「家に帰って、靴下を脱ぎました。足の指を触ってしまって、臭くてびっくりした」
なんてことはありませんか?足は、靴下や靴に包まれた環境にずっといるので、どうしてもニオイが発生しやすいんです。
「家に帰って靴を脱いだら、すごいニオイ!」
なんて人も、要注意。あなたの足の爪は臭っているかもしれません。もしかすると、会社や学校などで近くにいる人にも、ニオイが伝わっているかも?
そんな足の爪のニオイにお困りの方に、原因と解消方法をお話ししますよ!
足の爪が臭い、その原因とは?!
足の爪が臭くなってしまう原因は、複数あります。ひとつずつ、確認してみましょう。
爪の垢(あか)
足は、手と違って爪をしっかり見るということが少ないですよね。手だったら、
「あ、爪が伸びてきたから切らないと」
とすぐに思っても、足はそうはいきません。その結果、足の爪には垢がたまりやすいのです!この垢こそ、足の爪のニオイの原因になります。
垢は、足の古い角質や皮質など老廃物や、靴下のくずなど汚れが集まったもの。これをイソ吉草酸(きっそうさん)という雑菌が分解、増殖して、イヤなニオイの原因になってしまうんです!
環境
先ほど少し触れましたが、足は靴下、靴に包まれた環境に長い時間います。その環境は、高温多湿そのもの。足が蒸れてしまい、ニオイの原因になるんです。
そもそも、人間の皮膚は皮膚呼吸をしています。そのおかげで、汗をかいて体温調節が出来るわけです。
足も皮膚呼吸をしていますが、靴下や靴におおわれて密閉された環境では、中が高温になるばかり。汗をかくので、多湿にもなってしまうのです。
爪の形状
あなたの足の爪は、長すぎませんか?巻き爪で、爪が皮膚に食い込んでいませんか?このような爪の形状も、ニオイの原因になりますよ!
爪が長かったり、巻き爪だったりすると、どうしても垢が溜まりやすくなるんです。また、爪に溜まってしまう垢は、色が皮膚と変わりません。ということは、溜まっていても気づきにくい、ということが言えます。
気づかないうちにニオイの元を溜めこんでいる、ということになりかねなません。
ここまで紹介したような理由で、爪が臭うようになってしまうのです。しかし、それだけではありません。爪が臭いとき、それは病気になってしまっている可能性もあるんです!
多汗症
私たちの体は、熱くなれば体温を下げようと汗をかきます。多汗症になると、体温の調節が必要ない場合にも、汗をかいてしまうんです。特徴的なのは、全身に汗をかくということではなく、体の一部分に汗をかいてしまう症状もあるということ。
これを局部多汗症といい、汗をかくのが手だけであったり、足だけであったりするわけです。
もし足だけに汗をかいてしまう場合は、靴や靴下の中が高温多湿になりやすく、ニオイの原因となる雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
水虫
「まさか!私が水虫になんてなるわけない!」
と思うかもしれませんが、足が臭い場合には水虫の可能性も大いにあるんですよ!
ニオイの原因になるのは、私たちの体に元から住んでいる菌なのですが、この菌と同じように、水虫の原因になる白癬菌(はくせんきん)も高温多湿の環境が大好きなので、知らぬ間に水虫になり、ニオイが出る場合が多くあります。
糖尿病
爪が臭くなるのは、皮膚の病気が原因ではない場合も可能性も考えられるでしょう。糖尿病などの重い病気になると、体の免疫力は低下してしまいます。
それによって、体がニオイの原因になる菌をやっつけようとする力が弱まり、ニオイの原因菌が繁殖しやすくなり、ニオイが出るのです。重大な内臓疾患でも同じことが起こることがあります。
ただ、このような大きな病気の場合は、爪のニオイ以外にも、体臭や口臭が気になる場合がほとんどです。爪だけが臭い場合は、①か②の可能性が高いですよ!
ここまで、爪が臭くなる原因として考えられるものを紹介しました。心当たりがあるものはあったでしょうか?原因がわかったら、次は対策を考えましょうね!
足の爪が臭わないようにするために
足の爪が臭いと、出かけるときに困ると思いませんか、土足OKの場所ならまだ大丈夫かもしれません。でも、どこでも土足で入ってよいとは限りませんよね。
「この店、靴脱ぐの?!周りの人にもニオイがわかっちゃうかも」
なんて心配を取り除くための方法を紹介しますよ!
爪を短く!
爪が伸びすぎると、どうしてもニオイの原因になる垢を溜めてしまい、雑菌を繁殖させやすくなってしまいます。
そこで、垢を溜め、雑菌を繁殖させる場所をなくしてしまえば良いのです!爪が伸びてきたら、そのままにしないで、短く切る習慣をつけましょう。
切りすぎると巻き爪になってしまうことがあり、雑菌の繁殖場所を再びつくってしまうことになるので注意が必要です。
高温多湿NG!
靴や靴下にずっと包まれていることから、足は高温多湿になってしまう、とお話ししましたよね。この高温多湿の状態がニオイの原因なら、高温多湿にしなければ良いのです!
まず、靴下は吸湿の効果のあるものを選びます。さらに、靴も通気性が良いものを選んで履きましょう!
家の中でも靴下を履いているという人がいたら、家の中では脱ぐようにするだけで、かなり変わるのではないでしょうか。また、梅雨などの湿気の多い時期は、入浴やシャワーのあとにドライヤーを使って足の指を乾かしてしまうと良いでしょう。
歯ブラシを使う!
爪につまった垢を取り除くには、歯ブラシを使って洗うのが効果的です。歯ブラシは、足の爪の間なんかよりももっと細い歯の隙間を洗うんですから、足の爪の間でもすみずみまでキレイに出来そうですよね!
お風呂につかったあとは、皮膚がやわらかくなっているので、垢や角質のような、ニオイの原因になるものを落としやすいと言えます。歯ブラシに石鹸の泡を乗せて、爪の間やまわりをブラッシングしましょう!
強くこすると皮膚が傷ついてしまうので、とにかくやさしくですよ!やわらかめの歯ブラシを使うと良いでしょう。
足の爪のニオイを対策するには、ここまで紹介したような方法をおすすめします。どれも、特別なことではないですよね。
これならきっと、どんなに面倒くさがりなあなたも、爪のニオイとさよなら出来ますよ!
まとめ
足の爪が臭いのは、たいてい垢が溜まっていたり、多汗症であったりすることが原因と言えます。
「爪を伸ばして、ネイルを楽しみたい!」
など理由はそれぞれあるでしょうが、伸ばしていてはニオイの原因となる垢が溜まり続けてしますのです。こまめに垢を取り除く、また足元の体温が高く湿気が多くならないように工夫するだけで、いまのニオイは改善するかもしれません。
お風呂に入って、皮膚が夜話からいときに足元のケアをするのが効果的ですよ!紹介した方法を試してみましょう。
しかし、「何をしてもニオイが弱まらない、強くなってきた」という場合には、水虫や他の異常が皮膚に起こっている、または糖尿病などの大きな病気の可能性があるので、病院を受診するのをおすすめします。
女性も男性も、「おしゃれは足元から」と言います。それは靴のことだけでなく、足の爪まわりも、ということ。
いくらきれいなネイルをしたり、高い靴を履いたりしても、ひどいニオイがしたら台無しです!しっかり足の爪をケアして、清潔感のあるおしゃれを楽しみましょう!
参考:深爪で爪先が痛い時の対処法は?深爪しない為にできること