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アレルギー性鼻炎は初期症状が風邪と非常に似ているため、間違って風邪薬を飲んでしまい治療が遅れることが多い病気の1つです。

 

特に咳を止めるには、風邪とは全く違うアプローチが必要で、薬の副作用にも注意が必要となります。

 

今回はアレルギー性鼻炎が原因の咳の止め方を詳しく解説していきますね。

 

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アレルギー性鼻炎で咳を止めるポイント

アレルギー性鼻炎 咳

アレルギー性鼻炎で咳を止めるには、鼻炎の元となっているアレルゲンを避ける必要があります。

 

アレルギー性鼻炎は、鼻からアレルギー物質(アレルゲン)が入ることによって起こるアレルギー反応なので、まずは、原因を突き止めて遮断することが直接の治療法です。

 

そのためには、まずは顔を隙間なく覆う立体的なマスクと、水分補給は欠かせません。マスクをすることによって、鼻にアレルゲンを入れるのを防ぐことができ、鼻水はほとんどが水分ですから、まめに水分補給して体内を正常に保つことが大切です。

鼻水がたくさん出ると、それだけ体内の水分が奪われます。
引用元・たかのクリニック

喉が炎症を起こしているので異常に喉が渇いていると思われがちですが、鼻水が大量に出ている時に喉が渇くのは正常な体の反応なので、積極的に水分をとることで、免疫力の低下も防ぐことができます。

 

しかし、一気に大量に飲むと、体内に溜まってお腹が苦しくなるので、こまめにとるようにしてください。

家の中ではマスクをしながら掃除を

そして、ハウスダストもアレルゲンとなりやすいので、鼻炎が酷い場合には可能な限り家でもマスクを着用することをおすすめします。

 

家の中にもホコリは舞っており、特に掃除機をかける時に排気口からの風で勢い良く空中に舞うので、マスクをしつつ、換気をよくしながら掃除機をかけましょう。

 

あと、こまめなうがいも効果的ですが、うがいの際はいきなり上を向いてガラガラとやるのではなく、一度、口に水を含んで口をゆすいでから吐き出してください。

 

口の中には、細菌が溜まりやすいので、最初から上を向くと細菌が体内に入ってしまいますし、鼻炎の際には、上を向いてうがいをすると鼻水が逆流して痛くなることがあるので、心の準備としても有効です。

 

さらに、アレルギー性鼻炎を発症すると、少しの刺激でも免疫が過剰に反応し鼻水が出て、咳に繋がるので注意が必要となります。代表的なものとして、

 

  • たばこ
  • 炭酸飲料
  • 極端に熱いもの
  • 極端に冷たいもの

 

などがあげられます。極端に熱い・冷たいものという項目を入れましたが、これは人間の自律神経と関係していて、急激な体温の変化によって起こる寒暖差アレルギーというものもあるためです。

寒暖差アレルギーとは夏や冬の初めに気温が乱高下する時期や、屋内と屋外の寒暖差が激しい時期に鼻水や咳が止まらなくなったり、頻繁に頭痛が起こったりする症状のことを言います。

このほかにも皮膚にかゆみやじんましんが出たり食欲不振・イライラなどの症状が出る方もいます。

アレルギーというと何か原因物質があるように感じられますが、寒暖差アレルギーは正式名称を「血管運動性鼻炎」といい、寒暖差が原因で自律神経が不調を起こすことが原因なのです。

引用元・川村耳鼻咽喉科クリニック

もちろん、食事をする際にそこまで神経質になる必要はありません。

 

温かいものを食べる時は、よく冷ましながらゆっくりと食べると、咳が出てむせることもありませんし、アイスなど冷たいものも食べすぎず、食べるなら量を控えめにしてゆっくりと食べてくださいね。

 

鼻炎の際には体力が低下して免疫が下がっていますので、体をいたわってあげましょう。

安易に鼻炎薬を使わない

薬局やドラッグストアで市販されている鼻炎薬には、抗ヒスタミン剤が含まれているので、鼻水だけではなく唾液や涙も止めてしまうので、安易に服用するのは危険です。

 

アレルギー性鼻炎というのは、一度、体内の免疫細胞が体によくないもの=アレルギー物質(有害、無害は関係ありません)と判定したものを、追い出すために起こっている反応となります。

 

鼻炎薬はその反応自体を、強制的に抑えて一時的に止めているだけなので、根本的な解決にはなりませんし、鼻炎薬で鼻水が止まっても、薬の作用で押さえつけているだけなので、体にとって負担が大変大きいのです。

 

ですから、長い期間、咳が止まらない場合は、本当に”アレルギー性鼻炎だけ”なのか調べるためにも、一度病院で診察を受けてください。

 

なぜなら、ぜんそくを併発している恐れもあるからです。

気管支の慢性アレルギー性炎症による疾患です。

ぜんそくは長年、発作性の疾患と考えられていましたが、近年、気道の慢性のアレルギー性炎症疾患であることが分かってきました。ぜんそくという病気の落とし穴は、発作が起きているときは病院に駆け込むほど苦しいけれど、いったん治まってしまえば通常の生活に何の支障もないことです。

