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圧倒的に巻き爪になりやすい足の親指ですが、痛みがないなら自分で矯正したいと思っている方も多いでしょう。

 

病院に行くのはお金もかかるし、通院が面倒ということもありますが、病院にいくほどではないけれど、見た感じ巻き爪になっているのでどうにかしたいと思っている方は、自分で早めに矯正を始めてください。

 

実は軽度の巻き爪であれば、自分で矯正することができるのです。今回は、自分でできる巻き爪の矯正の方法について解説していきたいと思います。

 

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巻き爪を矯正するのはどこまで自分でできる?

巻き爪 矯正 自分で

正しい爪の切り方とテーピングを組み合わせれば、自分で軽い巻き爪は矯正することが可能です。ただし、化膿、出血していない場合に限ります。

 

まず、初めに爪の生えてくるメカニズムについてご説明したいと思います。爪は見えている部分の付け根より下の爪母基(そうぼき)で作られ、皮膚に隠れている部分(新しい若い爪)が表に顔を出すまでに約2ヶ月かかります。

手の爪が生え変わるまでの期間は通常6か月位で、足の爪は1年位と言われています。爪に変化があるとそれが起こった時期を推測できます。
(引用元・ちかかね皮膚科

足の爪は手の爪のおよそ半分のスピードで生え変わるので、あまり爪を切る機会がないと思いますが、実はここに落とし穴があるのです。

 

それは、爪が長く伸びたまま放置することによって、外から(靴などの)圧力が加わって変形してしまうことで、特に切り方が真っ直ぐでない場合、両端は短いため痛まないうちに変形していくことが多いので注意が必要となります。

 

そこで、自分で巻き爪を矯正する以前のポイントとして、爪を適切な長さに保つということがあるのです。

適切な爪の長さと切り方とは?

爪の長さもそうですが、正しい切り方をすることで、巻き爪の悪化が防げるので一緒にマスターしてしまいましょう。

足の爪は一般的に「スクエアオフ」という切り方が正しいとされています。 長さは、爪が引っかからない程度にそして真っ直ぐに切ります。感覚的にはもう”少し切りたい”というあたりが適度な長さと認識しておくといいと思います。

また、”真っ直ぐ切る”といっても爪の両端が鋭角のままにはできませんので少しだけ角を切り落とします。
引用元・親和クリニック

まず、なぜ爪の切り方?と疑問に思っておられる方も多いと思いますので、少し説明すると、先に上げた通り、まだ皮膚の下にある新しい爪が表に顔を出すまでに2ヶ月かかるので、その間に、爪の先端を正しい状態に保つことができれば、後ろの爪は正しい方向に生えてきます。

 

いわば、電車のレールを曲がった状態から、真っ直ぐにするわけです。これ無しでは、市販の矯正器具を使ったところで、また再発を繰り返してしまうでしょう。ですから、巻き爪だからといって深くまで爪を切るのは厳禁です。

 

話を戻しますが、足の爪は切りくいので、最初は難しいでしょうから、一気に長さを合わせようとせず、少し長めに残しておき、後から微調整できる長さにカットしましょう。

 

目安としては、足の裏から見て、爪の先端が少し見えているくらいがちょうどいいですね。そして、スクエアオフという切り方ですが、スクエアは正方形を表す英語なので、そこから先端の両端の角を落とした形となります。

 

爪切りは使わず、ニッパーのような爪切りバサミを使用し、バチンと勢い良く切ると慣れないと割れたり、2枚爪(爪の中に隙間ができ白くなる)になってしまうので、ゆっくりと紙を切るように切っていくことがポイントです。

 

そして、四角形ができたら、両端の角の部分を、爪の切れっ端が出るか出ないか微妙な程度、カットしましょう。(わかりづらい場合は、市販の爪ヤスリで数回斜め下にかるくこする程度でいいです)

 

正しい爪の切り方と長さができたら、いよいよテーピングの作業に入っていきます。

正しい爪のテーピング

爪のテーピングは医療用テープを使って行いましょう。

テープを爪が食い込んだ皮ふに貼って、その後らせん状にねじりながら引っ張りつつ趾にテープを貼ります。

テープの張力で皮ふを爪から離すことが目的です。らせん状にするのは、直線状に一周巻いてしまうと皮ふの血流が悪くなることがあるからです。

爪を切りすぎて生じたような一過性の陥入爪であれば、このテーピングで十分改善が期待できます。
引用元・こころ皮ふ科クリニック

ポイントは、テープを貼る際に足を清潔にすることで、汗やゴミがついている場合は、洗ってよく乾かしテープはしっかりと伸ばして貼ることです。

 

爪はもともと内側に曲がりやすいのですが、歩く際に全身の体重を支えるので、下から圧力を受けてバランスを保って真っ直ぐに伸びてきます。

 

テーピングで皮膚から離すことで痛みを軽減でき、しっかりと足裏をつけて歩くことができるようになるので、爪が正常な状態(=圧力のかかり具合)を保つことができ、軽度の巻き爪であれば自然と真っ直ぐになってくるので、後ろの爪も正しく生えてくるということです。

巻き爪の矯正を自分で行う際の注意点

巻き爪 矯正 自分で過度に逆方向へ曲げる場合は全て自己責任となります。

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どういうことか説明すると、巻き爪を改善するために販売されている器具を使ってももちろんいいのですが、爪の状態によっては上手く行かないケースもあるということです。

 

