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低血圧の症状のひとつに、「朝起きるのが辛い」と言うのがありますね。これは、他の低血圧の症状より、ダントツに認知度が高いと言えます。

 

これは、「本当は怠けたいのでは?」と言う疑いの視線が多いためだと思われます。

 

本人からすると非常にしんどい問題ですが良い方法はないのでしょうか?

 

 

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低血圧の人が朝起きれない、その理由と起き方

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低血圧の人が朝起きれないことには、睡眠が大きく関係しています。と言うと、健康な人から見れば早く寝れば良いだけのことだと思われますが、低血圧の人が起こしている睡眠障害は、単純に解決できない事が多いのです。

 

治そうと思い、夜9時に布団に入っても、まったく眠れず、「寝なきゃ、寝なきゃ」と焦り、どんどん眠れなくなります。ようやく外が白んできたあたりで、眠くなり、2~3時間で起床時間になってしまうことになります。この方法を続けていても、精神的に追い詰められてしまうため、改善とはなりません。

 

睡眠障害の病気はいくつかあり、そのひとつに、「睡眠相後退症候群」があります。この「睡眠相後退症候群」は、簡単に言うと、体内時計が狂ってしまった状態を言います。人の体は、太陽の光を感じると目が覚めて、お腹が空き、一日に3回食事をして、暗くなると休みたくなると言うように、体内時計が設定されているのです。

 

そのため、夜勤がある仕事をされている人は、それにあったリズムで自然と体内時計を調整しているのです。

 

ところが、この調整が上手くいかなかったり、夜勤でもないのに、夜型のリズムになってしまうと、体はいつ目覚めて、いつ食事をとりたくなるのか、いつ休めばいいのかわからなくなってしまうのです。昼間働いたり学校へいく場合に、体内時計が昼夜逆転してしまうと、体は休まらず常に疲労感がつきまとうようになっていきます。

 

「睡眠相後退症候群」の治療に、4時間づつ起床時間をずらしていく方法があります。本来、朝6時に起床するサイクルの生活なら、まず、10時に起きるようにし、次に14時、どんどんずらしていって、朝6時に戻していく方法です。

 

学生なら長期の休みを利用できますが、社会人は休暇をとり、思い切って治療に挑まなければならずなかなか難しい治療法ですね。でも、どこかで治してしまわないと、このまま症状が悪化し、思わぬ事故や病気を引き起こしかねません。

 

低血圧事態は、治療をする必要のないことの多い病気ですが、ひとたび生活に支障が出始めたら、目をそむけてはいられない病気なのです。

 

思春期の低血圧。起立性調節障害(OD)って?

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小学生から高校生にかけて、思春期に起こりやすい低血圧に、「起立性調節障害」があります。この病気の原因は、「睡眠相後退症候群」の場合もありますが、「自律神経の異常」によるものもあります。

 

このころは、体の成長が著しく、自律神経が追いつかず、バランスを崩してしまうのです。この病気には日本小児心身医学会ガイドラインと言うものが決まっています。

  • 起立した直後に強い血圧の低下がある
  • 起立時の血圧低下は無いが、心拍の増加がみられる
  • 血圧が低下したとき、意識の低下、喪失がみられる
  • 起立して3分~10分後に血圧が低下する

と言ったものです。朝礼で突然倒れてしまったり、それを目撃したことのある人は多いでしょう。それだけ思春期の子供が陥りやすい病気と言えます。

 

また、この病気は午前中の集中力に欠けたり、意欲の欠如がみられます。脳の機能が鈍くなるため、記憶力にも支障が出てきます。一番吸収力のある時期に、この症状が出てしまうことは、生涯を通じて大変もったいないことです。

 

本来、立ち上がった時や、長く立っている時の血圧の調整は、自律神経が行っています。そのため、めまいを起こすことなく、起立できるのです。ところが、自律神経が正常に機能しなくなると、人はいとも簡単に血圧は下がり、めまいを起こし、意識を失ってしまいます。

 

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」のバランスにより成り立っています。「交感神経」は戦いの神経で、起きている間に意欲的に取り組む時に使う神経です。反対に「副交感神経」は、休息や安静、癒しや満足感を感じた時に分泌され、この神経が優位にたつ時間は、細胞の修復や回復が行われているのです。

