「昨日飲み会で遅くまで飲み過ぎたかな…熱がある…」
なんて経験はありませんか?その症状、夜遅くまで外出していたから風邪を引いた、なんて易しいことが原因でしょうか。普通はそう考えてしまいそうですが、お酒が関わればそう簡単にはいきません!
お酒を飲んだ後の発熱。原因はどんなものなのでしょうか?飲み会シーズンの前に絶対知っておきたい、二日酔いと熱の関係をお話ししますよ!
目次
二日酔いで熱が出るって、本当?!
と思っていませんか?実は、その考えは間違っているかもしれません!
二日酔いになるのには、アルコールの摂取が関係しているのは、誰でも知っていますよね。でも、二日酔いの症状は、吐き気や胸やけ、むかつきだけではないんです!
二日酔いによる発熱とは?
二日酔いで熱が出る、〇か×か。その答えは、ずばり〇です!アセドアルデヒドという言葉、聞いたことはありませんか?
これこそ、お酒に含まれる有害な物質。二日酔いの症状に代表される吐き気やむかつきを引き起こすのはこの物質なんですよ!
ただ、アセドアルデヒドによって起こるのはこれだけでなく、発熱も含まれるので要注意です。
どうして、発熱が起こる?
二日酔いで発熱が起こるなんて、知らない人が多かったのでは?それもそのはず、実は発熱を起こすのは、アルコールの分解機能が弱いというたった一つの原因であることが考えられるんです!
「私、お酒弱いから…」
と言って、会ではウーロン茶などばかり飲む、あるいは参加を避ける人がいますよね。このタイプの人は、アルコールに含まれるアセドアルデヒドを分解する力が著しく弱く、二日酔いの症状が出やすいと言えます。
例えば、注射をしたとき。アルコール綿で消毒をしただけで皮膚が真っ赤になったり、一口でもお酒を飲もうものなら顔が真っ赤になったり…。このような症状が出る人は、体に備わっているアセドアルデヒド分解の機能が弱いんです!
本来、二日酔いで熱が出るということは無いと言われているので、二日酔いによって熱が出るのは体質的なものと言えるでしょう。
しかし、安心するのはまだ早いんです!続きをご覧ください!
参考:周りが急性アルコール中毒になった時の症状や対処法まとめ
二日酔いで発熱!考えられる病気とは?!
「熱が出るのは、お酒に弱い人か!じゃあ、大丈夫だ!」
と思っているあなた!お酒に弱くなくても、熱が出る可能性はもちろんあるんですよ!
さらに、こちらの場合の方が重症と言って良いかもしれません。単に、体がアルコールを受けないというのとは違い、受けつけることができるからこそ危険な病気があるんです!
急性アルコール中毒
この言葉は、聞いたことがあるのでは?主な原因は、飲み過ぎによって血液中のアルコール濃度が上がること。血中のアルコール濃度が、0.1~0.3%に達した状態です。
「1%もないのに、中毒になる?」
と信じられない人がいるかもしれませんが、わずかに感じるこの濃度が、急性アルコール中毒を起こします。急性アルコール中毒を起こすと、体は(一時的にでも)意識障害に陥ります(酩酊といいます)。
こうなると、うまくしゃべれない、歩けないなど、日々何の苦も無くできることができなくなってしまうんです。
また、ひどい嘔吐をするのも特徴です。アルコール中毒を起こして病院に搬送される人が多い時期は、3月・8月・12月。
この時期は、送迎会やお盆、忘年会などお酒を飲む機会が多い時期ですよね。飲み会で羽目を外してしまい、救急車で搬送されるのは20代男女が圧倒的に多いんですよ!