先ほど、テーピングで爪の矯正をする方法を解説しましたが、これは、あくまで痛みを和らげて、正しく歩くことで通常の負荷を爪にかけているだけで、爪自体には特別なことはしていませんが、市販の器具で爪の両端を上に上げると、日常生活ではかかることのない圧力が加わるので自己責任となってしまいます。

 

病院で巻き爪の治療をする際、特に器具を使って矯正をする場合は爪の現在の状況を細かく診察するので安心ですが、自己診断では一番大切なことがわかりづらいのです。

爪が乾燥していると割れやすい

病院で治療を行う際には、爪が矯正の器具を取り付けても大丈夫な状態かどうか診てくれます。

 

爪は髪と同じように死んでいる細胞と言われますが、皮膚と同じように乾燥し、水虫に感染することもある組織です。

 

自分で器具を購入して使う場合、爪に圧力をかけても大丈夫な状態なのか医師の診察を受けるわけではないので、爪の状態によっては割れてしまう可能性もあるので、使う際はしっかり説明書を読み、心配なら電話で販売元に確認することをおすすめ致します。

 

そして、少しでも異常を感じたら使用を一旦止めて、お医者さんの診察を受けてください。

 

爪は一度割れると生え変わるまでに1年もかかるので、慎重に矯正を行っていく必要があるのです。(また、割れた爪が元通り健康な形で生えてくるとも限りません)

 

参考:爪の根本にある白い部分がないのは異常?健康状態は関係ある?

巻き爪を自分で矯正している間に気をつけたいこと

巻き爪 矯正 自分で

正しい歩き方としっかりと湯船に浸かる習慣をつけましょう。

 

軽度の巻き爪なら、テーピングで矯正(自然な圧力により)することができますが、さらに効果を高める方法として、1日の終わりにはシャワーではなく湯船にしっかりと指先までつけて、血行を良くすることがあげられます。

 

前述の通り、足は常に体重を支えており、指先は末端にあるので血行不良になりやすいです。

 

そこで、お風呂でよく温めることで、血行を促進して爪母基(そうぼき;皮膚の下にある爪を作る組織)に栄養を送ることで、健康な爪が生えるのを促進し、血行がよくなると疲れも取れるため、体力的に余裕ができて、歩き方も気をつけることができます。

テーピングをしている時は特に清潔に

テーピングをしていると、足の皮膚を引っ張っているので、テープと皮膚が密着している状態が長く続くので、間に雑菌がなるべく入らないようにすることが大切です。

 

とはいえ清潔にするために石鹸をつけてゴシゴシこするのは、皮膚を弱くしてしまうのでよくありません。

 

大切なのはムレないように、家に入った時には靴下を脱いでスリッパに履き替えることや、テープが外出先ではがれてきたら、そのままにせず、はがして捨てることも大切です。

 

テープは、引っ張る(テンションをかける)ためにつけているので、ピンと張っていない状態でつけていても意味がありません。

正しい歩き方は難しい?

巻き爪の時には爪に負担をかけない歩き方をするべきです。

 

しかし、頭で理解しても今までの歩き方をすぐに矯正するのは難しいですし、表現により少し誤解が生まれる場合もあります。

足裏全体で着地
足裏での体重移動がスムーズに行われている
膝はやや曲げクッションを活かす、膝がやや上がり歩く(靴の減り方が遅い)
つま先は進行方向に向いている つま先で地面をけるのでなく体重移動で地面から離れ一歩がでる
歩幅は肩幅程度
大きな音が立たない静かに歩いている一歩一歩丁寧に歩く感じ

引用元・さいたまフットケア整体院

上記が正しい歩き方ですが、パット見ても忘れてしまうと思うので、逆にNGな歩き方を書いていきましょう。

 

  •  かかとをこすっている(完全に地面から足が浮いていない)
  • 足の先だけで歩く(スリッパを引きずるような歩き方)
  • 指先から着地

最後の、指先から着地する歩き方は稀ですが、この歩き方をしている本人は気づいていない場合がほとんどです。

 

これは、一時期かかとから着地する歩き方がひざを痛めると問題になったことで、あまりに意識的にかかとからの着地を避けて、結果として足指から着地してしまうということがあります。

 

また、一部ではランニングの際のフォームとして使っている方もいるようです。(この場合、正確には指先ではなく、足指の付け根から着地します)

 

しかし、巻き爪予防という視点に経つと、とてもおすすめできる歩き方(走り方)ではありませんし、現在すでに巻き爪の方は絶対に行ってはいけない歩き方なので避けましょう。

 

猫背にならず姿勢を良くすることを心がけると、自然とひざが上がり、体の重心移動がスムーズに行えて、足に負担をかけない歩き方ができるようになりますので、徐々に姿勢も矯正していくといいですね。(とはいえすぐには無理なので、徐々に気をつけていきましょう)

 

参考:巻き爪が原因で膿が出てきた!応急処置まとめ

まとめ

軽度の巻き爪の場合は正しく爪を切る(スクエアオフの形)とテーピングで、次から生えてくる爪を正しい方向に導くことで、巻き爪を自分で矯正できます。

 

市販されている器具を使う際には、自分の爪がもろくなっていないか?使い方はあっているか?と慎重に慎重を重ねて使い、異常が出たら、すぐにお医者さんの診断をうけることで、爪が割れるという最悪の結果を避けましょう。

 

歩き方はあくまでも巻き爪を悪化させない、指先に負担がかからない方法を選択してください。

 

参考:巻き爪が痛い!食い込んだ巻き爪の対処法まとめ

 

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