最近は女性だけでなく男性の貧血も増えていると言われています。その理由が、なんと女性と同じダイエットなんです。
メタボリックを気にしてダイエットを始める男性もいれば、体型を気にしてダイエットを始める男性もいます。
以前と比べると男性も健康や美容を強く意識するようになったんですね。しかしそれで貧血になってしまっては元も子もありません。今回は男性の貧血がダイエットとどのように関係しているのかをご紹介していきます。
男性の貧血に、なぜダイエットが関係しているの?
ダイエットをしている男性のみなさん、どのようにして体重を減らそうとしていますか?もしかしたら食べる量を減らしたり野菜ばかり食べるようにしていませんか?実はこのダイエットの仕方は貧血を招いてしまうため絶対にNGなんです。
食事制限をすると、どうしても必要な栄養素が摂取できなくなってしまいます。すると体は栄養不足の状態となり貧血も進んでいき、どんどん体調が悪化していくのです。貧血でよくある症状は「めまい」「頭痛」「疲労感」「倦怠感」などですね。
貧血の症状は男性の更年期障害と、とてもよく似ていると言われています。そのため多くの男性はダイエットが原因で貧血状態になっていることに気づかず「自分も更年期障害なんだな。仕方ない」と済ませてしまうのです。
貧血は放置しているとさらに悪化していきますから「おかしい」と思う症状が出てきたらすぐに病院へ行って検査をしましょう!
ちなみに、更年期障害は漢方薬を飲むことでかなり改善できるんですよ。漢方薬は病院で処方してもらえますから、やはり診察を受けることが大切です。
鉄欠乏性貧血の食事は大変?特別なメニューやレシピが必要なの?
もしメタボリックを解消したいのであれば、オススメの食事方法は「炭水化物・糖質を控えてタンパク質を摂取する」ことです。もちろんいっさい炭水化物・糖質を口にしないわけではありません。いわゆる適量ですね。
ダイエットが原因の場合、食事以外ではなにがいけないのか?
「食事制限がダメなら運動をすれば良いじゃないか!」確かに、摂取カロリーより消費カロリーを多くするのがダイエットの基本です。でも、ちょっと待って下さい。スポーツ貧血や運動性貧血という言葉を聞いたことはありませんか?
中学生や高校生の男の子に多いと言われている貧血です。運動のしすぎで赤血球が破壊されることにより貧血が起こるというものです。日頃からあまり運動をしなかった男性がいきなり激しい運動を始めたり、まるでアスリートのような運動を続けていると、赤血球が壊れてしまうんですね。食事制限も運動もほどほどにしないといけないんです。
それから「タンニン」を知っていますか?タンニンはポリフェノールの総称であり、ダイエット効果があると言われて期待されています。
ですがこのタンニン、実を言うとたくさん摂取するのは危険なんです。タンニンは鉄分の吸収を邪魔してしまうので、どんなに鉄分が含まれた食事を用意しても鉄分は体に吸収されず、結局は鉄分不足=貧血という結果になります。
貧血にならない正しいダイエットとは?
- 食事制限をしない!
栄養は1日に必要な分、ちゃんと摂取できるようにしましょう。野菜だけを食べ続ける、炭水化物だからといってお米は口にしない、ということは避けて下さい。ダイエットにオススメの食事方法は「決められた時間に」「1日3食」「栄養バランスが整ったものを」です。間食、それから暴飲暴食は避けるようにしましょう。
- 運動はほどほどに!
運動は毎日ちょっとずつ続けるようにして下さいね。急に激しい運動を長く続けるのはいけません。ちなみにメタボリック解消を目的としているならウォーキングなどの有酸素運動が良いと言われていますから、まずは歩くところから始めてみましょう。
- タンニンの過剰摂取はNG!
ダイエット効果がある…と言われると、いっぱい摂取したくなるのもわかります。でも、タンニンだけでなく、なんでもひとつのものを過剰に摂取するのは良くないんです。ちなみに鉄分の吸収を助けるのはビタミンCとタンパク質ですので、覚えておいて下さいね。
まとめ
このように、男性も無理なダイエットで貧血になってしまうことがあるんです。正しくないダイエットは体の調子を悪くしていきますから要注意ですね。それから貧血状態になっていると、どんなに食事に気を配っても運動をしても痩せません。
鉄分は体中に酸素を運ぶヘモグロビンを作りますが、貧血になると鉄分が減ってヘモグロビンの数値も下がっていき、酸素が満足に行き届かなくなるんです。そうすることで起きるのが基礎代謝の低下。
これが貧血になると痩せにくくなると言われている理由なんですね。なので、貧血の改善はダイエットの成功にも繋がっているんですよ。