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だから多くの人は発作がなくなると、ぜんそくが治ったと思って治療を止めてしまったり勝手に薬の量を減らしてしまいます。
引用元・佐野虎ノ門クリニック

アレルギー性鼻炎で咳が出ているのは、咳ではなくぜんそくの初期症状という場合がありますので注意が必要なのと、今までは大丈夫でも体調が悪くて免疫力が下がっていると、隠れていたアレルギーが出てくることもあるので、心配ならアレルギー検査も受けるといいでしょう。

アレルギー性鼻炎で咳が出るメカニズム

アレルギー性鼻炎 咳

アレルギー性鼻炎で咳が出るのは、ぜんそくの初期症状である可能性があります。

 

アレルギー性鼻炎はアレルギー反応ですので、本来なら人体に有害ではないものもアレルギー物質(アレルゲン)となるのですが、体の中では免疫細菌が必死になってアレルギー物質を追い出そうとして鼻水を出して体外へ追い出そうと働いているのです。

 

それが、水のように粘り気がない鼻水となって出てくるわけですが、それが、喉を通過して体の奥まで入ってしまうと、少し厄介なことになってしまいます。

鼻と喉、気管支は全て繋がっている

鼻と喉は繋がっているので、鼻水の量が多くなると喉に落ちてきます。さらに、鼻水が多くなると気道を通じて、気管支まで落ちて痰となって口から出てくるのです。

 

気道は空気の通り道で最終的に肺に繋がっているのですが、鼻の穴(鼻腔)から喉頭(いんとう;のどぼとけのこと)を上気道、気管から気管支までを下気道といい、要するに鼻の穴から気管支までは繋がっていることになります。

 

アレルギー性鼻炎で鼻水が大量に出て、気管支まで落ちてしまうと炎症を起こし、気管支炎になってしまうわけです。

一般に「風邪:かぜ」と呼ばれるのが、急性の上気道感染症の総称であるのに対して、炎症が起きる場所がより末梢の気管支などの下気道である時に「気管支炎」と呼んでいます。

主な症状は咳や痰ですが、頸や背中の痛みやこわばり、肩こり、手足の筋肉痛や関節痛、時には下痢や嘔吐を伴うこともあります。経過から、数日から数週間で治る急性気管支炎と、数週間から数カ月の間にわたって咳や痰などの症状が続く慢性気管支炎とに分けられます。
引用元・渋谷内科・呼吸器アレルギークリニック

もちろん、気管支まで達していなくても、喉で鼻水が引っかかり、咳き込んで出てくることもありますが、この場合は、息苦しくなるほど咳が続くことはほとんどありません。

 

ただ、慢性的に胸が苦しくなるほどゴホゴホとした咳が出ているなら、気管支炎になっている可能性があるので、早めに病院で診察を受けてください。

 

参考:アレルギーの検査費用や方法は何がある?保険適用できる?

アレルギー性鼻炎では蓄膿症にも気をつける

アレルギー性鼻炎 咳

鼻水をすすっていると、顔にある副鼻腔炎(ふくびこう)という隙間に溜まってしまい、中で炎症を起こす蓄膿(ちくのう)になってしまうことがあります。

 

アレルギー性鼻炎では、鼻水が水っぽいのでどうしても鼻をかむのが間に合わず、すすってしまうことがあると思いますが、なるべく避けた方がいいでしょう。

 

顔の鼻の周りには空間があり、その部分に鼻水が溜まると細菌が繁殖して炎症を起こし、膿となって、ひどくなると頭痛や歯に痛みが出ることもあります。

 

蓄膿は市販薬では治りづらく、病院での治療が必要になるケースが多いので、なるべく鼻水はすすらないことと、もし、気になる場合には、耳鼻科で頼めば鼻水を吸引してもらえるので、長引く場合には、蓄膿にならないよう病院で鼻水を吸引してもらってください。

 

そして、鼻炎の時はお風呂に入ると、溜まっていた鼻水が流れてスッキリし、湿気もあるので一時的に体調が良くなります。(体を温めることで免疫細胞が活性化するためです)

 

もし、発熱などがなければ、ゆっくりと湯船に使ってリラックスしましょう。

 

体を温めることで、血行がよくなり免疫力が上がりますし、ストレス解消にもなります。もちろん、入浴後は水分をしっかりと補給してください。

 

参考:何の臭い?鼻水が臭い原因は…蓄膿症の可能性も!

参考:チクナインの効果はどのぐらいある?蓄膿症を完治させる事は可能?

まとめ

アレルギー性鼻炎で咳を止めるには、マスクの着用とこまめな水分補給が不可欠です。

 

ゴホゴホとした咳が長く続く場合には、ぜんそく、気管支炎を併発している可能性が高いので、必ず病院で診察を受けましょう。

 

参考:ハウスダストが原因のアレルギー対策!掃除以外にもある?

 

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