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朝礼で倒れる人や、通勤電車で気分が悪くなっている人を見かけることって多いですよね。また、不意に立ち上がった時に、クラッとめまいがしたことはありませんか?

 

それは、「脳貧血」とも言われる、「起立性低血圧」なんです。今回はその「起立性低血圧」について詳しく書いていきますね!

 

 

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起立性低血圧って脳貧血?低血圧でも貧血でもないのになるの?

鉄欠乏性貧血
「朝が辛いの〜」と言う低血圧は、本能性低血圧と言って、原因となる病気がない低血圧のことです。生まれつきや遺伝によって起こるものや、体質として、低血圧を起こすこともあります。そして、日本で1番多い低血圧の種類で、ほとんどが若い女性です。

 

原因となる病気のある低血圧を、症候性低血圧と言い、これは、原因の病気を治療しながら低血圧の経過を治療、観察することになります。もう一つが「起立性低血圧」です。これは、急性に起こるもので、高血圧の人でもあり得ます。

 

なぜ、高血圧の人が、急に低血圧になってしまうのでしょう。起立性低血圧の原因はストレスからくる自律神経の異常、もしくは加齢からくる自律神経の異常です。通常、不意に立ち上がっても、低血圧にはなりませんね。それは、自律神経が正常に機能し、血圧を調整しているためなのです。

 

それが、ひとたび機能を失うと、脳の血液は重力のおもむくまま、一気に下がり、低血圧を起こしてしまうのです。この時、20mmHg以上の低下が起こります。また、起立性低血圧は脳貧血とも言われます。これは、一瞬にして脳の血液が乏しくなるためで、医学的な「貧血」とはまったく違う病気です。

 

ただし、クラッときたり、顔面が蒼白になったり、貧血症状と似ているため、起立性低血圧を貧血だと思っている人はたくさんいます。

 

起立性低血圧の原因は自律神経の異常?

自律神経の異常は、睡眠不足やストレスが原因で起こります。自律神経は、行動や攻撃をつかさどる「交感神経」と休息や癒しをつかさどる「副交感神経」のバランスによって成り立っていますが、睡眠不足やストレスが続くと、交感神経ばかりが優位にたち、休息や細胞の修復、回復をする副交感神経が全然働けなくなります。

 

こうなると、攻撃をしっ放しで、癒されていない状態が続き、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまい、その結果、自律神経が正常に働かなくなってしまうのです。

 

起立性低血圧は、めまい、立ちくらみ、頭痛、動悸、息切れ、吐き気、顔面蒼白、冷や汗、意識喪失などの症状が出ます。たいていの場合、しばらくすると回復してくるものが多く、症状自体は、心配いりません。

 

ただし、意識を失うことがあるため、二次的なケガが怖いのです。ゆっくり安全に倒れるわけには行かないため、高齢者などは、起立性低血圧を起こした後、ケガがきっかけで、寝たきりになることが多くみられます。

 

また、自律神経が正常に機能しなくなって意識を失うものに、迷走神経反射と言う病気があります。これは、興奮した交感神経の影響で血管が収縮し、血圧が上昇してしまい、それを鎮めるために、副交感神経が血管を拡張し、一気に血圧を下げてしまうと言うものです。

 

これによって、脳の血液は一気に下がり、めまいや吐き気、顔面蒼白を起こし、意識を失う事もあります。意識を失ってしまうことを迷走神経反射失神と言います。

 

この迷走神経反射は、交感神経の優位性の問題ではなく、刺激が交感神経を興奮させてしまい起こります。大量の出血を目撃した時や、注射や採血時、または、ケガを負ってショック状態の時、骨折のあと、激しい痛みのあと、などに起こります。

 

また、大量にお酒を飲んだときに、排尿した際、一気に腹圧が変動することでも、起こります。この迷走神経反射も失神を起こすと、二次的なケガが危ぶまれます。

 

思春期に起こる起立性調節障害(OD)とは、どんな症状?

