低血圧と貧血のコンボ、つらいですよね。悩んでいる女性もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?今回は低血圧と貧血の関係、症状、女性に多い理由について調べました。
まず低血圧についてですが、これは文字通り「血圧が低い状態」のことを指しています。次に貧血ですが、女性の多くは鉄欠乏性貧血であると言われていますね。鉄分が不足した貧血ということです。
それでは早速、低血圧と貧血について知識を深めていきましょう。そしてあなたは大丈夫かどうか、症状を見てチェックして下さい。
低血圧と貧血の関係性を詳しく知ろう!症状はどんな感じ?
とっても症状が似ている低血圧と貧血。このふたつには関係があると思われがちですが、実はいっさい関係がないんです。そう、低血圧と貧血はまったくの無関係なんですね。ただ症状が似ているだけなので「低血圧だから貧血になる」だとか「貧血だから低血圧になる」だとか、そういうことはありません。
最初に書いた通り、低血圧は血圧が低い状態。鉄欠乏性貧血は鉄分が不足している状態です。違いを見分けるには、血圧を測ったり血液検査をしてヘモグロビンの数値を見るのが手っ取り早いと言えるでしょう。
ですがなかなか病院に行かれなかったりすると検査も難しいと思います。そこで低血圧と貧血、両方の症状を並べてみることにします。
低血圧の症状
- 頭痛(片頭痛)
- めまい(立ちくらみ、ふらつき)
- 不眠(眠れない、朝起きれないもしくは起きるのがつらい)
- 食欲不振
- 吐き気
- 疲れやすい、だるい
- 冷え性
- 動悸、息切れ
貧血の症状
- 頭痛
- 疲れやすい、だるい
- めまい(ふらふら)
- 吐き気、胃の痛み
- 動悸、息切れ
- 顔色が悪い、爪の状態が悪い
- 肌が乾燥してカサカサになる
- 抜け毛が多くなる
よくある症状をまとめてみましたが、いかがでしょうか?低血圧と貧血の症状に若干の違いがあることがわかりますね。ただ同時に低血圧と貧血の状態となっている可能性もありますから「貧血の症状の方が多く当てはまるから貧血だ」と決めつけるのはやめましょう。
女性に低血圧と貧血が多い理由とは?
まずは低血圧が多い理由から見ていきますね。一般的に言う低血圧とは脳へ到達する血液の量が少ない状態です。
さて、脳に到達する血液の量が少ない状態についてですが、心臓はポンプで血管はホースという例えを聞いたことはありませんか?ポンプの力が弱くなればなるほど送り出される血液の流れも悪くなっていきます。勢いが減ってしまうんですね。
このポンプの力が問題なのです。女性は男性と比べると筋肉量が少なく、そのため男性よりも低血圧になりやすくなってしまうんです。もちろん男性も運動不足だったり疲労がどんどんたまっていって体がずっと疲れた状態が続くと低血圧になりますよ。
それから貧血についてですが、こちらは有名でしょう。女性には月経があり、またダイエットへの意識も高いため鉄分が不足しやすいんです。妊娠中の女性であればお腹の中の赤ちゃんに栄養を送りますから、もっと貧血になる可能性が高くなりますね。
月経が始まったら鉄分を多く摂取する、無理なダイエットはしない、妊娠中は積極的に鉄分を多く摂取する、これだけでかなり改善できますよ。低血圧や貧血で悩む女性が多い理由はわかっていただけたでしょうか。
改善するのは貧血だけじゃダメ!低血圧も改善しよう!
貧血は鉄分の摂取で改善できます。ビタミンCやタンパク質で鉄分の吸収率を高くしてあげれば、鉄分が十分に行き渡るでしょう。では、低血圧の場合はどうすれば良いのでしょうか?
- 漢方薬での治療→今は漢方薬での治療が良いと言われています。薬は副作用の恐れがありますし、誤魔化しながら血圧を上げることになってしまうんです。そこで注目されたのが漢方薬で、血管を良い状態にして結果的に血圧を標準値に戻してくれる役割を果たします。漢方薬は臭くてまずいのですが、副作用もないので体にとっても良いんですよ。
- 運動→でも、ただ漢方薬に任せてばかりいるのはダメです。体を動かすことで筋肉が強くなりますし代謝が良くなりますね。低血圧だからといってゴロゴロしていると余計に悪化してしまいますから、どんなにだるくても寝転がらないようにして下さい。特に日中は起き上がって過ごすよう気を配りましょう。
- 食事→朝ごはんを抜きにするのは良くありません。食欲がないなら、少しずつで構いませんから食べるようにして下さい。
まとめ
とても似ている低血圧と貧血。確かに症状まではそっくりなのですが、原因はまったく違います。それだけでなく改善や治療の方法も違ってきますね。
どちらも放置しておくと悪化していきますし、体の調子も落ちていくばかりですから、低血圧や貧血に気づいたら早めに治していきましょう。