貧血は1日や2日で治るものではありません。いざという時のために、楽になる方法や楽になる姿勢を知っておきましょう。
つらい症状が緩和されてかなり良くなりますよ。貧血の症状って、ちょっと気をつけただけでも随分と変わってくるんです。急に症状が重くなった時、なんだか体調が優れない…という時に試してみてほしい方法をご紹介します。また、日頃から続けていると症状が予防できる方法もお教えしますね。
ただしこれらはあくまで応急処置ですので、楽になるからと言って治療を怠ってはいけません。これからご紹介する方法はすべてその場しのぎと言っても良いくらいです。きちんと貧血の治療も続けて下さいね。
目次
つらい貧血、とにかくちょっとでも楽になる方法ってどんなものがあるの?
貧血の症状が重い…つらい…と感じたら、まずは衣服を緩めてみて下さい。シャツのボタンをきっちり留めているなら首元のボタンを外し、ベルトをしているならベルトを緩くするか外すかしてみましょう。
なぜこうするのかと言いますと、締め付けをなくして呼吸を楽にするためなんです。次に呼吸です。焦って速く呼吸したりするのではなく、ゆっくり深呼吸しましょう。リラックスしながら吸って、吐いて、吸って、吐いてを繰り返していると、少しずつ楽になってくるんですよ。
それから貧血が原因で鼻血が出る人もいますね。鼻血が出る=血液が失われる、ですから、これは決して良いことではありません。早く鼻血を止めてあげましょう。よく鼻血を止める方法に“上を向く”というのがありますが、これはNGです。
上を向くと鼻血が胃の方に流れていってしまうので体に良くないんですね。もし鼻血が出たら、鼻腔のあたりをぐっと押さえて氷などで冷やします。この時はイスに座り、少し頭を下げた状態でいることが望ましいですね。
鼻をぐっと押さえるのが「圧迫止血」になり、氷などで冷やしてあげると「血管が収縮」するので止まりやすくなるんです。
病院で血液検査をした時、針を刺した場所をしばらく押さえていますよね。同じようなものだと考えるとわかりやすいのではないでしょうか?病院へ行くサインは“10分以上鼻血が出続けた場合”。なので鼻血が出始めたら時計を見て時間を確認しておいた方が良いですね。
楽になる姿勢があるって本当?いったいどうすれば良いの?
貧血がひどい時にオススメの姿勢は仰向けです。足を高くして仰向けになって寝てみましょう。この時、ただ寝るだけでなく“足を高くする”のがポイントなんです。立ったり座ったりしていると足から血液が戻りづらくなっているため、足を高くすることで戻りを良くするんですね。
でも、これだと外に出ている時は意味がありません。会社で働いていたり学校で勉強したりしている最中に、いきなり寝るわけにはいかないですよね。そういう時はせめて座れる場所を探してみましょう。
イスに座ったら、頭を下げるんです。貧血の症状がひどくなっている時は脳に十分な酸素が届いていないと考えられます。頭の位置が心臓より上にあると血液が流れにくくなるので、なるべく心臓のあたりより下になるよう頭を下げましょう。下げ方は、ひざに頭をくっつけるようなイメージですね。
もちろん無理してくっつける必要はありません。ひざの上で手を組んで、まるで眠っているみたいな姿勢をとるだけでも楽になります。この姿勢はしゃがんでいてもOKなので、座れなさそうであればまずはしゃがんでみて下さいね。
貧血の人が持っておいた方が良いものって?普段からやっておけることは?
貧血になると手や足が冷たくなってしまいます。冷たいままにしておくと余計に血行が悪くなるので、温めましょう。そこで使えるのが「カイロ」です。荷物に余裕があるなら上着を持ち歩いて、いつでも羽織れるようにしておくと良いですね。
ただ、やはり便利に持ち歩けるという点では上着よりもカイロがオススメです。手足を温められれば十分なのでたくさん持ち歩く必要はありません。
冬ならポケットなどに入れておくと、外出中でもすぐに手を温められて良いですね。最近は靴専用のカイロも販売されていますから、足を温めたい時に活用しましょう。それから、貧血の人はなるべく締め付けのない服を着ましょう。そうすることで呼吸がしやすくなるので楽に過ごせるはずです。
貧血の原因に運動不足は関係ある?運動のしすぎも危険!?オススメの運動は?
激しい動きをしないようにすることも大事。急に動き始めたり、階段を駆け下りたり駆け上ったりするのはNGです。動作はゆっくりめに、階段はいつも通りに上り下りして下さいね。
まとめ
貧血が楽になる方法や楽になる姿勢を知っておけば、貧血が治るまでの間、安心して過ごせるでしょう。
今は働いている人たちのために外出先でも使える方法が考えられています。あとは日頃から激しい動きをしないようにし、いざという時のためにカイロを持ち歩いていれば大丈夫。無理して動いて悪化すると倒れてしまう心配もありますから、そうなる前に症状を抑えておきましょう。