幼児の貧血に悩んでいるお母さんは多いです。原因と症状を知り早めに発見できるようにしておきましょう。貧血には食事が大きく影響するので食生活にも気をつけて下さいね。
小さな子供は、まだ自分から不調を訴えることができません。そして、どういう症状なのかを具体的に説明できないんです。あなたも子供時代はそうだったのではないでしょうか?
「お腹が痛いの」に対して…。「どういう風に痛いの?どのへんが痛いの?」
そう聞かれた時、胃の辺りがキリキリするんです!と、すんなり答えられる子供の方が少ないでしょう。だからこそお母さんやお父さん、周りの大人たちがしっかり見てあげなければいけないんです。
まだ幼児なのに…小さい子供が貧血になる原因と症状を知ろう!
貧血とは一般的に「鉄欠乏性貧血」のことです。血液中のヘモグロビンが少なくなると「貧血」と診断されます。みなさん、健康診断などで血液検査をしたことがあると思います。ヘモグロビンは必ずと言って良いほど血液検査の項目に入っていますので、見慣れた、もしくは聞きなれた単語なのではないでしょうか?
幼児の場合、もっとも多い原因が「偏食」だと言われています。アレが好き、コレが嫌い、と好き嫌いがとにかく激しくなる時期。だからといって好きなものばかり与えていると偏食になり、栄養が偏って鉄分が摂取できず貧血になってしまうんです。
それから「牛乳」にも要注意。牛乳貧血という言葉があるほどで、牛乳に含まれているカルシウムが鉄分の吸収を邪魔するんです。たくさん飲むと貧血になりやすくなりますから“ほどほど”を意識しましょう。
さて、貧血の症状についてですが、びっくりするほどいろんな不調が出てきます。有名なところですと「めまい」とか「頭痛」とか「疲れやすい」とかですね。乳児にも同様の症状が現れます。
まず「顔色」いつもより顔色が悪くなっていませんか?血色が良くなくて、少し青白くなっていませんか?
次に気をつけてほしいのが「元気があるかどうか」です。いつもより元気がない日が続いているけど、これといって思い当たる出来事がない…。活発に走り回る子だったのに最近はあまりしなくなった…。もともと大人しい子だと見分けるのがちょっと難しいかもしれませんが、表情にも注目して下さい。
元気がない=動きが少なくなる、だけではありません。表情が落ち込んだり笑う回数が少なくなることもありますから、しっかり様子を見てあげて下さいね。また、幼児によっては不機嫌な状態が続いたりします。
さらに「食欲」にも目を向けてあげましょう。以前よりも食欲が減っていたり偏食が増しているなら要注意です。他には、肌がカサカサになる、いつもじっとしている、呼吸が速い、爪や髪がボロボロ、といった症状も見られます。
日頃の食事はどういうふうに影響してる?
幼児の貧血でもっとも多い原因が「偏食」なんです。牛乳を避けたり鉄分を多く含む食材を使ったレシピで改善できるのですが、いっぱい鉄分を摂取するだけじゃダメなんです。吸収率をアップさせなければ、せっかくの鉄分がなかなか体に吸収されていきません。
じゃあ、なにを食べれば良いの?という話になりますよね。ビタミンCとタンパク質が吸収率を良くするのは有名です。それと、忘れてはいけないのが酸味です。オススメなのはお酢やレモン。貧血改善も兼ねて、お子さんの偏食も一緒に治しちゃいましょう!
食事に気を使っていれば貧血を改善できるだけでなく、貧血を予防することもできちゃいます。“なる前から気をつける”のも大切なことなんですよ。
放置はダメ!こんな危険性がある!
貧血って、実はとても恐ろしいんです。よくあることだから…と放置していませんか?「貧血なら大丈夫よね」と、お子さんの貧血をそのままにしてはいけません。
まず、貧血の症状が強すぎて恐ろしい病気を見落とす可能性が高くなります。めまいや頭痛から始まる怖い病気もあるんです。症状は体の危険信号でありサインですから、放置せずにきちんと取り除いてあげて下さい。
貧血の症状が間接的に影響してくるデメリットも忘れてはいけません。有名なところで“集中力の低下”や“注意力散漫”。これ、あっさり言って済まされていますが、とても危険なんです。
集中力が低下していれば勉強に身が入らず学力が上がりませんよね。注意力が散漫していると、事故に遭ったり怪我をしたりする可能性が高くなってきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。貧血の原因や症状、思い当たるところがあるなら気をつけて下さい。今は貧血で悩んでいる人がたくさんいますから、思い当たるところがなかったとしても“将来、貧血にならないよう予防していく”ことも忘れないでほしいと思います。
子供のその態度、貧血のせいかも。その症状は頭痛、立ちくらみ、様々。
特に女の子はいずれ月経が始まりますから男の子よりも比較的、貧血になりやすい傾向が強いんです。貧血は改善・予防ができるものです。お子さんも、そしてあなた自身も、貧血には十分注意しましょう。