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男性は一般的に女性にくらべて鉄分を失う機会が少ないため、鉄欠乏性貧血にはなりにくいと考えられます。なので、そう診断されたら背後の大きな病気を疑います。

 

また子供は急な体の発育のため、栄養分が間に合わず、貧血になりやすいのです。では一体どう予防、対処していけば良いのでしょうか?詳しく解説していきます。

 

 

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 鉄欠乏性貧血と男性が診断されたら消化器系の病気を疑うべき?

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月経や妊娠、出産など、鉄分を大量に失うリスクが少ない上、男性ホルモンが血液生産に活発に働きかけるため、男性は比較的に鉄欠乏性貧血にはなりにくいと考えられるのです。

 

もちろん男性が絶対ならないわけではありませんが、そんな男性が鉄欠乏性貧血と診断されたのなら、重大な疾病が関わっていないか注意が必要です。

 

まず、どうして血液を失ったのか。手術や大ケガでの出血がないなら、長期的にじわじわと出血していると考えられます。そうなると、心配なのは胃や腸など消化器系からの出血です。 胃がん 胃潰瘍 十二指腸潰瘍 大腸がん 大腸ポリープ などを疑います。

 

これらの病気から出血していたなら、便に異常がないか確認します。便の色が赤黒いようならすぐに病院に行き、検査が必要です。胃酸や消化酵素によって黒くなった血液が便に混ざっていると考えられるからです。

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また、便に鮮血が混ざっている時は、肛門付近の大腸か痔を疑います。いずれも病院での診察が必要です。

 

鉄欠乏性貧血と男性の関係が変わってきてる?

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男性は鉄欠乏性貧血にはなりにくいと言われてきました。ところが、近年若い男性の中で、鉄欠乏性貧血が増えてきています。それは食生活の変化が大きく作用していて「貧血男子」の可能性が高くなってきています。

 

以前は男性と言えば、大盛ごはんをドカ食いするなど、過食や早食いの心配をしていましたが、最近の男性は小食で女性と変わらないか、女性顔負けのダイエットなどで偏食、栄養不足を心配します。栄養不足になれば当然、鉄分不足も起こり、鉄欠乏性貧血を起こしてもおかしくありません。

 

体に良いダイエットだと思い込み、野菜と大豆だけを食べていては栄養不足に陥ります。赤身の肉や魚でタンパク質もとらなければいけません。また、カロリーを抑えるだけのダイエットはさらに危険です。

 

これは「新型栄養失調」と言って、カロリーは十分なのに、ビタミン、タンパク質、ミネラル不足を引き起こすものです。食べ物に困らない生活をしていても、何を選んで食べていくかで健康をそこねてしまうのです。

 

また、どこにでもコンビニエンスストアや牛丼店、お弁当屋さんがあるため、手軽に食事をとってしまい、偏りを起こすのです。食生活の偏りは、慢性胃炎を招きやすくなります。

 

胃炎や男性に多い胃下垂などの粘膜異常は、鉄分の吸収が悪くなり、ほんの少ししか摂取できていない鉄分さえも吸収できない状態になります。偏りで起きた栄養不足も鉄分の吸収ができない要因です。

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鉄分はビタミンやタンパク質がないと吸収されないのですが、男性は特にビタミンCに対し「女性が美肌のために必要な物」と思い込む節があり、率先して摂取するものではないと勘違いしていることが多いのです。その結果ほとんどの男性はビタミンC不足なのです。

 

お惣菜のひじき煮やしらす干しは鉄分が多く含まれています。それに、赤身の肉や魚でタンパク質をとり、緑黄色野菜でビタミンCをとって、やっと血液は正常に酸素を運ぶことができるのです。

 

成長期のこどもは鉄欠乏性貧血になりやすいのです!

