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どこにもぶつけた覚えがないのに、突然体に浮き上がったあざ。一体この正体は何なのでしょうか?ただのあざであればいいですが、実はこのあざは重大な病気かもしれないのです!

 

今回はそんな恐ろしい病気かもしれない、知らない間にできるあざについて詳しく紹介していきます。

 

病気のサインを見逃さず、早期発見・早期治療に取り組みましょう。

 

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知らない間にできるあざは病気?

あざができる 病気
では、早速知らない間に出来てしまうあざは、病気から来るものかどうかを調べていきましょう。

知らない間にできるあざの正体

いきなりですが、ある映画が世間で大反響を呼びました。『世界の中心で、愛をさけぶ』という、急性骨髄白血病を発症した少女と、彼女に恋をする少年のラブストーリーです。

 

その中で同じような症状が彼女に見られました。彼女はぶつけた覚えもないのに腕や足にあざが出来、それを不思議そうに眺めるのです

 

そう、そのあざこそ白血病の兆候です。知らない間にできるあざの正体は、白血病のせいかもしれません。

白血病とは?

白血病は簡単に言えば血液のガンです。骨髄で赤血球や血小板、白血球が作られる過程で、白血球がガン化してしまい、骨髄内で増殖し正常な血液細胞を減少させてしまうのです。

 

  • 骨髄性白血病
  • リンパ性白血病(ここから更に急性と慢性で分類されます)

 

30年前までは不治の病として恐れられていましたが、現在は抗がん剤や骨髄バンクの充実で完治する可能性のある病気です

 

  • 頻繁に貧血を起こす
  • 頻繁に鼻血が出る
  • 原因不明の微熱が続く

 

あざが出来る以外にこのような初期症状が見られます。

白血病の生存率

気になるのはその生存率ですよね。8年前の白血病の5年生存率は現在約50%でした。現在はⅠ期であれば約65%~85%と劇的に生存率が上がってきています

 

しかし、かなり効果がある代わりに治療と抗がん剤の副作用は他のガンよりも辛い事が知られています。次項では詳しい治療法を紹介していきます。

白血病の治療法

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知らない間にあざが出来る事を不審に思って病院に行き、白血病だと診断された場合はどういった治療が行われるのでしょうか。

 

白血病と言われてからの流れを紹介していきます。

白血病の治療法

白血病は3つの治療法を選択する事から始まります。

 

  • 化学療法(抗がん剤など)
  • 造血幹細胞移植
  • 放射線治療

 

この3つです。他のガンと違い、血液のガンですから開腹手術は行われません。大体の場合、化学療法と造血幹細胞移植の2つの組み合わせで治療が進んでいきます。

化学療法とは

化学療法はいわゆる抗がん剤です。現在は白血病に有効な抗がん剤が開発されて、劇的な効果が見られます。

 

しかし、その代わり他のガンに罹った際に使う抗がん剤よりも副作用が強いものが多いです。

 

  • 吐き気、嘔吐
  • 粘膜障害が起きて口内炎が出来易くなる
  • 脱毛
  • 便秘又は下痢
  • 発疹

 

以上がよく白血病患者の方が訴える症状です。勿論個人差はあります。

急性の場合の治療法

白血病も急性と慢性で治療法が異なります。急性の方から見ていきましょう。

 

急性の場合、症状の進行が早いので、とにかく早期治療が大切になります。

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  1. 寛解導入療法…抗がん剤を駆使して、体内の異常な白血球を減少させて症状を落ち着かせます。目安としては5%以下まで減少させます。
  2. 地固め療法…更に抗がん剤を組み合わせながら投与し、体内に残った異常な白血球を根絶やしにします。
  3. 寛解維持療法…地固め療法が終われば入院も終わりです。1~2年かけて弱い抗がん剤を定期的に投与して、完治または少しでも寛解状態を維持しようとします。因みにこの時点で約80%の人は寛解状態を得る事が出来、30%は完治しているのです。

