みなさん、1年に1回は受けませんか?血液検査。
会社や学校での検診や、病院を受診したときにも必ずと言って良いほど血液の検査がありますよね!
ちゃんと検査を受けているのに、一つひとつの値はあまり気にしていない、ということはありませんか?一つ一つの項目をちゃんと意識してみましょう!
その中でも見落としがちなcrpについてわかりやすくまとめましたので、しっかり見ていってくださいね。
目次
血液検査のcrp値とは?
血液検査の結果は、たくさんの項目に分かれて出てきます。検査を受けても、あまり気にしたことがなかったのでは。
ヘモグロビン、総コレステロール、尿酸…。いろいろなデータが出てきますが、今回見ていくのはcrp値。名称がアルファベットで、よくわからないと感じている人が多いはず。
そんなあなたのために、詳しく解説していきますよ!
重要な値!crp値
crpとは、C-reactive Proteinの略で、日本語ではC‐反応性蛋白(たんぱく)と言います。そもそも、この値は何を示しているのでしょうか。
実は、crp値は私たちの体が炎症や感染症を起こしていないか調べる値なんですよ!
血液には、C反応性たんぱくが含まれており、炎症や感染症によって体細胞に刺激が加わったり壊れたりすることで急激に数が増えます。
つまり、血液検査でcrp値が高ければ、「この患者、感染症にかかっている!」と医師が判断することができるんです!この検査をするからこそ、どんな治療が必要になるのか、判断が可能になるんですね。
crp値は、普通どのくらい?
「crp値が高いって、どのくらいの数値なの?」
と気になっている人もいますよね!そこで、数値を段階別に説明しましょう。
採血の結果、数値が記載された書面があったら、手元に用意して確認してみませんか?※dl=デシリットル。1dl=1Lの10分の1。10dl=1L※
(1)10mg/dl以上のとき
この値はcrp値が非常に高いと言えます。
白血病、急性肝炎や細菌性髄膜等の重い病気を発症している可能性がありますよ。
(2)1~10mg/dlのとき
こちらも高い値です。
悪性腫瘍や心筋梗塞、心不全等、考えられる病気が多数あります。
(3)0.4~1mg/dlのとき
この値では、crp値が上がってきている、といったところでしょうか。
それでも、脳梗塞や膠原病など、難しい病気が疑われますよ!
いかがでしょうか。ここまでで、crp値が0.4mg/dl以上では、何らかの病気の可能性があり、通常は0.3以下であることがわかりますね。そして、値が高ければ高いほど、重症と言えます。
1デシリットルに1mgなんて、目では確認できない量で体に不調をきたすんです。何だか読んでいるだけで怖くなってきませんか?
ただ、(1)のような重症なら即入院ということが考えられるので、この記事を読んでいるなら今のところ大丈夫でしょう!
crp値は生活習慣でも異常値が出るって本当…?!
上記では、crp値の異常値とはどんな値なのか、確認しました。
正常値は0.3mg/dl以下ですが、白血病や心筋梗塞等、病気を発症することで、値が大きくなっていく、ということがわかりましたよね!厄介なのは、ここからなんです。
病気ではないのに、crp値が異常になってしまう、悪習慣がありました!
喫煙
「最近、タバコを吸える場所が少なくなったな…」
なんてお困りの、ヘビースモーカーはいませんか?喫煙スペースを探すのは、もうやめにした方が良いかもしれません。ずばり、喫煙もcrp値を上昇させる原因なんですよ!
喫煙者の値と、自分では喫煙しない人(非喫煙者・間接喫煙者)の値を比べると、crp値は約60%も高いことがわかっているんです!
