海から帰ってきたら、背中が真っ赤。こんなことになったら、痛くて大変ですよね。
「背中は自分では見えないし、手も届かない…どうしよう…」
そんなとき、あなたの家にもきっとある、あるものが役に立つかもしれませんよ!これを知っておけば、日焼けで肌が赤くなってしまっても、簡単に対処できるのではないでしょうか。その方法、知りたくありませんか?
来年(以降)の夏に備えて、日焼けの対処方法をしっかり知っておきたいあなたへ、とっておきの方法をお話ししましょう!
目次
日焼けにもOK?オロナインの効果とは
さて、今まで日焼けしたところが痛かったとき、どう対処していましたか?他のものに触れないようにしたり、保冷剤で冷やしたり、そんな対応ではないでしょうか。それも、効果のあることかもしれません。
ヒリヒリしているのに、他のものに触れたら痛みが増しますし、日焼けは冷やさなければいけないケガです。
では、そこに頼れる薬があったら、あなたはどうしますか?
家に必ず置いておきたいオロナイン!皆さんの家にも、きっとあるでしょう、オロナイン。オロナインは、やけどやニキビに効果があり、重宝されている薬ですよね。
「日焼けにも効くなんて、信じられない!」
なんて、まだ思っている人はいませんか?これから、日焼けしたときのオロナインの効果はどのようなものか、お話ししますよ!
日焼けにオロナインは効く?
オロナインは、正式にはオロナインH軟膏と言います。消毒薬や止血材の成分が含まれており、ニキビやしもやけ、水虫など、いろいろな病気・症状に効果があるんです!
また、軽いやけどにも、効果がありますよ!日焼けも、実はやけどと同じく、皮膚に炎症が起きた状態です。その点を考えると、日焼けにもオロナインが効くわけですね!使用する期間としては、5~6日程度。
気が向いたときだけ塗るのではなく、ちゃんと継続して塗らないと効果はないようです。
この話を知って、「家にはオロナインがあるから、日焼けしても安心!」と思ったあなた!話はここからですよ。
オロナインの限界?!
オロナインの箱に入っている使用上の注意をよく見てみましょう!軽いやけど(に効果がある)と記載されていませんか?そう、オロナインで対処できるのは、あくまでも軽い日焼けなんですよ!
日焼けした部分が、真っ赤になりただれている、水ぶくれができている、といった場合には、オロナインの使用を避けなければなりません(その理由は次章でお話しします)。
また、軽い日焼けでも、1週間ほど塗っても効果が感じられない場合は、病院に行く必要があります。
「オロナインを塗ったから、日焼けなんてへっちゃら!」
と思うのは、とても危険なんです!これは覚えておきましょうね。
参考:やけどの辛さを止めてくれる最適な痛み止めは塗り薬?飲み薬?
軽い日焼け、オロナインの効果的な塗り方は?
ここまで、軽度の日焼けにはオロナインの効果がある、と紹介しました。でも、本当に気になるのはここからでは?
日焼けしてしまったあと、どんな風にオロナインを塗れば、より効果が高まるのでしょう?
安心してください、塗り方もちゃんとフォローしますよ!
すぐに塗らない
実は、オロナインを塗る前に、しておいてほしいケアがあるんです!それは、日焼けして熱を持った肌を、しっかり冷やすこと。
ほてった肌は、患部が炎症を起こして熱を持っている状態です、先に炎症を抑えるために、冷やしておくだけで効果がグングン高まりますよ!
オロナインを塗布!
オロナインは、殺菌・消毒の効果があるので、塗ることで日焼けの炎症が悪化するのを防いでくれます。が、塗っただけで安心するのは、まだ早いということが分かっていますよ!
