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何も食べていないのに口の中が甘いというのは、非常に気持ち悪く、何かの病気なのではないかと疑ってしまいますね。

 

実は口の中が甘いというのには2種類あり、唾液が甘くなっている場合と、本当は甘くないのに唾液が甘く感じるという2つのパターンがあり、それぞれ原因が違うので注意が必要です。

 

今回は大きな病気の前兆でもある口の中が甘い症状の原因と、簡単にチェックする方法をご紹介します。

 

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口の中が甘い症状で考えられる病気とは?

口の中 甘い

口の中が甘いと感じる場合には舌の味覚障害か、糖尿病による舌痛症(ぜっつうしょう)が考えられます。

 

まずは、舌の味覚障害ですが、舌の味を感じる器官である味蕾(みらい)が何らかの原因によって正常に働かなくなり、唾液を甘く感じてしまうことが原因です。

味覚の異常は大きく2つに分けられます。
味覚低下(無味覚)
1.味覚の減退です。ある特定の味がわからなくなることもありますが、ほとんどは4つの味覚とも低下します。
2.異味覚
異常な味がすること。また常時「渋味」が感じられたり、口腔に異常な味を覚える。

引用元・日本口腔外科学会

味を正確に感じることができないので、唾液が甘く感じたり、本来よりも味が薄く感じることに繋がり、濃い味付けの食事を取り続けることでさらに症状が進行するという悪循環におちいってしまいます。

 

また、カロリーオフの食品や飲料に用いられる人工甘味料を多く摂ると、実際に唾液が甘くなることがありますが、それは、人工甘味料の中には砂糖に比べてケタ違いの甘いものがあるため、ごくわずかに口の中に残っているだけでも、甘さを感じるためです。

口の中が甘い原因は亜鉛の不足

味覚障害になってしまう原因は色々ありますが、一番多い原因が亜鉛不足となります。

 

亜鉛は体内で合成できない物質であるため、元々、不足しやすい栄養素なのですが、味覚を感じる味蕾を作るのに大量に必要とされる栄養素なのです。

舌に異常がある場合や風邪をひいて嗅覚が鈍っているケースもありますが、原因のトップは亜鉛不足だと言われています。

味覚を感じるのは、舌や上あごにある味蕾(みらい)という器官。味を感じる細胞は、短い周期で新しく生まれ変わっており、そのためには たくさんの亜鉛を必要とします。

つまり、亜鉛が不足すると細胞が生まれ変われなくなってしまい、味覚障害を引き起こしてしまうのです。
引用元・こばやかわ歯科医院

また、亜鉛もミネラルの1つで、ビタミン類やミネラルはお互いに吸収を助け合って初めて本来の力を発揮するので、亜鉛のサプリを飲んでいるからといって油断はできません。

 

栄養バランスの良い食事を取っていなければ、せっかく亜鉛を沢山取っても吸収されず体外に流れてしまい、十分な効果が発揮されないので、他のビタミン類もしっかりと摂取する必要があります。

 

できれば、食事から栄養素を全て補うのが理想ですが、サプリメントを利用する場合には、必ず1回の服用量を守り(多めに飲むと吸収されず内蔵に負担がかかります)、食事で足りない栄養素の埋め合わせをしてください。

 

あと、カップ麺に代表されるインスタント食品や、市販されているお弁当などは、長期保存と旨味を出すため、保存料と糖質が多く入っているので、食べ続けることで味覚障害になりやすいので気をつけましょう。

糖尿病による舌痛症(ぜっつうしょう)とは?

糖尿病の初期症状となる舌痛症ですが、これが原因で口の名が甘い症状が起こることもあるので注意が必要です。

 

舌痛症とは、主に舌に痛みが走る症状が多いのですが、他にもこのような症状が出ることがあります。

痛みに加え、口腔内の「ネバネバ」、「ベタベタ」、「ザラザラ」などのお口の乾燥感や、「味がわかりにくい」、「おいしくない」、「苦味や甘い味がする」といった味覚の異常、「膜が張ったよう」など異物感に近い症状を併発することもあります。
引用元・ラクシア銀座歯科クリニック

舌に慢性的に痛みがあるので、味覚障害とは区別しやすいですが、他の病気や体調不良でも起こりうる症状なので見逃されがちです。

 

しかし、糖尿病ではないかと思ったら簡単にチェックする方法があるので、いつまでも不安にさいなまれる必要はありません。

 

参考:絶対にダメ!糖尿病患者が食べてはいけないもの・食べて良いもの

口の中が甘い時はキットで簡単に糖尿病かチェックできる

口の中 甘い

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尿糖の検査キットは通販などで簡単に手に入るので、不安な場合にはチェックしてみましょう。

 

糖尿病の検査というと、病院での血液検査が一般的で一番正確な方法ですが、不安な場合には市販の検査キットで簡単にチェックできます。

 

