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激しい運動をすると酸素をたくさん使い、そのために酸素の供給が間に合わなくなる事があります。でもそれによって鉄欠乏性貧血になってしまうこともあるのか?

 

今回はそんなことを中心に解説していきたいと思います。

 

 

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鉄欠乏性貧血になる運動って?そのとき運動はやめるべき?

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スポーツ貧血
って聞き覚えはありますか? 運動部に所属している学生や親御さん、また長く選手として運動に携わっていらっしゃる方にはおなじみの貧血かと思います。

 

激しい運動をすると、大量の汗をかき、呼吸数が増えますね。すると、血液中の酸素を運ぶヘモグロビンは必死に体を廻り酸素を届けようと頑張ります。ところが、そのヘモグロビンを運ぶ本体の赤血球の生産が間に合わず、体内が酸素不足になってしまうのです。

 

また、鉄分は大量の汗とともに流れ出てしまい、ヘモグロビン自体も減ってしまいます。すると、体はダルくなり、倒れ込んでしまうような状態になってしまうのです。症状としては突然起きたように感じますが、体内では毎日のハードな練習などによって徐々に鉄分が失われていき、「もうそろそろ限界だ」という状態なのです。

 

この時点で病院に行き血液検査をすると、ヘモグロビンの数値が基準値よりかなり下回り、驚かれると思います。鉄剤を処方されますので、きちんと最後まで飲んでしっかり治しましょう。

 

その後2~3週間後にまた検査をし、どのくらい数値が上がったか検査します。薬を飲んでいれば、ほぼ間違いなく数値は上がっているはずです。このときくらいまでは、ハードな練習はせず、メニューを替えて練習に参加してほしいですね。

 

急に体を動かさなくなってしまうより、軽く体を動かしているほうが、練習を再開した時の体のダメージが少なくなります。

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また、この時点でヘモグロビン数値が上がり、体も楽になったからと勝手に薬を止めてはいけません。鉄分は働くヘモグロビンが持っているものだけではなく、肝臓にフェリチンと言う貯蓄鉄分があります。そのほかにも組織が持つわずかな鉄もあります。

 

一度カラカラになってしまったのですから、全部を満タンにしなくてはなりません。鉄は体に溜りにくく、さらにハードな練習をこなしながらとなると4か月~12か月くらいかけて薬を飲み続けます。ある程度改善してくると、ザプリメントに変更して良いと言われることもあります。

 

鉄剤は胃に負担がかかるため、飲むのが辛く、続けるのがきつい時は医師に相談し、薬を変えてもらうことも、注射にしてもらうこともできます。何とか頑張って治してしまいましょう。

 

誰しも「これを治さないと明日死ぬ!」と言われれば驚いて何とか治そうとしますが、残念ながら、鉄欠乏性貧血はだらだらと体が慣れてしまい、「別に死ぬわけじゃないしいいや」と危機感が薄いのです。

 

若年の鉄欠乏性貧血を簡単に考えてはいけません。進行をほったらかしにしておくと言うことは、体はずっと酸欠状態だと言うことです。脳に酸素が足りなければ集中力も記憶力も悪くなります。さらにひどくなれば機能が停止してしまいます。心臓もそうですね。酸欠の心臓に負担がかかり、やがて心不全を起こしてしまいます。

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鉄欠乏性貧血の一番の原因は出血です!どんな出血が多いの?

鉄欠乏性貧血は徐々にだらだらと、でも確実に体を蝕む怖い病気なのです。特に女性は不妊症のリスクが高くなり、新しい命を誕生させることが出来なくなってしまうのです。苦しい病気で不妊になる方もいるのです。

 

自分が気を付ければ避けられたと後悔するようなことには決してなってはいけません。薬で改善する病気です。頑張って治しましょうね。

 

マラソンランナーは運動性溶血性貧血? 毎日のジョギング平気?

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マラソンランナーや毎日ハードなジョギングを続けている方は、足の裏を繰り返し打ち付けることで、赤血球が壊れてしまい、全体数がたりなくなることで、鉄欠乏性貧血となることがあります。

 

体調を崩して病院に行き、血液検査で貧血が出ても、はたしてそれだけでは原因にたどり着かないことが多く、処方された鉄剤を飲んだから大丈夫だろうと、今まで通り走り続けると改善しません。次の検査まではウォーキングに切り替えるなど、様子を見ていきましょう。健康のために始めたジョギングで倒れてしまっては本末転倒です。

 

バスケットボールや剣道など、足を強く踏み込むことの多い運動部に所属している学生にも同じことが言えます。上記のような原因と赤血球自体が壊れてしまうことで、より気を付けなければなりません。

 

アスリートランナーは、貧血との闘いでもあると言います。鉄剤を飲み、フェジン注射を何十本も打ちながら練習に励んでいると言います。管理の上だとは思いますが、体は悲鳴をあげているでしょうね・・・

 

まとめ

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鉄欠乏性貧血には有酸素運動が良いといいますね。ただし、この「良い」と言う言葉の中には、「個人差」が含まれていることを忘れてはいけません。日頃なにもしていなかった人が、雑誌やネットの情報に流されて、頭の先から足の先までジョギング使用の物を買い揃え、突然がむしゃらに走ったところで、体にはひとつも良いことはありません。

 

自分の運動量を知ることが、まず第一歩です。また、市民マラソンなどに一年をかけて準備して挑む方もいらっしゃると思います。貧血なんかで、休めるか!というのが正直なところでしょう。マラソン大会は次もありますよ。でも体はひとつしかないのです。労わりながら、長くマラソン生活をしていただきたいと思います。

鉄欠乏性貧血の原因はたくさんあるけど原因不明ってあるの?

妊婦さんも同じです。今は情報がありすぎて、あっちもこっちも「マタニティーヨガは貧血に良い!」とか「これが貧血に効くマタニティースイミング!」などと書いてあります。たしかに体に良いのです。

 

ただ、ここに書いてある「良い!」「効く!」は「今のあなたに」というわけではないのです。自分の体は自分で守らなければいけません。大切な赤ちゃんもいるのです。思っている以上に貧血が進行しているのにプールの中をグルグル回っていたら水から上がれないほど疲れてしまいます。

 

まずは処方されたお薬を飲み、バランスのとれた食事をして、数値を上げて体を楽にしてあげましょう。徐々に悪くなって行った病気です。治る時も徐々に時間をかけて治るのです。

 

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