貧血のみなさん、朝になるとめまいがひどくなることはありませんか?
それだけでなくなかなか起きられない日が続いたことはないですか?貧血は低血圧と似た症状があるのです。
その代表的な例が「めまい」と「朝、なかなか起きられない」なんですね。さて、それでは、めまいと起きられないことについてもっと詳しくご紹介していきます。
貧血になると朝のめまいが起こる、これは本当だった!
貧血の場合のめまいは「クラクラ」する感じです。立ちくらみと似ている、と考えるとわかりやすいかもしれません。歩くとフラフラ~、立っていても寝ていてもグルグル~、ではなく、ふいにクラクラっとくるめまい。人によっては目の前が暗くなったりすることもありますので、このあたりも見分けるポイントとして覚えておきましょう。
どうしてこういうめまいが起きるのかというと、それは脳の血液が足りていないからなんです。ただし、低血圧でもこの症状は起こりますので気をつけて下さいね。貧血と低血圧、どちらであっても血液が不足した状態になってしまうため、似た症状が起こるんです。
じゃあ、なんで朝に起きるの?と言いますと、いくつか原因が考えられます。貧血の場合ですともっとも可能性が高いのは「酸欠状態」。疲れていたりストレスがたまっていたりしてもなるのですが、貧血ですと血液中のヘモグロビンが不足している状態になるので、酸素が十分に行きわたっていなことが考えられるんです。
めまいの症状が寝起きに起きる時の原因とは?セルフチェックで予防?
こういう時、焦って動いたりするのは良くありません。落ち着いて行動するよう心がけましょう。
低血圧じゃなくて貧血でも朝起きられない、その理由とは?
朝、なかなか起きられない…となると真っ先に思い浮かぶのが低血圧の文字。しかし先に書いた通り、貧血の場合でも朝は起きづらくなってしまうんです。貧血と睡眠、まったく無関係のように感じますが、実は深い関わりがあるんですよ
みなさんは睡眠ホルモンという存在を知っていますか?気持ちよくぐっすり眠るためには睡眠ホルモンが必要なのですが、睡眠ホルモンを作るにはセロトニンがなければいけないんです。そしてこのセロトニンは鉄分がなければ作れません。鉄分がない、セロトニンが作れない、睡眠ホルモンが分泌されない、睡眠の質が悪くなる、という流れです。
そしてめまいの時にも書きましたが、血液中のヘモグロビンが減ると酸欠状態になってしまいます。すると体に十分な酸素が行き渡らなくなるので寝ても体の疲れがなかなかとれないんですよ。睡眠ホルモンの減少と酸素不足のダブルパンチで質の悪い睡眠になり疲れがとれず、朝、なかなか起きられなくなるんですね。
めまいを改善するには?朝、すっきり起きるためには?
めまいを改善して、朝、すっきり起きられるようにしたいなら、やはり貧血を治しましょう。激しすぎない適度な運動と栄養バランスの整った食事、鉄分の摂取が基本です。ただし生活習慣を良くしてもすぐに貧血が治るわけではありません。そのため、めまいが起きた時の対処法を知っておきましょう。
朝、目が覚めてめまいを感じたら無理に動いてはいけません。しばらく布団の中にいて、ゆっくりと起き上がってみましょう。とにかく急激に体を動かすのはいけませんので“ゆっくり”を心がけて下さい。顔をそっと上に向けたり、ストレッチをするのも効果的です。
睡眠の質を上げるためには、とにかく寝る前にリラックスして気持ちを落ち着かせること。貧血が治るまでは“リラックスできる時間”を作るようにして下さいね。それから寝る前にたくさんのお酒を飲んでいるなら、それはNGです。
寝つきが良くなると考えられがちのお酒ですが、実は睡眠の質を悪くしちゃうんですよ。ただ、ほどよい飲酒は気分を良くしてくれます。
鉄欠乏性貧血とストレスとの関係は?ストレスを抱える女性が注意すべきことは?
リラックス効果が期待できますので、飲み過ぎなければ大丈夫です。程度を加減してお酒を楽しむのがコツですね。
まとめ
貧血はたくさんの不調を引き起こします。放置しておくと症状は悪化していきますから早めに治してあげて下さい。重い人は「立ち上がれないほどのめまい」「頭を動かせないほどのめまい」に襲われます。もしそうなってしまったら早めに病院へ行き、お医者さんへ相談しましょう。
大抵のめまいは生活習慣の改善で治せますが、重くなりすぎるとお医者さんの力を借りないと治すのが難しいんです。
貧血なのか低血圧なのかハッキリさせるためにも、病院は一度行っておいて損はしません。貧血が良くなれば毎日の生活が快適になりますから頑張って治していきましょう!