なった人にしか分からない辛い症状のひとつに「喘息」があります。
お風呂上りや就寝中に身体が温まったときや、授業中や大勢の人が集まる会議中、緊張感が張り詰めているコンサートホールや、観劇中など場面はさまざまではありますが、症状が現れると本当に辛いですよね。
友人との楽しいはずの会食なども喘息の症状が出はじめてしまうと食事や会話がつらくなり、友人や周囲の方にも迷惑をかけてしまい心から楽しめないということもしばしばあるかもしれないです。
喘息の症状はなんらかの刺激が原因で気管支の粘膜が慢性的に炎症してしまうことで起こります。
乾燥が激しい冬や季節の変わり目、咳の風邪の悪化や、ハウスダスト、ダニ、カビ、たばこの煙、仕事や環境の変化などによる精神的なストレス、過度の運動や食べ物など原因や症状が発症するタイミングは人それぞれかもしれないです。
症状で苦しまれているかたは、病院に通院されて医師の診断のもと処方されるお薬でお抑えられている場合がほとんどかもしれないです。
しかし、なるべくお薬にたよることなく日々の食生活を見つめなおすことで症状を緩和、改善してゆくことができたら理想的ですよね。喘息は普段の食生活を心がけることで発作を減らしていくことができます。
今回は喘息持ちの人へ向けて、日常からどんな食べ物を食べれば良いのか?を詳しくまとめてみました。
目次
喘息の時に食べるとよい食べ物
それでは喘息の時に食べると良い食べ物を紹介していきます。
- レンコン
- 大根
- シソ
- 生姜
- たまねぎ
- 黒豆
- ブロッコリー
などです。レンコンにはタンニンという成分が含まれています。タンニンには炎症、収れん作用があり喉の痛みを和らげたり肺や気管支に働きかけ咳やタンを吐き出しやすくし、咳を鎮める作用があります。
大根にはイソチオシアネートという抗炎症を成分が含まれています。喉や気管支の炎症を抑える効果が期待できます。大根おろしの辛み成分のアリル化合物は殺菌作用、抗炎症作用があるので咳をを鎮めてくれる作用があります。
咳を鎮める代表的な民間療法のなかに「はちみつ大根」がありますね。作り方は簡単。
殺菌した瓶に切った大根とはちみつを入れてつけておきます。それをお湯に溶かして飲むというシンプルなもの。こちらは調理というところまでいかずに保存も効きますので気軽に試すことができるかもしれないです。
シソにはルテオリンという抗アレルギー、抗炎症作用成分が含まれているため咳を鎮める、喘息の改善に効果があります。色味も鮮やかでさわやかな喉ごしのシソジュースなどおすすめです。
生姜には強い殺菌作用と痰を切る作用があるため咳を鎮める効果が期待できます。咳がひどくなった時には、お湯に生姜を摩り下ろしたものと抗菌作用のあるはちみつを入れたものを飲むのもおすすめです。
たまねぎには硫化アリルには自律神経を整え神経を鎮める作用があるため緊張を促し咳を鎮める作用が期待できます。サラダには水でさらしスライスしたもの、お味噌汁や肉じゃがやカレーなどたまねぎはいろんなメニューに重宝する食材でもありいちばん摂りやすい食材かもしれないですね。
黒豆の煮汁にはサポニンという抗菌作用のある成分や抗炎症作用のある不飽和脂肪酸が含まれており咳を鎮める作用があります。
ブロッコリーにはスルフォラファンという成分には気道の炎症を抑える働きがあり咳の緩和が期待できます。
ゆり根には神経の鎮静する作用のあるアルカノイド成分が含まれており咳の緩和にも効果があるとされています。
気管の炎症を抑える効果のあるEPAを含む魚類
気管の炎症を改善するEPAを多く含む魚類もおすすめです。EPAを多く含む魚類は、
- はまち
- いわし
- さば
- 真鯛
- ぶり
- さんま
- うなぎの蒲焼
- 本マグロ
- 鮭
- さわら
などです。上記のような脂肪類の多い魚を食べることで気管支の炎症を抑えることが期待できます。お寿司やお刺身などおいしくいただきながら喘息の症状を緩和できたらよいですね。
