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口の中の頬の裏や唇の裏などを噛む癖がある方は要注意です。

 

口の中は粘膜といって非常にデリケートな膜で覆われているので、食事の際に痛んだり、酷くなると口内炎となってしまう原因にもなります。

 

でも、そんな困った癖を抑える方法があるので、早めに対策すれば病気にならずに済むのです。

 

今回は、口の中を噛む癖が体に与える原因と、それを抑える対処法をご紹介します。

 

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口の中を噛む癖を改善するには?

口の中 噛む

口の中を噛む癖は、大きく分けてストレスによる習慣的なものと、歯並びの悪さによるものがあるので、どちらかを見極めて、原因を解消することで抑えましょう。

 

しかし、ストレスによって噛む癖ができている方は、口の中を噛む行為そのものがストレス解消になってしまっているケースもあるので、意識的に噛む行為をやめる必要があります。

人はストレスや疲れを感じた時に、そのストレスや疲れを取り除こうとして何らかのアクションを起こします。その中に「噛む」というアクションがあり口の中にある舌や頬の裏側を噛んでストレスを発散させそれが癖になってしまうのです。

これは一説によると赤ちゃんの頃にお母さんのおっぱいから栄養を摂取するときの名残だと考えられています。

赤ちゃんはおっぱいを吸ったり噛んだりすることによって自分の周りに人がいることを感じて精神的に安定するからです。口の中を噛む癖は、大きくなるにつれてなくなっていきますが、ストレスや疲れによって再発してしまう人がいます。

引用元・仙台市泉区泉中央の美容整体 鈴木整体院

ストレスそのものを無くすというのは非常に難しいことなので、まずは、噛むことで口内の細胞を破壊しているという自覚を持つことから初めましょう。

口の中を噛まないことを習慣づける方法

ストレスで無意識にやってしまう癖を、理屈でやめようとしても難しいので、日々の行動から改善していきましょう。

 

効果的なのは、毎朝、起きたら必ず口をゆすぐ癖をつけることです。

 

うがい薬は入れなくてもかまいませんから、上を向くガラガラうがいではなく、口の中をクチュクチュとゆすぐことで、口の中に傷があれば痛みを感じるので、症状を把握することができます。

 

さらに、寝ている間は唾液の分泌が抑えられているため、寝起きの口の中には細菌が大量に繁殖しているので、口に水を含んで吐き出せば、朝食の際に一緒に細菌を飲み込むこともなく、体内の健康にもいいのです。

代償行動を作ってストレスを別の方向に向ける

ガムを噛む習慣をつけることで、口の中を噛むという行為をすり替えるという方法があり、これを代償行動(だいしょうこうどう)といい、言ってみれば代わりの行為を用意してあげることで、悪い習慣を断つということです。

 

スポーツ選手が実践しているように、ものを噛むという行為は集中力を上げて、ストレスを軽減する効果があるので、ガムを噛むこと自体でストレスが軽くなることも期待できます。

 

しかし、口の内側を噛む際には、特に頬だとかなりの力がかかっているので、噛みごたえがある(ボリュームがある)ものを選択することと、虫歯にならないようにノンシュガーのものを選ぶことがポイントです。(甘いキャラメルなどは避け、虫歯の治療をしている方は詰め物が外れないように気をつけて下さい)

 

より、効果を期待するなら、表情筋を鍛えるストレッチや器具(口にくわえて動かすもの)を取り入れると、顔の筋肉が疲れて口の内側を噛むのがおっくうになりますし、顔全体の筋肉が鍛えられることで持ち上がり、生き生きとした顔立ちになるので鏡で自分の顔を見ることによる視覚的効果も加わります。

 

太っているからではなく原因は歯並び

太っている場合、顔にも脂肪がつくので歯と頬の距離が近くなり噛んでしまうこともありますが、もし、何度も口の中を噛んでしまう場合には、無意識に右側か左側のどちらか片方で噛んでいることで、噛合せのバランスが悪くなっていることを疑ってみましょう。

 

同じ方向で噛むと噛合せが悪くなり、何度も同じ場所を噛むと肉芽組織(にくげそしき)というデキモノができることもあるので、噛む方向を意識的に変えてみたり、表情筋を鍛えるストレッチで、頬の筋肉を持ち上げることで解消される場合もあります。

 

もし、それでも改善されない場合は、歯医者さん診てもらい噛合せをチェックして貰う必要があるでしょう。

口の中に、不適切な被せがあったりすると、よく、ほっぺたを噛んでしまいます。

ほっぺたを噛むと、そこに傷ができてしまいます。これを咬傷(こうしょう)と呼ぶのですが、咬傷を繰り返すうちに、自ら、頬粘膜細胞にその傷を修復しようとする、現象が起こります。つまり、組織がその傷を取り巻き、覆い尽くそうとします。

これは、肉芽組織と呼ばれるもので、咬傷を中心になんとなくぐりぐりとした、組織が隆起してきます。一般には、痛くなく気にならないのですが、ある程度の大きさになると、気になってきます。

この場合は、ほっぺたを、噛む原因になっているもの、不良な被せなどをやり変えたり、噛み合わせの不備などをチェックし、修復すれば、自然消滅します。
引用元・ほんだ歯科