起立性低血圧、原因、症状
この起立性調節障害は、体の成長が著しい時期に、自律神経の発達が追いつかず、バランスがとれない状態で起こると言われています。Orthostatic Dysregulationと言い、ODと呼ばれています。

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現代の子供は、1/10人の割合で、起立性調節障害の可能性があります。子供はストレスを全身で受け止めてしまうため、一度強く受けてしまうと、なかなかそこから逃れられなくなってしまいます。また、生活リズムが変化してしうことも、大きな要因となります。

 

夏休みなどの長期の休みの間に、生活リズムが変化してしまうと、体内時計にズレが生じ、元に戻らなくなってしまうというわけです。

 

ODの症状・朝起きれない・立ちくらみ・倦怠感・気力が湧かない・食欲不振・動悸・頭痛・不眠・イライラする・集中力低下・意識喪失・立っていると気分が悪くなるなど。主な症状は、このような感じですが、個々に違う症状が出ることがあるので注意が必要です。

 

起立性調節障害から起立性低血圧を起こし、上記のような症状が出てきます。子供の神経機能は未発達なことと、成長に個人差があることなどから、まだ発症経路が確認できない事が多いと言えます。

 

起立性調節障害を起こしている子供は、 気持ちの安定がとれず、不安な毎日を送ることになり、イライラとし、心が整理できません。本人の辛さとは裏腹に、朝起きれないことを理解されず、周囲から否定されることで、強い劣等感を持ってしまいます。

 

実に、起立性調節障害を持つ子供のうち、30%が不登校になっています。子供は、理解してほしいと願っています。周囲の大人が少しでもODを勉強し理解し、本人の抱える問題をわかってあげられたなら、不登校の割合は減らす事ができるのではないでしょうか。

 

起立性低血圧を改善するには、ストレス解消!ストレス回避!

起立性低血圧、原因、症状
起立性低血圧は脳貧血とも呼ばれますが、低血圧でも貧血でもないのです。と言うことは、誰にでも起こる可能性があると言うことですね。ストレスは毎日襲ってきます。それを阻止することはできません。そのため、解消や回避することに気持ちを切り替えましょう。

 

マッサージや温泉、自宅のお風呂に良い香りの入浴剤を入れるもの良いですね。好きなアーティストの曲を聴いたり、ペットと思い切り遊ぶのも癒されます。その時、効果的にストレスを解消するには、「あ〜気持ちいい」「あ〜可愛い」とはっきり認識することです。

 

自律神経に異常が起き、さらに悪化すると、自律神経失調症やうつ症状が起きやすくなります。すると、感情がはっきりとしなくなり、喜怒哀楽が認識しずらくなってきます。毎日忙しく、仕事や家事に追われる生活をしていると、楽しいことにも気づかず、嬉しい気持ちさえ忘れてしまうことがあるのです。

 

身の回りには、小さな喜びや感動がたくさんあるのです。起立性低血圧を起こしてしまったら、ストレスに振り回されるのではなく、それを上回るほどの「楽しさ」「うれしさ」「感動」「喜び」を感じ取り、ストレスを解消してしまいましょう。

 

また、回避することも必要です。起立性低血圧の症状が出ている時は、心が疲れてしまっているのです。それなのに、交感神経がピリピリとし、攻撃体制をとっているため、無駄に人と意見が衝突したりし、新たなストレスを生んでしまいやすいのです。時には、頑張り過ぎず、周囲に流れを任せてみても良いかもしれませんよ?

 

まとめ

体についた傷が跡に残ると目に留まりますね、心の傷は痛みがなくなると忘れてしまいますが、跡を残しているものもあるのです。

 

ストレスは、新たにやってくるものばかりではなく、蓄積されているものなのです。そのため、日ごろから、解消するクセをつけてしまいましょう。「きれいだな」「かわいいな」「うれしいな」「感動だな」など、柔らかな気持ちになる時は、副交感神経が優位に立っています。

低血圧の症状?セルフチェックで早めの改善を!

お風呂に入った時は、しかめっ面で仕事の事を考えながら入るのではなく、「気持ちいい」「ホッとする」と気持ちを切り替えるクセをつけましょう。すると、睡眠担当の副交感神経が良い眠りに入らせてくれます。

 

直前まで、PCをしていたり、スマホをいじっていたりすると、交感神経が頑張っているので、眠れなくなってしまうのです。良い睡眠をとることも、ストレス解消のひとつですよ。

 

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