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繰り返す下痢・嘔吐、微熱も続いて、体力の消耗激しいノロウィルス。早く回復できるよう、どうにか栄養を付けて、ノロウィルスに立ち向かえる体力を補いたいですよね。

 

でも、繰り返す下痢・嘔吐で、胃腸もだいぶダメージを受けているし…食欲も本調子ではない…。

 

こんな時、どんな食事で効果的に栄養・体力を補えば良いのでしょうか?ノロウィルスのように、急に症状が現れる急性胃腸炎は、日常で良くあることではないので、困ってしまいますよね。

 

ノロウィルスの症状がある場合に効果的な食べ物・注意したい食べ物を確認していきながら、早期回復を目指す上で理想的な食事をご説明していきたいと思います。

 

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ノロウイルスの時はどんな食事が理想なの?

ノロウイルス 食事ノロウィルスの主症状は、下痢・嘔吐・発熱があります。症状があるうちは、食欲がわかないという人も多いですよね。

 

また、やっと食事や水分補給をしたものの、下痢・嘔吐としてすぐに排出されてしまう…こんなことも多いのではないでしょうか?そんな場合は、無理に食事をする必要はありません!

 

しかし、ノロウィルスに感染中には、特に気を付けるべきことがあります。また、食欲がある場合や、少しずつ食欲が戻ってきた時、どのような食事を摂ればよいのか…早速、ご説明していきますね!

水分補給は徹底しましょう!

下痢・嘔吐の症状がある時に、特に注意しなくてはならないのが、脱水症対策です!健康な時の便中の水分量は、70%~80%と言われています。

 

しかし、下痢の場合の水分量は90%を超えることも!!ノロウィルス中は激しい下痢が繰り返されますし、プラス、嘔吐によって排出されてしまう水分量を含めると……いかに体の水分を奪われてしまうか、ご想像できるかと思います。

 

脱水症になると、早期回復どころか、ますます体力を奪われてしまうことになります。ノロウィルスに立ち向かうにために、一番大切なことは水分補給であることを覚えておいて下さいね。

 

では、水分補給に最適な飲み物をいくつか紹介します。

 

  • 紅茶(紅茶に含まれるテアフラビンには殺菌作用があります。)
  • スポーツドリンク(脱水で奪われがちなナトリウムやカリウムを補うことができます。)
  • 生姜湯(体温を上げ、免疫力を高めます。胃荒れの抑制にも効果的です。)

 

積極的に水分を摂っても、すぐに下痢・嘔吐で排出されてしまう場合は、すぐに病院を受診し、症状をご相談下さい。医師の判断で、点滴での治療を行う場合があります。

胃腸に優しく、消化に良い物を摂りましょう!

ノロウィルスは人間の小腸上皮細胞にて増殖します。下痢・嘔吐の症状は、侵入してきた外敵を外に追い出そうと、戦っている証です

 

なかなか手強い外敵との戦いに、胃腸はかなりのダメージを受けています。ですから、刺激の少なく消化に良い物を摂って、胃腸を労わりながらエネルギー補給していきましょう!

 

胃腸に優しく消化に良い食べ物をいくつかご紹介します。

 

  • 野菜スープや味噌汁(味噌の消化酵素は栄養の消化吸収を助けます。)
  • お粥やパン粥(卵や白身魚などのアレンジで、マンネリせず栄養補給できますよ!)
  • うどん(普段より柔らかく煮込むことで、更に消化吸収がスムーズになります。)
  • すりおろしたリンゴやニンジン(腸の粘膜を保護するタンニンや、便を調整するペクチンを多く含んでいます。)

 

消化吸収に大切なことは、食べ物の形状や柔らかさです。消化しやすいよう、細かく刻んだり擦り下ろすことで、胃腸への負担が軽減されます。

 

また、食べ物の柔らかさは、便の形状を目安にすると良いでしょう。初期の下痢など、便の形状が水に近い状態ならば、スープや味噌汁から食事を始めてみましょう!

 

参考:ノロウィルスが原因で発熱!熱が下がるまでの期間や他の症状は?

温かい物を摂るようにしましょう!

