深爪になると、痛みから日常の生活動作に制限が出来てしまい、辛いしとても不便で、治るまではストレスが溜まりますよね。手の深爪も辛いですが、足の深爪は相当な痛みとストレスを伴います。
足の爪には、体のバランスを支える働きがあり、全体重の圧力が掛かっているのです。また、爪先が足の蹴りだす力を伝えてくれることで、歩く・走るといった、普段当たり前にしてい動作ができるようになっています。
他にも、改めて考えてみると、椅子に座る・椅子から立つ、高い所にある物を取る・低い所にある物をしゃがんで拾う。重たい物を持ち上げる、物を引っ張る・物を押す…などなど、日常生活の中には、爪先に負荷の掛かる動作であふれています。
それ程に、爪先が担っている役割は大きく、また、健康な爪先なくして、快適な日常生活を送れないと言っても過言ではありません。そんな爪先を深爪してしまった!!深爪になってしまったからと言って、日常動作を全てストップさせることは困難ですよね。
こんな時、適切な対処法で痛みを緩和で来たら…と切に思います。
では、うっかり深爪になってしまった!と言う、万が一に備え、また、今まさに深爪の痛みと戦っている!と言う人のために、爪先を深爪してしっまた時の対処法と、今後深爪にならないためにできることについて説明していきたいと思います。
目次
爪先を深爪して痛い時の対処法
深爪で爪先が痛い…。そんな時、注意して見て欲しいのが、爪先の状態です。特に確認して欲しいポイントは、「爪の角や一部が肉に食い込んでいるか、いないか」です。
確認し、食い込んでしまっている場合、それは陥入爪(かんにゅうそう)という深爪です。爪先は靴による圧迫や、外的な衝撃で、手の深爪より陥入爪に陥りやすいのです!
もし、目視による確認が難しい場合は、指で爪を押してみてください。痛みを感じればそれは陥入爪を疑っていいと思います。陥入爪になってしまうとそこから細菌感染し、炎症・化膿を引き起こし、症状が重症化すると、最悪手術をしなくてはならない場合もあるのです!
たかが深爪…大袈裟な…と思われてしまうかもしれませんが、されど深爪!手術に至らなかったとしても、重症化してしまえば、生活動作はかなり厳しいものになると想像できます。
できれば病院を受診することをお勧めしますが、すぐに病院に行けない場合の対処法を知っておきましょう!
患部を清潔にし殺菌する
先にもお話ししましたが、深爪は細菌感染によって炎症・化膿して重症化してしまう恐れがあります。
特に爪先は靴下や靴によって、常に通気性の悪い蒸れやすい環境にあります。通気性の悪い靴下や靴の中は雑菌が繁殖しやすく、そのため、深爪にとって細菌感染しやすい場所なのです。
適宜、消毒液にて殺菌消毒しておくことが望ましいです。
また、一つオススメな方法があるのでご紹介します!それは、糸ようじとクエン酸、ガーゼを用いた殺菌消毒方法です!それでは手順を紹介しますね!
- 糸ようじのピックの部分を使って、肉に食い込んでしまった爪を弾き出します。
- 弾き出した爪と、肉の間にクエン酸を詰め込みます。
- 患部全体をガーゼ(包帯でもOK!)で包むように保護します。
手順は以上の通り!とっても簡単です!クエン酸の持つ殺菌作用で、常に清潔が保てますし、ガーゼ保護により、更に清潔に、また、衝撃緩和も期待できます!
糸ようじもクエン酸もガーゼもドラッグストアで購入できますので、仕事が終わる頃には病院の受付時間を過ぎてしまう…という人には、手軽に簡単に試すことができるのでオススメです。
陥入爪対策
陥入爪は、爪の角や一部が肉に食い込んでしまうこととお話ししました。爪が肉に食い込むことで、炎症や、化膿してしまう恐れがあり、放っておけない症状です。更に深く食い込んでしまわないようにするにはどうしたら良いのでしょうか?
では、陥入爪対策として有効な方法を説明しますね!ピンセットと綿球(綿棒でもOK!)を準備して下さい。
- 綿球または綿棒の綿を米粒大取ります。
- 綿を小さく丸め、ピンセットを使って、食い込んでいる部分に詰め込み、爪の肉への食い込みを阻止します。
以上です!こちらもとっても簡単です!また、巻き爪シールなる物も市販されているので、併用してみるのもオススメ。
患部を保護し衝撃から守る
殺菌消毒の項目でもお話ししましたが、患部の保護は深爪における対処法の鉄則と言っても良いでしょう。感染予防にもなりますし、衝撃を緩和する目的でも有効です。
手軽にできる方法としては、ガーゼで患部を包み、テーピングで固定する方法が一般的だと思います。もし、深爪を繰り返してしまうと言う人は、市販の爪先用プロテクターを常備しておくと便利でオススメです。
患部に衝撃が加わることで、炎症を増長させ、症状を悪化させてしまうので、患部の保護は徹底しましょう。
足への負担の多い靴は避ける
特に、日頃からハイヒールやパンプスを履く習慣のあるOLさんは、爪先を深爪すると辛いですよね。
ハイヒールやパンプスは先が細い作りになっていたり、かかとに高さがあるため、爪先にかかる負荷は計り知れません。患部を圧迫することによって、血流が悪くなり回復も遅くなってしまいます。
深爪が回復するまでは、ハイヒールやパンプスはお休みして、フラットな爪先にゆとりのある靴を選びましょう!