参考:本当に怖い!急性アルコール中毒で気をつけたい後遺症と対処法
急性肝炎
通常は、肝炎ウイルスに感染することで起こる病気ですが、まれに薬物やアルコールが原因で起こることがあります!みなさんご存知の通り、肝臓はアルコールなどの体にとって害になるものを分解する臓器です。
ところが、分解しきれない量の有害物質が体内に一気に入ってくれば、肝臓の細胞(肝細胞)が壊されてしまいます。アルコールは、広い範囲の肝細胞を壊し、肝炎を引き起こすんですよ。
それが原因で、風邪のような発熱を起こしたり、お腹(主に肝臓のある腹部右側)に強い痛みを感じたりすることがあります。
急性肝炎の場合、長くても2ヵ月程度で症状が治るため、重大な病気と考えない人もいますが、繰り返し起こしていれば、将来的に肝硬変や肝臓がんなどの命に関わる病に苦しむことになります。
アルコールは、沈黙の臓器・肝臓を苦しめ、ついには沈黙を破らせてしまう物質なんです。
いかがでしょうか。
「ただの二日酔いのはずなのに、そんなに重い病気になるなんて…」
と驚いている人もいるでしょう。そう、二日酔いは、簡単に言えばお酒の飲み過ぎで起こる体の不調ですよね。その不調は、アルコールの分解に関わる臓器が起こした不調と考えても間違いではありません。
二日酔いになるほどお酒を飲むのは、あなたの体を病魔に対して開放していることと同じだったんです!これは怖いことですよね。
ストップ二日酔い!その方法とは?!
ここまでで、二日酔いで熱が出るのはどれだけ怖いことか分かっていただけたでしょうか?
「怖いのは分かったけど、どうすれば良いのか…」
と思っているあなたのために、二日酔い起こさないようにするための方法を紹介しましょう!
すきっ腹にお酒を入れない!
何も食べずにお酒だけ飲んでしまうと、血中のアルコール濃度が上がるスピードが速くなってしまいます!それは、短い時間でより多くのアルコールが体に吸収されているということ!
何も食べておらず、他に吸収するものが体の中になければ、アルコールだけが一気に吸収されるのは当然のことですよね。
ゆっくり、食事をしながら飲むのがベストなんです!
こんなものには注意!
二日酔いで熱が出るのを防ぐには、空腹で飲むのを避けること以外にも、注意すべきポイントがありますよ!
以下のものは、お酒を飲む際には控えましょう。
炭酸飲料
炭酸飲料も、アルコールの吸収を早めてしまいます。ソーダ割りより、水やお茶割りが良いでしょう!
熱燗
冬に飲み炊くなる熱燗。しかし、温かいアルコールは吸収されるのが速く、二日酔いの原因になることがあると考えられています。
薬
アルコールが薬と混ざると、二日酔いと同じような症状を引き起こす重大な副作用が現れることがあります!
二日酔いになりづらいアルコール
同じお酒でも、二日酔いになりやすいお酒とそうでないお酒があると知っていましたか?二日酔いしにくいのは、この5つ!
<泡盛・焼酎・ジン・ラム・ウォッカ>
「そんな強いお酒、飲めない!」
と思う人が多そうですよね。たしかに、これらは酒豪と言われるような、お酒が大好きな人が飲むイメージがありますね。この5種類は、蒸留酒と呼ばれるお酒。
みんな大好き・ビール派、醸造酒といい、不純物が含まれる可能性が高く、二日酔いもしやすいと言われています。たしかに、焼酎などはアルコール度数こそ高いかもしれませんね。
だからこそ、がぶ飲みはなかなかできないのでは?その点でも、二日酔いになりにくいと言えそうですね!次の飲み会では、少し飲み物をチェンジしてみませんか?
まとめ
二日酔いで発熱が起こる原因は、大きく二つ考えられます。ひとつは、アルコールを分解する機能が弱い体質、もうひとつは、急に起こる病です。病には、おもに肝臓が関わっています。
アルコールを分解してくれる肝臓も、急に大量のアルコールが入ってきては、対応しきれないことがあるんです。
二日酔いにならないためには、空腹時に飲まない、食中に飲む、またアルコールの種類も選ぶなど、工夫することが必要不可欠!
一時期、ノミニケーションなんて言葉が出てきたほど、飲み会で絵お酒を酌み交わすのは、会社などではコミュニケーションを取るための手段になっています。しかし、酒などのアルコールは、体にとっては害のあるもの。
これを忘れてはいけませんよ!