温かい食事で体温を上げることによって、免疫力や体の機能を回復させる効果が期待できます。食事を摂れていない状態が続くと、抵抗力を保つのに必要な熱の生産が滞ってしまうのです。

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免疫力を高め抵抗力を保つために効果的な温かい食事としては、前述した、お粥やうどん、スープが最適です。また、飲み物についても、キンキンに冷えたものは避け、常温から体温に近いものを摂ることがオススメです。

意識的に水溶性食物繊維を摂りましょう!

食物繊維と言えば、野菜や果物に多く含まれ、健康的な生活を送るために、日頃から積極的に摂りたい栄養素です。食物繊維は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類に分類されるのをご存知ですか?

 

  • 水溶性食物繊維・・・人間の体に不要な物質の吸収を阻止し、便として排出してくれる働きがあります。また、胃腸の活動を助け、便の状態を整えてくれる効果が期待できます。
  • 不溶性食物繊維・・・水分を含んで腸の蠕動運動を活発化し、排便を促す働きがあり、便秘の改善に効果的と言えます。

 

以上の特性から、健康な時にはどちらもバランスよく摂りたい栄養素ですが、下痢を繰り返している時は、水溶性食物繊維を意識的に摂ることで症状を改善できそうです。

 

一方、不溶性食物繊維は下痢を悪化させてしまうので、症状がなくなるまでは控えるようにしましょう!水溶性食物繊維を多く含む食材をいくつかご紹介しますね!

 

  • ワカメや昆布などの海藻類
  • なめこや椎茸、えのきなどのきのこ類
  • モロヘイヤやオクラなどの野菜類

 

その他、納豆や寒天にも多く含まれています。

 

参考:ノロウィルスは空気感染するの?マスクをすれば大丈夫って本当?

下痢・嘔吐が続いている時にNGな食べ物

ノロウイルス 食事
続いて、下痢・嘔吐が続いている時に避けるべき、NG食材についてご説明していきますね。

刺激の強い物

揚げ物や香辛料の効いた食べ物は、健康な時には食欲を増進させてくれますが、ダメージを受けた胃腸には刺激が強く、症状を悪化させてしまいます

クエン酸を多く含む食べ物

クエン酸は、みかんやグレープフルーツなどの柑橘類に多く含まれます。

 

ビタミンをたっぷり含み、風邪予防にも効果的な健康食材のイメージですが、胃腸を壊している時には避けたい食材の一つです。柑橘類に多く含まれるクエン酸が胃腸を刺激し、下痢を悪化させてしまうのです!

アルコールやカフェイン

アルコールや、カフェインを含むコーヒーなどは、日頃から習慣的に飲んでいる人も多いかと思います。

 

ですが、胃腸には大変刺激の強いものですので、下痢・嘔吐の続いている間はお休みするようにして下さい。

乳製品

下痢・嘔吐が続いている時の、乳製品の摂取は賛否ありますが、不溶性食物繊維の働きと同様に、胃腸の働きを活発化してしまうので、控えめにした方が良さそうです

 

また、体質的に乳製品を摂ることで、お腹を壊すことが日常的にある人は、避けるようにしましょう。乳製品には整腸作用もあるので、段々と症状がなくなってきたら、少しずつ摂取するようにしてくださいね。

 

参考:ウイルス性胃腸炎を発症したら仕事は休むべき?いつから出勤できる?

まとめ

最後は下痢・嘔吐が続いている時にNGな食べ物としていくつかご紹介しました。しかし、症状がなくなってもすぐに摂取することは控えて下さい。
症状が治まっても、暫くは胃腸を労わった食事を心掛けましょう!

 

ご紹介した理想の食事を参考に、徐々に普段の食事に戻すことが大切です。

 

ノロウィルスになると、激しい下痢・嘔吐の症状から、食事を受け付けないこともあるかと思います。そのような場合は無理に摂ることなく、すぐに病院を受診し、適切な処置をしてもらいましょう!あくまで、食欲が出てきた時の食事において、参考にして頂ければ幸いです。

 

下痢や嘔吐は、ウィルスという外敵を外に出そうと、自己防御システムが作動して起こす、自然治癒反応のひとつです。充分な水分補給や、胃腸を労わった食事で応援しながら、早期回復を目指したいですね!

 

参考:ノロウイルスの感染はハイターで防げる!正しい消毒方法

 

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