも食べるとおならが出る食べ物はあるのでしょうか?
ブロッコリー
ブロッコリーは、アブラナ科の野菜です。この種類の野菜には、ラフィノースというオリゴ糖の一種が含まれていて、ガスがつくられやすいんです。
ただ、ラフィノースを含む野菜は、全野菜の中で栄養価が高いものばかりなので、積極的に摂ることをおすすめします!
毎日食べ続けると、私たちの体は進化して、消化機能が強くなって、おならが出にくくなるんです!アブラナ科の野菜は、他に小松菜、大根、カブ、キャベツなどがあります。
豆類
豆も、ガスをつくりやすい食品のひとつ!
さつまいもと同じように、繊維質や糖質が多く含まれているので、ガスがどんどんつくられてしまうんです。さつまいもよりも、ガスが出やすいと言っても良いほどなので、たくさん食べたら注意が必要ですね。
りんご
りんご食べれば医者いらず、という言葉を聞いたことはありませんか?りんごを食べれば、医者にかからずに済むほど栄養価が高い、というたとえです。
そんなりんごは、繊維質や果糖が多いだけでなく、ポリオールという多価アルコール成分もたくさん含まれているので、なおさらおならが出やすいと言われていますよ!
それでも、りんごはビタミンとプロテインの宝庫、美容にはとても良いので、特に女性には摂ってほしい食品です。
乳製品
会社や学校に行ってから、どうもおならが出るという人は、朝食に乳製品を摂っていませんか?牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品は、消化中にガスが多くつくられます。これは、私たちの体の仕組み。
ヒトの体は、牛乳を飲んだら糖分を減らすように生まれたときから成っていて、その最中におならやゲップをするように体がつくられているんです。
赤ちゃんが、ミルクを飲んだらゲップをする、ゲップが出ないときはお母さんが背中を軽く叩く、というのがこの体の仕組みをよく表していますよね!
ここで紹介した食品も、さつまいもと同じように無臭のおならが出やすいと言えます。どうしても心配な場合は、朝出かける前に摂るのを控えると良いでしょう。
余談ですが、逆に、おならが出にくくなる食品もありますよ!
おならを減らす食べ物 バナナ
バナナには、体の中でガスが膨らむのを防ぐ働きがあります。
また、繊維質を溶かして消化を助けて、便通を促す効果もあるんですよ!他に、キウイやオレンジも同じ働きを持っているので、
「朝はりんご派、でもおならが気になる…」
という人はチェンジしてみては?
しょうが
しょうがは、免疫力を上げてくれる万能薬です。
整腸機能を促す働きを持っているので、ガスを抑えつつ減らしてくれるんです!朝は、牛乳よりもしょうが湯などいかがでしょうか?
さつまいも以外にも、おならが出やすくなる食品がこんなにありました。りんごや牛乳など、毎日摂っている人が多い食品が含まれていて、驚きませんでしたか?
その代り、おならが出にくくなる食材もあるので、メニューを再考してみると良いかもしれませんね。
参考:おならが熱い!?それは腸内環境が悪化している可能性も!
まとめ
さつまいもは、でんぷんと食物繊維を多く含み、消化されるときに炭酸ガスが発生するため、おならが出やすい食品であると言えます。
ただ、ニオイのないガスが出るだけなので、人がいてもさほど気にならないでしょう。その他、りんごや牛乳なども、おならが出やすくなる食品なので、
「朝必ずりんごと牛乳は摂っていて、おならが気になる!」
というあなたは、おならが出にくい食品に変えてみてはいかがでしょうか。おならをするのは恥ずかしいと思っていても、我慢するのは体に良くありません。無理せず、出してしまいましょう!
参考:おならの我慢は腹痛の原因に!周りにバレないおならの解消法