実は恐ろしい貧血、放置するとどうなるか知ってますか?適切な治療をしないと進行して症状がひどくなるかもしれません。場合によってはもっとつらい結果になることも…。
貧血は“ありふれたもの”というイメージがどうしても強いようです。そのため「貧血くらいなら大丈夫」とそのままにしておく人も多くいらっしゃいます。中には「貧血はか弱いイメージがあって良い!」と考えている人もいるのだとか。
ですが、だからといってそのままにしておくのはいけません。貧血は悪化すればするほど恐ろしさが増していくんです。どういったことなのか詳しく解説していきますね。
目次
貧血と診断されたら放置はダメ!まずはどの種類の貧血か調べよう!
貧血と言っても1つではありません。なにが不足して貧血になっているのか、どこに疾患があって貧血になっているのか。それによって貧血の種類が変わってくるんです。
一般的に知られているのは「鉄欠乏性貧血」と呼ばれている鉄分が不足した貧血。これは女性がよくなるもので、食生活や生理が原因だと考えられています。鉄欠乏性貧血の場合、血液検査をするとヘモグロビン濃度が正常値を下回るのですぐにわかります。
スポーツ性貧血は「溶血性貧血」に分類されます。赤血球が破壊されて数が減少することで起こる貧血なんですね。
「再生不良性貧血」は骨髄の疾患からなる貧血です。難病にも指定されており、ひどくなってしまうと骨髄移植も考えなければいけません。
「腎性貧血」は腎臓に疾患があると起こる貧血で、糖尿病の人に多く見られます。腎臓が作り出すエリスロポエチンが少なくなってしまうことが原因です。
「鉄芽球性貧血」、これはなにかしらの障害があってヘモグロビンの合成を邪魔し、うまくヘモグロビンが作られずに起こる貧血です。
参考:貧血の応急処置を知りたい!楽になる方法や楽になる姿勢はあるの?
いかがでしょうか?「出血性貧血」「悪性貧血」と、他にも貧血の種類は多数存在するんです。主に見られる貧血はこのあたりですが、これだけでもかなりの数ですよね。だからしっかり検査して自分の貧血がどれなのかを知っておかないといけません。
もしもそのまま放置したらどうなる?病気に発展する可能性は?
今回は貧血の中でも多い鉄欠乏性貧血を放っておくとどうなるのかをご説明します。
鉄欠乏性貧血は鉄分の不足からなりますね。血液は体に酸素を運んでくれる大切な存在ですから、貧血になって血液が足りなくなると体は酸欠状態になってしまうんです。そうすると頑張るのが心臓で、「血液が足りないからたくさん作らないと!」と、なってしまうんですね。
頑張りすぎる心臓に負荷がかかるため将来的に心臓の病気にかかりやすくなってしまうんです。可能性としては心不全や心肥大が考えられるでしょう。
それから入院という可能性もあり得ます。重度の貧血は意識を失って倒れてしまったりとか、吐いてしまったりとか、そういう症状も引き起こすんです。いきなり倒れて吐き始めたら、それこそ救急車のお世話になるしかありません。
怖くなってしまったけどどうしたら良い?不安なら貧血外来へ!
軽度の鉄欠乏性貧血であれば食事を改善することで治せます。
ですが「自分の貧血がなんなのかわからない!」「長く貧血を放置してしまったけど大丈夫だろうか…」「貧血の症状が重いからお医者さんの力を借りて治したい」という時は、貧血外来にかかることをオススメします。
小さな病院ですと貧血の詳細がわからないこともあるのです。正確な診断を受けたいのであれば設備の整った貧血外来にかかるのが一番ですよね。「貧血 専門医」や「貧血 外来」と検索すると結構な数がヒットします。
こちらの病院検索サイトで検索するのもオススメできます。検索できる診療科目に血液内科があり、フリーワード検索にも対応しています。フリーワード検索があれば「貧血」をキーワードに病院を探せますね。
貧血で悩んでいる方は以下の記事も合わせて読んでみてくださいね。
まとめ
貧血を放置するとどうなるのか。最初のうちはなんともないかもしれませんが、年数が経つにつれて恐ろしい症状が次々と出てくるんです。
「貧血で病院に行くなんて馬鹿みたい」
「貧血なんかで病院に行ったら白い目で見られるかもしれない」
そんなことはありません。貧血もれっきとした病気ですから、しっかり診察を受けて治していかなければいけないんです。貧血を放置し続けると命に関わってくることも珍しくありません。
生きていく上で必要な酸素が不足したまま過ごすのはものすごく危険なんですよ。健康な日々を送るためにも貧血はちゃんと治して下さいね。