気持ちよく寝ていたのに、夜中に急にお腹が痛くなる、なんて経験はありませんか?急に腹痛に襲われて、もう眠れない、ともなれば、次の日の仕事や学校に響きますよね。
お腹が痛くなったときは、何が原因か分からず、ただ苦しいです。でも、ちゃんと理由はあるんですよ!
夜中に急にお腹が痛くなる原因は何か?一緒に見ていきましょう!
目次
夜中に急に腹痛を起こす原因はこいつらだ!
気持ちよく寝ていたのに、腹痛で目が覚める原因は、あなたの体の中にありました!
もちろん、たまたま食べたもので食あたりを起こした、という場合もあるんですが、それ以前に、あなたの体が悲鳴を上げているだけかもしれないんですよ。
これから、順に説明していきますね。
慢性的な消化不良
食べたものが、しっかり消化されない、消化できない状態がずっと続いている可能性がありますよ。
消化不良になるのには、様々な理由があります。
栄養のバランスが悪い食事
外食ばかりして、栄養のバランスが偏っていたり、暴飲暴食をしたりしていませんか。たんぱく質や脂肪の多い食品を食べ過ぎるのも、消化にはよくありませんよ。
また、トウガラシやニンニクなど、刺激の強い食品も摂り過ぎは良くないですね。いま例を挙げたような食生活を続けていると、消化不良は避けられません。
ストレス
疲れやイライラが溜まっていませんか?ストレス過多の状態は、精神的な問題にとどまらないんですよ!ストレスや疲れによって、自室神経のバランスは乱れてしまいます。
そして、胃腸の機能まで低下させるんです。胃や腸がうまく働かないんですから、何を食べても消化は悪くなりますよね。
便秘症
お腹が張っている腹痛は、便秘が原因の場合がありますよ!毎日ちゃんとトイレに行っていますか?便秘をすることで、便といっしょにガスも腸の中に溜まってしまいます。それで、お腹が張ってしまうんですね。
ガスは、健康な人でも1日に500~2,000ccものガスを放出するようになっています。れっきとした体の仕組みなのに、出さないように我慢していると、お腹の中にペットボトルと同じくらいの量のガスを溜めることになってしまうんですよ!
お腹の中は決して広くありません。そんな狭いところに、ガスをずっと溜めていたら、腹痛を起こしても仕方ないですよね。
ここまでで、「あ、私のことだ!」と思うことはありませんでしたか?これから、解決策をお話ししますよ!
夜中の腹痛を、撃退するには?
夜中にお腹が痛くなるのを防ぐのにも、ちゃんと補法がありますよ!
消化不良、便秘症に心当たりがある人は、次のことを試してみてください。
消化不良のとき
消化不良である場合は、たんぱく質の摂取量を減らしてみましょう。そして、酢やクエン酸などの酸っぱいものを、食事と一緒に摂ると良いでしょう。
酢やクエン酸は、唾液や胃液の分泌を促すので、消化が良くなるんですよ!最近では酢の飲料も売っていますし、クエン酸はレモンやグレープフルーツなどのかんきつ類に多く含まれます。
便秘症のとき
この症状のある人は、腸内の環境を整える効果のある食事をすることをおすすめします。肉類が好きな人は、ガスが溜まりやすいんですよ!
食べてはいけないとは言いませんが、量には十分注意するようにしましょう。
また、食物繊維を積極的に摂ると良いですね。ここで注意点!食物繊維には、水溶性と不溶性の2種類があります。摂り方を間違えると、便秘がより頑固になってしまう可能性があるんです!
水溶性食物繊維
これは、便が固くなりがちな人が摂取すると効果が出ます!
りんごやニンジン、海藻などに多く含まれていますよ。
不溶性食物繊維
こちらは、大豆やイモ類、ごぼうなどに多く含まれます。
下痢になることが多い人は、不溶性の食物繊維を摂ると良いでしょう!腸内環境を整えるには、発酵食品もおすすめですよ!