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これが、強いストレスや睡眠不足により、「交感神経」ばかりが優位にたっていると、「副交感神経」の力が発揮されず、細胞は修復されず、回復されないまま、翌日も、その翌日も働くことになり、バランスを失っていきます。

 

自律神経は、正常に機能している時は、心身を支える重要な仕事を任されているのですが、バランスが崩れてくると、異常を起こすことで、サインを出すと考えます。

 

このような時は、十分な睡眠をとることが一番の解決方法なのですが、思春期のストレスは、複雑で、残酷なことも多く、一度心が囚われてしまうと、なかなか「寝て治す」ことが通用しないのです。自律神経が異常をきたすほどのストレスは、取り除かなければなりません。

 

自分一人の力で乗り越えられる事ばかりではないので、そんな時は周囲の助けが必要です。ストレス原因はデリケートなことが多いので直接触れられないようなら、体調不良について、周囲からの声かけなどが有効になります。

 

朝、起きるのが辛く感じるのは、病気のせいなのか、ストレス原因から逃げているのか、本人には判断できないことが多いので、周囲の大人が冷静に判断してあげる必要があるのです。

 

低血圧の人は、朝日の力を借りて起きるとHAPPYな一日に!

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朝起きれないと言う症状に、セロトニン不足が考えられます。このセロトニンは幸せホルモンとも呼ばれ、ストレスの軽減や、痛みや辛さを軽減させ、情緒を安定させる、なんともHAPPYなホルモンなのです。このホルモンが充実していると、失敗を乗り越えたり、新しい朝を迎えることに意欲的になるのです。

 

本来、セロトニンは朝が近づいてくると分泌され始め、目覚めを促して、「さあ今日も1日頑張ろう!」と言う気持ちを呼び覚ますものなのですが、そのセロトニンが不足していると、朝がいつ来たのかわからず、起きれないのです。セロトニン生産には、必須アミノ酸のトリプトファンが必要になります。

 

  • トリプトファンの入っている食べ物

鰹・ブリ・サバ・鮪・バナナ・タラコ・高野豆腐・牛乳・大豆・緑黄色野菜・コーヒーなど。

 

そして、セロトニンの分泌を促すのに最適なことが、朝日を浴びると言うことなんです。太陽の光には理解を超えるほどの良い影響力がありますね、殺菌や除菌もしてくれるし、HAPPYホルモンまで分泌してくれるのです。

 

そのため、方法としては寝るときに、雨戸を閉めずに薄いカーテンだけで寝ることです。これは、防犯上、安全に出来る人しか当てはまりませんが、朝日の力を借りて、セロトニンを分泌させる方法なのです。自然に、気持ち良く目が覚めると、それだけで、何か良いことが起こるような気になりませんか。

 

まとめ

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低血圧=朝起きられない と言う周知が、誤解を生んでしまうことは多々あり、本人の大きな悩みとなっている事があります。誤解を生まないために出来ることは、意欲的に低血圧を改善しようとする姿勢です。

 

「低血圧だから」と言う病気ではないことを、もう一度よく考えなくてはなりませんよ。まずは、睡眠を阻害するものや生活習慣がないか見直してみましょう。

  • 就寝直前のPC,スマホの使用
  • 就寝直前まで、頭を駆使して仕事、ゲームをしている
  • 夜 カフェインを多くとる
  • 運動習慣がない
  • 休日と平日の睡眠時間が大きく違う
  • 朝日を浴びない

これらは、睡眠のためには良くないことです。時間を変えて楽しめば良いのです。寝る前しか自分の時間がないと言う方もいるかもしれません。でも、とりあえず、一度、朝日を浴びて、一日を過ごし、上記の事をせずに、就寝する生活をしてみてください。

低血圧を改善する方法とは!食事と運動が大切!

低血圧が正常になってくると、一日の使い方も効率よくなり、寝る前でなくても、楽しめる方法が見つかるかもしれません。低血圧を放っておくことで、生活に支障が出てはいけませんね。改善を目指しましょう。

 

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