自分で、鏡を持って口の中を見て、不自然なできものがある場合には大きくならないうちに歯医者さんへいきましょう。

歯の矯正中は特に注意が必要

歯の矯正中は歯並びをきれいに整えるため、歯並びが変わることに対応できず口の中を噛んでしまうケースもあります。

矯正を始めると、装置によって歯の並びを変えて、見た目を美しくしようとします。それにより普段とは咬み合わせが変わってきます。

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人のお口は無意識に筋肉を動かして、ものを噛むという動作をしています。胃袋や腸も無意識に筋肉を動かして、食べ物を運ぶ働きをしています。

このように、矯正によって起こる咬み合わせの変化に頬やお口の筋肉の動きがまだ対応できていないために、矯正前の咬み方でお口が動いてしまうのです。咬み合わせに順応した動きに慣れてくれば、自然と頬を噛むこともなくなってきますが、少し時間がかかるかもしれません。

まずは普段より、ゆっくりと食事を取ることを意識して、頬を噛まないようにしましょう。

引用元・スマイルコンセプト

また、歯につけている矯正器具の違和感が原因で、上手く噛めなくなったり、金属によるアレルギー反応で口の中が一時的に腫れてしまうこともあります。

 

しかし、この場合は、担当の歯医者さんとじっくりと相談して、正しい噛み方や対処法を教えてもらいましょう。

 

そして、矯正が終わるまでの間は意識して器具が口の中に当たらないように気をつけ、炎症が酷くならないように気をつけて下さい。

 

何よりも異変があった場合には、自分の判断で処理せず、歯医者さんと密な連絡を取ることで、正しい対処をしながら矯正をすることで、深刻な口内のトラブルに発展しないように気をつけましょう。

口の中を噛む癖が体に与える悪影響

口の中 噛む

口の中を頻繁に噛むと口内炎ができ、口臭の原因や食べ物の味が分からなくなることもあります。

 

口内炎にも種類があり、栄養不足やストレスが原因で起こる「アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)」と、口の中を噛むなど物理的な刺激が原因で起こる「カタル性口内炎」があり、それぞれ特徴違うのでしっかり見極めましょう。

 

「カタル性口内炎」は初期の段階ではほとんど痛みはないのですが、悪化するとただれたり、出血、細胞の奥深くまで破壊される潰瘍となり、口の中に穴があいてしまうこともありますが、ひどくなるまで痛みがないため放置しがちなので特に注意が必要です。

 

また、口内炎が悪化すると最悪の場合、恐ろしい病気にかかる可能性があるため放置するのは大変な危険をともないます。

口内炎が原因で口腔がんになる

口内炎が長期間続くと、口腔がんになるリスクが高くなるので早期の治療が大切です。

 

口内炎の薬はドラッグストアなどで手軽に購入できるため、病院までいかず自分で治す方が多いことが口腔がんの発見を遅らせる1つの原因ですが、ストレスが原因の場合には自覚的に口の中を噛んでいるので、痛みに慣れてしまい症状が進行していることに気がつかないということもあります。

 

そのため、口内炎が何度も繰り返す場合には、市販薬を使い続けるのではなく、(できればかかりつけの)歯医者さんに、診てもらいましょう。

 

虫歯以外では歯医者にはいかないという方が多いと思いますが、実際に口内炎で診察を受けても、炎症を抑える薬を処方してもらえますし、歯医者によってはレーザー治療や、高周波治療(電流で口内炎の場所を焼く治療です)という設備があり、これらの方法なら時間もかからず、すぐに治療が終わるので、非常に便利です。

 

また、噛合せが原因の場合は、その場で相談もできるので再発を防ぐことにも繋がります。

口の中の健康を維持するために歯医者に行くメリット

口の中 噛む

今や歯医者はコンビニエンスストアよりも多いので、本当に自分と相性がよく、かつ技術や設備が充実した歯医者さんに出会うことは非常に難しいのが現状です。

 

だからこそ、口内炎など比較的軽い治療で歯医者さんに行くことで、本当にいい歯医者さんか見分けることができるので、積極的に活用しましょう。

 

虫歯で通うとなると、長期間の通院になりますし、実際に行ってみないと本当にいい先生かはわかりませんね。

歯医者さんの目が噛む癖を治す助けになる

日頃から歯医者さんを身近な存在にしておくことで、最新の治療法を受けることも可能になりますし、定期的に歯科健診にいけば、虫歯や口内炎が酷くなる前に治療することができるので、口の中の健康を保つことができます。

 

そして、定期的に歯医者さんに通うようになれば、ストレスによって口の中を噛んでいる場合、歯医者さんの目が一番の抑止力になるので、噛む癖を治すのには一番有効な方法でしょう。

 

また、噛合せが悪い場合も、適切な治療をしてもらうことができます。

 

参考:口唇ヘルペスはかさぶたができれば感染しない?完治までの道のり

まとめ

ストレスが原因で口の中を噛む癖がある場合は、ガムや表情筋を鍛えるストレッチや器具を使うことで、代償行動や意識的に改善する習慣をつけることが有効です。

 

口の中を噛み続けると、口内炎ができ、治療せず放っておくと口腔がんになる危険もあるので、長期間口内炎が治らない場合は、歯医者さんに行きましょう。

 

参考:口の中が甘いのは何かの病気?その異常は重大な病気の可能性も

 

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