先の細い作りの靴や、かかとに高さのある靴、サイズに合っていない小さな靴に、爪先への負担が多いというのは想像に容易いですが、いくらゆとりがあるとは言え、自分の適性サイズより大きな靴も、爪先には負担がかかりますので、注意して下さいね。
日頃から自分の足に合った靴を選び、何パターンか持っておくと、いざという時に便利かもせれません。
スポーツは控える
爪先の爪には、私たちの日常を支える、なくてはならない役割があるとお伝えしました。爪先を深爪することで、日常動作に制限ができてしまい、なかなか不便でストレスも溜まります。
しかし、どうしても痛みに耐えながら、しなくてはならない動作があるのも確かです。日常生活で歩くことは何とかできているからと言って、長時間歩いたり、スポーツをすることはオススメではありません。
普段何となくしている歩くという動作だったり、習慣としてやっていたスポーツも、爪先には負担がかかっています。更に、深爪している時の爪への負担は計り知れません。
必要な動作は仕方ないことでも、深爪が治まるまでスポーツは控えたいものです。スポーツによる爪先への負担は、体重移動などで掛かる圧力だけではなく外的な衝撃も加わります。
いくら圧力が掛からないように、自分で患部をカバーするよう心掛けても、外的な衝撃は免れきれないものがあります。ですので、深爪が治まる少しの間、爪先を労わって、スポーツもお休みしましょう。
爪先を深爪しないために
ここまでは深爪してしまった場合の対処法について説明してきました。とは言え、辛い深爪、ならない・繰り返さないことが一番重要ですよね。
ここでは、深爪をしないために気を付けたいことについてお話ししたいと思います。
爪を切りすぎない
足の爪は手の爪と違い、爪のサイズも小さく、また、顔を寄せて切ることができないので、つい切りすぎてしまう人も多いのではないでしょうか?
爪の理想的な長さとしては、指の先端と同じくらい~少し出るくらいだと言われています。少し爪が伸びると、靴との当たりで爪先が痛くなってしまうため、すぐに爪を切ることによって深爪を繰り返してしまう…そんな人も多いかと思います。
当たりは気になるけど、目で見た感じ、すごく伸びているわけでもない場合は爪切りではなく、爪ヤスリを使うことが望ましいです。これならば極端に切り過ぎることもありませんし、少しずつ様子を見ながら長さを揃えられることができます。
また、陥入爪になりやすい爪の角の部分は切らずに残すようにしましょう!引っ掛かりが気になる人は、ここでも爪ヤスリを使って削ることがオススメです。
爪の健康を保つ
健康で丈夫な爪であれば、爪が割れたりすることもなく、そこから引き起こる深爪も防止できると考えます。昔から爪は健康のバロメーターと言うくらい、爪にはその人の食生活や健康状態が現れます。不健康な爪は、艶のないごつごつとした質感になってしまい、もろく、割れやすくなるのです!
まず、爪はケラチンと言うタンパク質を主成分とし、その形状を形成しています。バランスの良い食生活を心掛け、良質なたんぱく質で健康な爪を育てましょう。タンパク質の働きを補助するビタミン類もバランスよく摂ることで、効率良く補うことができます。
健康な爪を作る上で、血液の循環を良くすることもオススメです。保湿クリームを使ってマッサージすることで、血流の改善と保湿効果が期待できます。
自分に合った靴を選ぶ
靴による圧迫は、爪に多大な負担を掛けてしまいます。自分の足に合わない靴を履くことで、爪がダメージを受け深爪の原因につながります。日頃から自分に合った靴を選び、爪先を労わりましょう!
今ではシューフィッターという、自分の足型を測ってくれる専門スタッフが常駐しているお店も多いです。是非、この機会に一度ご自分の足についてご相談されることをお勧めします。
まとめ
深爪を放っておくと、陥入爪という厄介な症状へと発展してしまいます。ご自分でできる適切な応急処置で、軽度で済むよう心掛けていきたいですね。
陥入爪が悪化してしまうと、炎症・化膿し、最悪手術になってしまう、些細な始まりが重大な結果に結びつく、怖い症状でもあります。爪先の清潔保持と、負担の軽減は、深爪になっていない時から心掛けておきたいものです。
たかが深爪と、軽く自己判断するのではなく、時間が経っても症状が改善されない場合は、皮膚科を受診し、お医者様の手当を受けて下さいね。