肥満
いまや立派な生活習慣病になった肥満も、crpが高くなる原因のひとつとされています。肥満度を測るBMI指数はみんな聞いたことがありますよね。
BMI指数{体重÷ (身長)²}高い人ほど、cprの値も大きいと言うことが分かっているんです!肥満は万病の元、という言葉を、cprの値も証明している、ということになります。
いかがでしょうか?どうしてもタバコだけはやめられない、健康診断で必ず肥満と結果が出る、というあなたは、いよいよ治療のときなのではないでしょうか。
どちらも、進行すればガンなどの大きい病気につながりますから、今こそ真剣に考えるべきなんです!
crp値を下げることはできないの?
ここまで、crp値とは何か、crp値が高いというのはどういうことか、説明してきました。
検査の結果を見て、
「ちょっとcrp値が高いみたい…」
と思っている人はいませんか?そんなあなたのために、crp値を下げる方法をまとめましたよ!
crp値、自分で下げることはできるのか?!
上記で説明した、(1)・(2)のような高い値だった場合は、薬物治療や入院して治すような形になるでしょう。
しかし、(3)や正常値でも高めの値(0.04に近い値)出会った場合は、普段の生活をチェンジすれば改善することが考えられますよ!
そのポイントを紹介しますね。
バランスのとれた食事を!
私たちの体は、食べた物でできています。好きなものばかり食べていたり、お菓子やファストフードしか食べていなかったり。
こんな食生活では、すぐに体調を崩して、結果としてcrp値も上がってしまうことが考えられます。何より肥満の元になってしまいますよ!
三食しっかり、バランスの良い食事を心掛けましょうね。また、ビタミン類を充分とることが予防につながりますよ!
生活習慣を整える!
夜遅くまで、仕事や勉強をしていませんか?深夜番組ばかり見ていませんか?タバコを何箱も吸っていませんか?夜更かしも、体調を崩しやすくなる原因のひとつですよ!
決まった時間に寝て、決まった時間に起きる。できるだけ同じ時間に食事を摂る。生活習慣のバランスを整えることが、crp値にも効果的です!
魔法のアイテム?!ダークチョコレート!
毎日ダークチョコレートを食べる習慣のある人は、食べていない人と比べるとcrp値が低い、ということが分かっています!
「ダークチョコレートだってお菓子なのに…どうして!?」
と思ったあなた。そのヒミツは、カカオにありましたよ!カカオは、ポリフェノールを豊富に含んでいます。
このポリフェノールこそ、体の酸化を抑え、炎症が起きるのを抑制する成分なのです!ダークチョコレートは甘くはないかもしれませんが、普段からチョコレートが手放せないという人には、朗報なのでは?!
いつも買っているチョコレートを、ダークチョコ、それもカカオを豊富に含んだものに変えれば、さっそく効果が出るかもしれませんよね!
ただ、量としては2週間で板チョコ半分の量を摂取するペースで摂ること!くれぐれも、摂り過ぎには注意することが大切ですよ。
crp値を自分で下げる方法をご紹介しましたが、「これならできる!」というものはありますか?
ただ、一朝一夕で効果があるのではなく、時間をかけて改善していくもの、ということは覚えておきましょうね!
参考:尿蛋白がプラスマイナスと表示された!原因と対処法を解説!
まとめ
血液検査でわかるcrp値は、高ければ高いほど大きい疾病の可能性があります。
白血病や悪性腫瘍、膠原病など、重大な病気の中には、原因すらわからないものが多いのは事実ですが、健康なのに血液検査(crp値)に異常があったら、下げるように生活を改善していきましょう!
食生活や、夜更かしなどの習慣を見直すだけで、軽度なら改善が期待できますよ!チョコレートを常備している人は、ダークチョコレートに切り替えましょう。
特に、ヘビースモーカーや肥満の場合は要注意!やめようと思ってもやめられない、タバコや食べ過ぎ。いよいよ病院にかからなければならないところまで来ていると考えて、受診・通院するなど改善の工夫が必須です!
対策すれば、crp値は下げることができます。さっそく今日から、crp対策を始めてみませんか?
参考:血液検査のwbcの正常値の範囲は?白血球が体に大事な理由まとめ