塗ってそのままにしてしまうと、オロナインの成分が患部にしっかり浸透する前に、乾いてしまうことが考えられます。
ラップがあると◎
塗ったまま家事や勉強をしたら、せっかく塗ったオロナインを塗った患部が他のものと触れてしまい、オロナインがそぎ落とされる可能性があると思いませんか?そこで活躍するのは、台所にあるラップ。
オロナインを患部に塗ったら、その上からラップを貼って保護しましょう!
すると、成分がしっかり患部に浸透すのはもちろん、塗ったオロナインが落ちてしまうのを防ぐこともできるんです
いかがでしょうか。オロナインもラップも家にある人が多いので、これなら安心して日焼けの処置ができますよね!
ひどい日焼けは、触らない!
ヒリヒリ痛いやけど。もしかして、ただれていたり、水ぶくれができたりしていませんか?
そのような状態の日焼けにオロナインを塗ると、患部に直接触れることになり、菌をうつしてしまったり、思いがけず水ぶくれを潰したりする危険性があります。
そうなると、細菌感染を起こしたり、炎症を悪化させたり、良いことがないんです。
オロナインが効果を発揮するのは、あくまでも軽い日焼け。水ぶくれができたり、皮膚がただれたりしたら、重症のサインです。
重症の日焼けを早く治したい気持ちはわかりますが、医師ではない私たちが、自分で市販の薬を使って治療するのは、どうしても限界が…。この場合は、触らずに皮膚科で治療を受けると良いでしょう。
家にオロナインがなかった!代用できる薬はある?!
軽いやけどには、オロナインが治療薬になります。もし、オロナインが家になかったら?薬局で売り切れていたら?
そんなとき、オロナインと同じように効果を発揮する薬がありますよ!念のため、紹介しておきますね。
アロエ軟膏(小林製薬)
「やけどしたら、アロエの葉を切って、直接患部に塗る!」
おばあちゃん世代は、こんな荒療治をすることがあるのでは。これは衛生的にもあまりよくないのですが、その知恵は決して間違いではなく、ドラッグストアで売っているアロエ軟膏は、やけどの治療に効果的と言えます。
日焼けも軽いやけど、とお話ししてきた通りです。患部が赤く、腫れていて、痛みがなかなか取れない場合に、塗ってみましょう。
アロエには、やけどした部分にケロイドが残るのを防いでくれます!
コーフル軟膏(協和新薬)
オロナインと似た薬です。また、殺菌成分のアクリノールが配合されています。
紫雲膏(山本漢方)
漢方薬にも、やけどしたときに効くものがありました!
紫根という漢方は、日焼けの炎症を抑えて、新しい皮膚をつくるのを促す作用があります。
ドルマイシン軟膏(ゼリア新薬)
抗生物質を含んでいるので、強い抗菌作用がありますよ。
患部が化膿したり、感染症を起こすのを防いでくれます。
いかがでしょうか。自宅にオロナインがない場合、または薬局で在庫切れの場合でも、しっかり患部を冷やした後でこのような薬を塗れば、日焼けの痛みや腫れを緩和することができます。
薬を購入する際は、薬剤師のいる薬局に行くと、どんな薬が良いか相談にも乗ってくれるので、こちらをおすすめします!
参考:やけどしてからヒリヒリと痛みが続く…痛みを止める方法は?
まとめ
日焼けは、やけどの一種です。まずは患部をしっかり冷やしましょう。そうすることで、日焼けした部分の炎症を抑えることができるので、まずは冷やすこと。一番簡単で、一番重要な処置なんです!
十分冷やしたあと、軽い日焼けならオロナインを塗ると、症状が和らぎますよ。ただし、日焼けで水ぶくれができてしまっている場合は、重症と言えます。
軟膏を塗る際に、水ぶくれを破いてしまってはいけないので、この場合は冷やしたあと皮膚科を受診するようにしましょう!1週間程度、軟膏を塗っても痛みが治まらない場合も、同様に重症です。
しっかり症状を判断して、対処するようにしましょうね。
参考:痛い…日焼けが原因の水ぶくれの痕が残らないようにする対処法まとめ