貧血の症状とうつの症状を知っていますか?実はこのふたつの症状はすごく似ていて誤診されがちなんです。とても似ている貧血とうつ、違いを見分けられるか調べてみました。貧血の症状とうつの症状の違いがわかっていれば、ある程度は自分で判断することができます。
そうすればどこの病院に行けば良いのかも悩まずに済みますよね。誤診を受けると治療も間違った方向に進んでしまいますから、ちゃんと自分自身の状態を把握しておくことが大切なんです。
お医者さんもスーパーマンではありません。患者さんの自己申告がなければ診断のしようがなくなってしまうんです。貧血とうつについて知り、お医者さんに正しい申告ができるようにしておきましょう。
貧血とうつは似ているって言われてるけど、どこが似てるの?
問題なのは貧血とうつのどこが似ているか、という点です。一般的に貧血とは鉄分が不足して体に酸素が行き渡らない状態を指します。ですがうつは心の病気です。まったく違うように思えますよね。でも、症状を見てみると確かに似てるんです。
まずは貧血の症状を見てみましょう。
- めまいがする
- 頭痛が起きる
- 吐き気がする
- 疲れやすくなる
- だるくなる
- 肩がこる
- 寝起きが悪くなる
- 集中力が低下する
次にうつの症状を見てみましょう。
- 疲れやすくなる
- 首や肩がこる
- 寝つきが悪くなる
- 意欲が低下する
- やる気が起きない
- 頭痛が起きる
- 他の場所が痛むこともある
代表的な症状を並べてみましたが、いかがでしょうか?共通する部分がいくつか見つかったのではないかと思います。また言葉は違っていても、体で感じると同じ症状だと錯覚する場合もあるんです。
例えば「だるい」と「やる気がない」って、言葉は違いますがちょっと似ていませんか?だるいと動くのが嫌になるのでやる気もなくなってきますよね。
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それから「集中力」と「意欲」の低下です。集中力が低下すると物事に取り組めなくなります。意欲が低下しても同じで、頑張る気が出なくなるので結果として同じような感じ方になるんです。また貧血が悪化すると「動悸・息切れ」が起こります。うつも「動悸・息切れ」が起こる場合があるので、ここも似てるんですね。
違いはあるの?見分けるにはどこに注目すれば良いの?
症状がとても似ているならどこに注目すれば“違い”がわかるのか、という問題が出てきます。貧血とうつの決定的な違いは「気分」です。うつになると、今まで楽しくやってきた趣味を楽しく感じられなくなってしまうんです。なのでまずは趣味や娯楽など、とにかく楽しいことに手を出してみて下さい。
うまく集中できない…という時は面白いテレビ番組を見るだけでもOKです。考えるような内容ではなく、だらだら流せるものが好ましいですね。そこで楽しいと感じたり、笑えたりするなら、うつの可能性が低くなります。
それから食事にも注目しましょう。貧血は食事をしたあと、治ることはなくても一時的に症状が改善することがあるんです。食欲を感じなくても食事のあとにちょっと元気になるのなら、貧血の可能性が高くなってきます。
「気分」と「食事」、まずはここに注目してみて下さい。そしてお医者さんにかかる時も「気分」と「食事」の申告をしておきましょう。今までの趣味が楽しめる、今までの趣味が楽しめない。食事をすると気分が良くなる、食事をしてもまずいとしか感じない。これも診断に必要な情報ですから、忘れずに伝えて下さいね。
貧血からうつに、うつから貧血になることはあるの?
「貧血だった、うつじゃなかった」という結果になっても安心するのはNGです。貧血からうつになることもあるので油断は禁物なんです。貧血になると酸素が体に行き届かなくなりますから、脳も酸素不足になります。そうすると脳の機能が低下するので精神的な疾患にかかりやすくなってしまうんです。
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貧血からうつに進んでしまう可能性もゼロとは言い切れませんから、安心しないでしっかり治療して下さいね。うつから貧血に…という話はあまり耳にしませんが、こちらもないとは言い切れません。食欲が落ちて栄養が偏れば鉄分が不足するので、貧血になってしまう可能性も十分にあります。
まとめ
貧血とうつには意外な繋がりがあるのですね。もし思い当たる症状がいくつかあるなら、今の自分の気分と向き合ってみて下さい。また、本当に診断が合っているのかどうか不安を感じているならセカンドオピニオンもひとつの手です。
血液検査を受けてもヘモグロビンの数値を調べるのも良いですね。ほとんどの貧血は血液検査を受ければわかりますので、注射が苦手だったとしてもグっと我慢して調べてみて下さい。