そして魚の脂肪にはDHAも豊富に含まれています。DHAも気管の炎症を緩和するために期待のできる成分です。悪玉コレステロールの減少や動脈硬化、心臓疾患にもよいとされています。
気道の収縮を抑制する作用があるタウリンを含む魚介類
魚介類に含まれるタウリンは刺激によって気管支と気道が狭くなり発作が出るのを気道の収縮を抑制する作用が期待できます。症状が出て、敏感になっているときに摂ることがおすすめです。タウリンを多く含む魚介類は、
- ホタテ貝
- たこ
- ズワイガニ
- あじ
- あさり
- クルマエビ
- いか
- さざえ
などがありますよ。
免疫力を高めてくれるβグルカンを含むきのこ類
喘息はアレルギー症状のひとつです。アレルギー体質を改善するには免疫力を高めることが効果的だといわれています。免疫力を高める食べ物の代表としてきのこ類があります。
きのこ類に含まれる成分βグルカンはアレルギーの原因となるヒスタミンを抑制する効果が期待できます。免疫力を高めることで体質改善が促され喘息だけではないほかのアレルギー症状の緩和も期待できるかもしれないですね。
きのこ類にはしいたけ、しめじ、えのきなどさまざまな種類がりお味噌汁やお吸い物、野菜炒めなど多様な調理方法がありますね。舞茸の黒い成分MDフラクションは免疫力を高めてくれる成分といわれています。
植物油の摂り方には注意
アレルギー症状は植物油に多く含まれているリノール酸の摂りすぎによって引き起こされるといわれています。サラダ油やまたマヨネーズなども控えることをおすすめします。
また植物油に含まれる不飽和脂肪酸は酸化しやすいためビタミンC、Eを一緒に摂るとよいとされています。一例としては、抹茶やレモン(果汁)などです。
喉や鼻の粘膜を保護し守るビタミンCやβカロテン
ビタミンCやβカロテンを多く含む食品は喉や鼻の粘膜を保護する作用がありますので普段から意識して食べるようにするとよいです。
具体的にはニンジン、レモン、かぼちゃなどがおすすめです。
喘息のときに控えた方がよいとされる食べ物
ここまでは喘息のときに食べるとよい食べ物を紹介してきましたが、逆に喘息の発作を酷くしてしまう可能性があ食材もすこしご紹介しておきます。
- グレープルーツ
- キウイフルーツ
- パパイヤ
- マンゴー
- リンゴ
- バナナ
などの果物類。そして食品添加物にも注意しましょう。食品に含まれている添加物にも要注意です。コンビニなどのお弁当や、ハムやベーコンなどの加工食品、お菓子などは食品添加物が多量に含まれているものが多いです。
購入する際は商品を手にとり食品添加物表示をしっかりと自分の目で確認するとよいかもしれないです。香辛料など極端な刺激を与えるようなものも控えることをおすすめします。食べ過ぎも気管に負担がかかる原因になります。
空腹な時でも一気に食べるのではなくなるべくゆっくりと噛んで腹八分目の食事量がおすすめですよ。
参考:喘息の発作が出た時の対処法!頓服薬が無い時はどうすれば良い?
まとめ
今回ご紹介したのは喘息のときに食べるとよい食べ物の一例です。
「はちみつ大根」や「生姜はちみつ」や「シソジュース」など、手間がかからずに簡単に摂れるものもありましたね。食べ方や調理方法などは自分だけのアイデアだけではマンネリ化してしまうかもしれないです。
食材を活かした調理方法やレシピなどはスーパーの食材売り場や出入り口ののところなどにちょっとしたレシピのカードを参考にしたり、旬の野菜に関しては料理番組をチェックするようにしたり、レシピサイトなどで食材を検索してメニューをさがして楽しみながら調理をして喘息によいとされる食べ物を摂っていかれるとよいですね。
日常のなかで、少しずつでも意識をして食べ物の摂り方や調理方法を変えてゆきつらい喘息の症状が回復、改善してゆきますように。
参考:喘息にタバコは絶対にNG!吸ってはいけないこれだけの理由