現在は副作用に対応して別の薬や点滴を投与するなどして、副作用を和らげる方面へも力を入れています。

慢性の場合

慢性の場合の治療を次に紹介します。慢性と名前が付くからと言って油断してはいけません。

 

慢性でも、数年以内に急性に変化してしまう事があるのです。慢性でもすぐに治療を開始し、急性になるのを阻止する必要があります。

 

残念ながら慢性の場合、今まで患った患者の方が少なかった為、有効な治療法は現在開発されていません。基本的には抗がん剤を駆使して、異常な白血球の数の増殖を抑える治療を行います。

造血幹細胞移植の場合

聞き慣れない難しい治療法ですが、これが他のガンにとっての開腹手術のようなものです。

 

白血病は異常な白血病を作ってしまう造血幹細胞を治療しなければ治りません。そこで、正常な人の造血幹細胞を移植し、再び正常な白血球を生成出来るようにしようという治療法です。

 

しかし、この治療には条件があり、患者への相当な負担がかかりますから、若い人しかこの治療を受ける事は出来ません。副作用発症が高い点が難点ではありますが、適合範囲の幅は広いのでよく使用されます。

造血幹細胞移植と骨髄移植の違いは?

骨髄バンクと言えば、かなりの確率で一度は耳にした事のある言葉でしょう。しかし、白血病の治療3本柱に入っている造血幹細胞移植とはどう違うのでしょうか?

 

基本的には同じ事です。造血幹細胞移植は骨髄移植の中の1つの手段であるのです。骨髄移植の為の骨髄バンクは年々人数が減少傾向にあります。条件はありますが、是非とも興味を持ったら前向きにドナー登録を考えてみてください

白血病の恐怖

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白血病は治療が確立される前に、多くの人が命を落として来た病です。白血病にどんな歴史があるのかを知っていきましょう。

白血病で亡くなった有名人

白血病で亡くなった有名な方も実はたくさんいます。

 

リメイクされて現代でも大人気を誇る作品である『西遊記』の三蔵法師役を務め、その美しく神々しい見た目と性格から多くの人から愛された夏目雅子さん。まだ夏目さんが罹られた時は治療法もなく、不治の病であると言われていました。

 

治療法が確立された後でも、現在も白血病に苦しめられながら必死に戦う皆の朝の顔であった『めざましテレビ』の大塚範一アナウンサー、そして戦いに敗れて倒れてしまった歌舞伎界でも有名な市川海老蔵さんのお父さんである市川團十郎さんがいます。

 

まだまだ白血病は人類にとって怯える対象なのです。

白血病の死亡率

白血病が治る病と言われながらも、倒れる人は多く存在します。国立がん研究センターの調べによると、75歳未満で白血病によって死亡する人数は2.47人にまで抑える事が出来るようになっています。

最も白血病死亡者が多いのは鹿児島県で、人口10万人あたり4.87人。これは全国平均の2倍の多さだ。2位以下は沖縄県、長崎県、宮崎県、大分県と続いている。一方、最も少ないのは群馬県で1.87人。富山県や広島県、岡山県、長野県などで死亡者が少ない。
(※引用: 都道府県別統計とランキングで見る県民性)

まとめ

白血病は現代でも治る病として日々治療法が確立されつつあります。

 

しかし、それもすぐ治る訳ではなく、強い抗がん剤治療の後も1~2年の定期的な通院と抗がん剤治療が必要なります。見た目も髪の毛が抜けるなどの変化が出る為、女性にとっても男性にとっても非常に辛い闘病生活となってしまいます。

 

これから先に、白血病に対して効果を発揮する抗がん剤の副作用の軽減・他薬併用での緩和が求められます。

 

全国的にも白血病での死亡人数は劇的に減少しています。いつか0になる日が来る事を信じましょう。知らない間にあざが出来て疑問に思っているのであれば、迷わずに病院へと行って検査を受けて早期発見を目指しましょう。

 

参考:白血病でできるあざ。そのあざには何か特徴がある?

 

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