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成長期ともなると、体内の消費エネルギーは増大の一途です。体の成長も一気に進み、1年間に背丈が10㎝も伸びたり、体格も一回りも二回りも大きくなりますね。

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脳の発達も著しくなり、体内の栄養はまったく足りない状態になってしまいます。さらに中学生になると部活動もはじまり、運動部のこどもたちは、汗によって鉄分を排出してしまうこともあるのです。

 

この時期の貧血は、集中力の低下や記憶力の低下をまねいてしまいます。部活の朝練に行き、遅くまで練習を積み重ねても、これでは悪循環で良い結果につながりません。学力低下にもつながるため、早い段階で親が気付くことが大切です。

 

覇気がなくなったり、食欲がないなど、「おかしいな?」と感じたら、爪が白くないか、下瞼の内側が白くないかなどチェックしましょう。爪の形が変わるようなことになっていたら、すぐに病院にいきましょう。

 

成長期に何より大切なのはバランスのとれた食事です。ところがこの時期は、親が働き盛りに当たるため、共働きで忙しく、ついついお金を渡して本人まかせにしてしまうこともあると思います。スーパーのお惣菜や、今はコンビニのお惣菜もかなりの充実度です。忙しいときには助かりますね。

 

ただ、出来ることならお金は渡さず前日に買っておいたり、一緒に買いに行くなど、こどもが何を食べたか把握することを大事にしてください。貧血を訴えて病院にきても「この子は昨日は何を食べましたか?」の医師の質問に答えられない親がたくさんいるのは事実なのです。

 

また、女子学生などは、親の気付かないうちに激しいダイエットをしていることもあります。監視するのではなく、日頃から色々なことを話し合える関係をつくることが病気の早期発見につながります。

 

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また、昨今の塾事情も大きく関係しているかもいれません。部活動が終わってから、家に帰ることなく、塾へ直行している学生はたくさんいます。中学生の授業は17時~22時という塾がほとんどです。

 

また、補習がある場合は、23時くらいになることもあります。夜ご飯はどうしているのか心配になりますね。「塾弁」です。ご家族の方が塾に夜ご飯用のお弁当を届けているケースが多いようです。本人も家族も大変です。この場合はバランスのとれた内容のお弁当を届けられるので、まずは安心ですね。

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ただ、わずかな休み時間にかきこむような食べ方をしていないと良いのですが。塾弁のない学生はどうしているのでしょう。夜ご飯がコンビニのおにぎりや、カップ麺では確実に栄養不足です。

 

せっかく夜遅くまで疲れた体を引きずり、勉強していても、集中力や記憶力は確実に衰えてきます。これでは本末転倒です。どこかで採算を合わせないと、補いきれません。

 

くたくたに疲れて一日を終えたこどもたちは、翌朝爽快に目を覚ましているでしょうか。朝からぐったりしているようなら、まずは体のことを一番に考えましょう。鉄欠乏性貧血を起こしている確率は大きいですよ。貧血は薬で治ります。病院へ行き医師に相談してみてください。

 

まとめ

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今の時代は、「男性はこういうもの」「こどもはこいうもの」と昔からの概念はすっかり通らなくなりましたね。男性は本来、血の気が多くて心配したものですが、今や小食のダイエッターで貧血男子が急上昇中です。

 

また、夜ご飯はお父さんの帰りを待っていたものですが、今は最後に家に帰ってくるのはこどもたちです。生活リズムやパターン、思考や嗜好はどんどん変わっていくので、栄養の取り方もそれぞれに一番あった摂取法を考えなければなりません。

 

飽食の時代の「新型栄養失調」が広がらないように気を付けていきましょう。サプリメントも充実しています。食事と上手に組み合わせて、鉄欠乏性貧血を予防、改善しましょう。

 

「ラクトフェリン」と名のついた商品がたくさんありますね。ラクトフェリンとは、母乳、涙、汗、などに含まれているタンパク質なのですが、この成分が「感染防御機能」に優れていることからノロウィルス対策などで良く飲まれています。

 

また、ラクトフェリンは鉄結合性のため少ない鉄を効率良く吸収でき、鉄欠乏性貧血を補うことにも効果があるようです。ヨーグルトや飲むヨーグルト、粒タイプなどがあり、摂取しやすい物を選べます。子ども用の物も市販されているので、試してみても良いかもしれません。

 

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