納豆や漬物、酢など、意識して食事に取りいれるようにしてはいかがでしょうか。食事の内容を変えるだけで、解決できるなら簡単ですよね!
今晩から、やってみませんか?
参考:緊張したらスグに腹痛が!吐き気や下痢を抑える対処法は?
夜中に腹痛が起こる、怖い病気?!
ここまでは、食生活によって引き起こされる夜中の腹痛の話をしてきました。
ところが、夜中にお腹がいたくなるのは、それだけではなかったんです!
十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)とは
十二指腸は、胃の出口にある消化管です。十二指腸のはたらきで、すい臓からすい液、胆のうから胆汁が押し出され、スムーズに消化ができるんですよ。十二指腸の元気がなくなったら、消化不良が起こるのがよくわかりますね。
十二指腸潰瘍になると、粘膜が傷つき、そこに胃酸が入りこんで臓器の内壁がえぐられていき、強い痛みが発生します。胃潰瘍と同じですね。
見逃さないで!十二指腸潰瘍の初期症状
十二指腸潰瘍は、空腹時に痛みが強いと言われています。夜中は、夜ごはんが消化されて、お腹が空いてきますよね。それで夜中に腹痛が起こるんです。
他に、あまり食欲がない、ということはありませんか?食欲不振も、十二指腸潰瘍の初期症状のひとつです。ほかにも、強い腹痛、胸やけ、口臭などの症状がありますよ。
どうして十二指腸潰瘍は起こるの?
十二指腸潰瘍の原因は、胃酸過多であると言われています。胃と違って、十二指腸の粘膜は弱く、胃酸によって傷ついてしまうんです。
胃酸が異常に多くなってしまう原因は、主に4つ挙げられます。
薬の長期利用
効果の強い鎮痛剤を、長い期間にわたって飲み続けることは、十二指腸の粘膜に負担をかけてしまいます。
鎮痛剤は、副作用として十二指腸の粘膜を保護している成分を減らして、十二指腸を傷つける可能性が高いので、服用には気をつけなければいけません。
刺激物の摂取
トウガラシなどの辛い食べ物、酸っぱすぎる食べ物、アルコール、タバコなど。これらは、体にとっては刺激物であると言えます。
毎日のように摂取することで、胃の粘膜が傷つけられてしまう、と言われているんですよ。
ストレス
十二指腸潰瘍の最大の原因として、ストレスがあげられます。
仕事や家庭で、ストレスをまったく感じない、ということは少ないのではないでしょうか?ストレスを感じずにいられない場所が億あるために、体は休まらず、胃液が過剰に分泌されることがあるんです。
ピロリ菌
ピロリ菌は、本来は胃酸のような強い酸がある場所では生きられない菌ですが、ウレアーゼという酵素を持ち、自分でまわりの酸を中和して生きているんです!
胃や十二指腸潰瘍の患者は、ピロリ菌に感染していることが多いとされ、潰瘍ができることはピロリ菌に関係しているとされているんですよ!
知らず知らずのうちに、十二指腸潰瘍になるかもしれない行動をしていませんでしたか?その行動が、夜中に腹痛を起こさせる原因かもしれません。
参考:嘔吐や下痢の時に効果的な食事は?原因の食事を特定する方法も
まとめ
夜中に腹痛を起こす原因には、生活習慣が大きく関わっています。消化不良も、便秘症も、十二指腸潰瘍も、すべてあなたの生活の中にある食事やストレスが関係していましたよね。
あなた自身の行動や習慣で、腹痛を起こし、安眠できない状態をつくっていたのかもしれません。消化不良にも、便秘症にも、十二指腸潰瘍にも、食やストレスなどの習慣が大きく関わっているんですから!
そのことから、少しずつ、生活習慣を変えるだけで、腹痛は良くなると考えられています。もちろん、自分ではどうにもならない場合は、病院で診察を受けましょう。
夜中の腹痛は、つらいことですが解決できないことではありません!できることを、今日から始めてみましょう!
参考:食後からどのくらいで腹痛・下痢になる?原因の特定方法も