尿につけることで、尿の中の糖分を計るリトマス試験紙のようなタイプがおすすめですが、精度は血液検査よりも劣るので、高い数値が出たからといって必ずしも糖尿病というわけではありません。(もちろん、陽性となったら病院へいって診察を受けてくださいね)

糖尿病を予防するためにもセルフチェックは有効

現在は、糖質の多い食事が増えているため、まだ糖尿病ではないけれど近い将来糖尿病になる糖尿病予備群の方が非常に多くなっています。

 

糖尿病になりそうな食生活(アルコールの飲み過ぎや甘いもの、脂肪分の摂りすぎなど)を自覚しているなら、普段から定期的にチェックしておくことで、糖尿病になる前にお医者さんの診察を受けて、病気のリスクを回避することもできます。

 

糖尿病になる前であれば、食生活などで体内の糖を正常に戻すこともできるので、セルフチェックは早ければ早いほどいいのです。

こんな症状が出たら糖尿病のサイン

糖尿病は一度なってしまうと完治するのが非常に難しいので、疑わしい症状が出たらすぐにでもお医者さんの診察を受けて、病気にならないのが一番いい方法となります。

 

そのためには、糖尿病の症状を知っておくことが大切です。糖尿病の主な症状は以下の通りとなります。

 

  • 異常な喉の渇き(唾液の分泌が少なくなります)
  • 尿が近くなる
  • 汗をかきやすくなる
  • 慢性的な疲労感

 

もちろん、これは一例であり糖尿病の症状は沢山ありますが、症状が軽ければまだ食生活の改善でならずに済む可能性もありますし、もし、糖尿病だったとしても重症にならずに済むので、早めにお医者さん診察を受けてください。

 

ちなみに糖尿病には、1型と2型があり、食生活や運動不足などの影響でなるのは2型糖尿病です。

1型という名前ですが少数派です。糖尿病全体の数パーセントと考えられています。

1型糖尿病では膵臓のβ細胞(インスリンを分泌する細胞)が破壊されることにより、インスリンが分泌されなくなります。 インスリンの働きで血液中のブドウ糖を細胞に移動させることにより、ヒトは活動することができます。

1型糖尿病ではヒトを活動させるだけのインスリンを分泌できなくなることが多く、インスリンが臨床応用される前には死に至る病気でした。現在はインスリン治療が進歩したことにより、1型糖尿病であっても健康人と変わりなく生活できるようになっています。
引用元・にしやまと糖尿病内科クリニック

1型糖尿病の原因はまだわかっていません。

 

適切な治療を受ければ、日常生活は普通に送ることが可能なので、過剰に心配する必要はありませんが、糖尿病にも種類があるということを知識として覚えておくといいでしょう。

 

参考:糖尿病でもお菓子を食べたい!普段から食べられるお菓子は?

糖尿病や味覚障害にならないようにする方法とは?

口の中 甘い

食べ過ぎ、飲み過ぎを避けて適度に運動をするとともに、食品についての知識も蓄える必要があります。

 

まず、糖尿病と味覚障害になる原因には密接な関係があるので、どちらも気をつけることが必要です。

 

味覚障害になると味を感じる力が落ちるので、味付けが濃いものを好んで食べる結果としてカロリーが高くなり、糖尿病にもなりやすいということになりますし、毎日、外食やコンビニ弁当、インスタント食品やジャンクフードを食べていると、味覚障害になりやすいということになります。

栄養成分表示の落とし穴

ファミリーレストランやコンビニエンスストアのサラダは、食中毒を予防するために何度も水で洗われているので、ビタミン類はわずかしか含まれていません。(野菜のビタミン類は水溶性なので水に溶けてしまうのです)

 

また、商品パッケージに記載されている栄養素は、全てを完食した場合の栄養素なので、例えば、インスタントの鍋の素に健康に良い栄養素が入っていても、スープまで全て飲み干さなければ記載通りの栄養素を得ることはできないということがあります。

 

その他にも、低カロリーと書いてあっても、同じメーカーの従来の商品と比べた場合であり、調理方法や味付けの違う商品と比べるとそれほど変わらないということもあるのです。

 

栄養成分表示はかなり基準が曖昧であるため、加工食品を選ぶ際には、裏の栄養成分表示を見るだけではなく、少し基準よりも少なめにカロリーを摂取するくらいがちょうどいいでしょう。

 

参考:糖尿病でもお菓子を食べたい!普段から食べられるお菓子は?

まとめ

口の中が甘い原因には、味覚障害と糖尿病が関係している場合があります。

 

毎日の食生活に気をつけるだけでなく、市販の尿を調べるキットで定期的にチェックすることで、糖尿病予防の意識を高め、高い数値が出た場合には早めに病院で診察を受けて、改善しましょう。

 

参考:口の中がしょっぱいと感じる原因は?原因と対処法まとめ

 

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