赤ちゃんはあざ(母斑)をつけて生まれてくることが多いのです。蒙古斑などは100%の赤ちゃんにありますね。

 

でも赤いあざだと目立つし心配になります。これは病気なのでしょうか。心配いらないのでしょうか?

 

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皮膚表面の赤いあざは血管腫。それは病気?皮膚表面に赤いあざ!赤ちゃんの赤いあざは病気なの?
皮膚にできた、赤いあざの事を「血管腫」と言います。この血管腫は、血管が皮膚の浅いところで増えたり、太くなったりしてできるものです。遺伝性は認められません。

 

参考:目立ってしまう青あざ!治す方法はあるの?

 

ほとんどの血管腫は大きな意味はなく、悪さもしません。赤ちゃんの未熟な血管形成があざとなっている状態です。レーザー治療などは、外見的な治療として、施していきます。

 

生まれた後にできる赤いあざにはどんなものが?

  • イチゴ状血管腫

生後数日たってから、小さな点から急に膨らみはじめ、赤みが盛り上がってきます。イチゴの表面のようにデコボコがあるのでこの名前がついていて、「ストロベリー・マーク」とも言われます。

 

血管腫の盛り上がりは、10㎝にもなることがあり、このピークは生後半年くらいです。その後、徐々に小さくなり、5~6歳で赤みは消えていきますが、大きいものだと完全には消えず、膨らんだ皮膚がたるんでしまうこともあります。その時は、切除し、縫合することになります。

 

また、盛り上がりのピークを迎える前にレーザー照射することによって、大きくしないで消せる効果があります。 

 

現れる特徴としては、低出生体重児に多く見られる傾向があります。

 

生まれつきの赤いあざにはどんなものが?

  • サーモンパッチ

このサーモンパッチは、額の中央や、まぶた、上唇と鼻の間にできることが多く、平らな境界のはっきりしない赤いあざです。赤ちゃんの2~3割にサーモンパッチが見られます。ほとんどが1歳半くらいまでには自然に消えていきます。

 

参考:皮膚に黄色いあざのようなものが!これって病気なの?

 

サーモンパッチがある部分の神経は発達が遅いですが、成長とともに発達していきますので、心配はいりません。

 

また、赤ちゃんが泣くと、サーモンパッチは血管の集合体のため、より真っ赤になり、お母さんは心配になるかもしれません。でも大丈夫。いずれはほとんどなくなるものです、可愛いベビー・マークだと思って、余計な心配はやめましょう。

 

  • ウンナ母斑

ウンナ母斑は赤ちゃんの100人に1人が持つ、後頭部からうなじにかけての赤いあざです。3歳くらいまでには消えていきますが、それ以降残っている場合は自然に消えることはありません。

 

ただ、場所が髪の毛に隠れてしまうところなので、そのままにしている人が多く見られます。レーザー治療が効果的なので、どうしても消したい場合は専門の病院へ行きましょう。また、このウンナ母斑は「コウノトリの噛み跡」と言う意味の「ストーク・バイト」と言う別名があります。

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今ではコウノトリ神話はあまり聞かれなくなりましたが、コウノトリが煙突に巣をかけた家の夫婦が、暖炉に火を着けずに巣立つのを見守ったところ、赤ちゃんを授かったと言うドイツのお話しからきています。

 

その時、落とさないようにうっかり強く噛んでしまったけど、無事にお母さんとお父さんのところに運んで来てくれた。と聞いたらお子さんも安心できるかもしれませんね。

 

  • ポートワイン母斑

このあざは、単純性血管腫と言って平たく境界のはっきりとした赤いあざです。葡萄酒のように見える色からポートワイン母斑と言われます。このポートワイン母斑は自然に消えることはありません。そのため、レーザー治療で徐々に消していくことになります。

 

発症部位は、主に顔が多く、両側に広くあるものや、片側半分を覆うものもあります。また、目の周りにあると「スタージ・ウェーバー症候群」、片側の腕や足にあると「クリッペル・ウェーバー症候群」の可能性があるため、専門医の診察を受けましょう。

 

  • スタージ・ウェーバー症候群

皮膚、脳組織、目の血管が侵される病気です。脳組織の血管に血管腫の腫瘍があると、1歳までにポートワイン母斑と反対側の半身に痙攣を起こしやすく、割合は75~90%です。

 

ポートワイン母斑側の目は眼圧によって、緑内障を起こす可能性があります。この病気になった場合は、薬で調整をしていきます。病状が悪化しないようにしていく必要があります。

 

スタージ・ウェーバー症候群には3種類あります。

 

  • スタージ・ウェーバー症候群1型 :ポートワイン母斑と脳血管腫の両方がある場合
  • スタージ・ウェーバー症候群2型 :ポートワイン母斑はあるが、脳血管腫はない場合
  • スタージ・ウェーバー症候群3型 :ポートワイン母斑はないが、脳血管腫がある場合

 

  • クリッペル・ウェーバー症候群

両手足のうち、1本に広い範囲でポートワイン母斑が現れます。その1本だけが肥大化し、長さや太さが成長とともに変わってしまい、中重度になると歩行障害を起こします。軽度の場合もあるため、その場合は経過観察となりますが、定期的な検診はかかせません。

 

この病気は、成長とともに症状が重くなる恐れがあり、また、どこに血管腫が起こるかわからないため、検診を怠らず、その都度その症状にあった治療を行っていくことになります。

 

放置することが一番良くないことで、合併症として静脈瘤や臓器の血管腫を起こす恐れがあります。また、心不全により、命を落とす可能性もあるのです。

 

まとめ

赤いあざ、血管腫は生まれつきか、新生児のうちに発症するものがほとんどです。自然に消えていくものもあれば、一生付き合っていくことになるあざもあります。

 

見た目のあざは、レーザー治療により、かなり解消できるようになりました。とは言っても、この治療はまだまだ長期間に渡ることと、激しい痛み、アフターケアが問題で、幼い子供に治療を受けさせるには、親御さんの心の負担が大変大きくなっています。

 

ネットでも探すことは出来ますが、保健所などで相談すると、同じ症状の親御さんの集まりや、勉強会などを紹介してくれます。

 

自分たちの家族だけが辛い思いをしている、と思い込まず、同じ病気で苦しむ人たちがいて、そこで苦しみを共有できたなら、少しでも心の負担を取り除けるかもしれません。

 

あざの事などわからない赤ちゃんは、お母さんが笑っていてくれることが幸せなのですよ。

 

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