クラクラするから貧血かも~と軽い気持ちで片づけていませんか?それは本当に貧血からくる吐き気と眠気でしょうか。
低血糖など、貧血ととても良く似た症状を持つ病気はたくさんあります。まずは見極めが重要です。
貧血の時の吐き気と眠気・・・?
耐えられないほどの眠気に襲われて、外出先や仕事先で辛い思いをされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。頑張って目を開けようとしても意識が朦朧としてしまう。
そんなとても強い眠気が毎日同じような時間に起こるようなら、低血糖の仕業かもしれません。糖尿病の治療を受けている方以外は、あまりご自分の血糖値なんて知らないのではないでしょうか。貧血と低血糖は主だった症状がとても良く似ているのです。
体が重くダルい感じや、頭がフラフラする、激しい頭痛や吐き気などほとんどが貧血の症状と一緒です。
なぜ見極めなければいけないか・・それは対処方が違うからです。貧血ならば体は「鉄分」を欲しがりますが、低血糖なら体が欲しがるものは、当然「糖分」です。
低血糖が原因で気分の悪さや、激しい眠気に襲われた時は、甘い飲み物やチョコやキャンディーと言った甘いお菓子などを口にすることで血糖値が上がり、少し時間がたつと改善されることがあります。
また、自律神経の異常や、更年期、妊娠時にも同じような症状が表れることがあります。ご自分の体を襲う眠気や吐き気は何が原因で起こっているのか、ハッキリと知ることが大切です。
貧血の時の吐き気と眠気の症状!
貧血の中でも、日中に強い眠気におそわれたり頭痛や吐き気、倦怠感などの症状は、慢性貧血症を疑います。これは、生活習慣が徐々に体をむしばむ病気です。ゆっくりと状態が悪くなるので自覚症状がなく、気がついたら今のようになっている方がほとんどです。
日常的な睡眠不足や、ストレス、飲酒や喫煙などが自律神経の働きを鈍くし、慢性貧血を起こします。
人間の体は運動(ON)と休息(OFF)を交互に繰りかえすことで成り立っていますが、自律神経が正常に機能しなくなると、このONとOFFの切り替えが不十分になってしまうのです。睡眠中も神経が起きていて良く眠れなっかり、日中は逆に疲れて眠くなってしまったり、ということが起こります。
鉄欠乏性貧血によっても起こります。こちらは赤血球に含まれるヘモグロビンの数値が下がることでおこる貧血です。ヘモグロビンは体のなかに酸素をくまなく運ぶ重要な働きをしています。このヘモグロビンを作るために必要なものが「鉄分」です。
鉄分が少なくてヘモグロビンの数が減ってしまうと、体中に酸素が行き渡らなくなってしまいます。酸素が足りない?と一番最初に感じるのは「脳」です。脳は酸素が足りないと、あまり動かず休もうとします。そしてそれは、突然激しい眠気の症状となって表れるのです。
また、臓器も酸素が足りなくなると、栄養失調状態になります。臓器それぞれが十分働けず、体を健康に保つことが困難になってしまい、不調を起こします。中でも胃や腸は影響を受けやすいため、吐き気を伴うことが多いのです。
吐き気と眠気を伴う貧血・・・治すにはどうしたらいいの?
毎日の生活を改善することが大切です。ただし、睡眠が上手くとれない状態では、自力で治すのは中々大変です。神経科のある病院で医師の診察を受けることが一番早く治す近道ではないでしょうか。相談することで、生活リズムを見つめ直すことができるかもしれません。
鉄欠乏性貧血を疑う時は、内科の診察を受けましょう。ひとえに「貧血」と片づけてしまいがちですが、さらに大きな病気のサインだという場合もありますので素人判断は禁物です。
貧血症状で眠気や抜け毛が気になる!知っておきたい貧血の知識!
鉄欠乏性貧血の診断を受けると鉄分を補給する薬を処方され、食事療法を指示されます。食べ物の中から、主に「鉄分」「ミネラル」「ビタミン」「タンパク質」などヘモグロビンの増加を助けるために必要な栄養を摂取し、改善させます。
強烈な眠気に襲われたときはどうしたらいい?
自宅や会社内で貧血による強烈な眠気に襲われたのなら、まずゆっくりと座ります。そのまま寝てしまっても良いのですが、このような時は夜の睡眠に影響がでるほどぐっすり寝てしまうことが多いのです。
そこで、ソファや床に腰を下ろし、クッションや背もたれに体を預け、座った状態で目を閉じます。しばらくジーッとしていると脳は眠ったと勘違いし、休息がとれたと思い、またしばらくは正常に動き始めます。
めまいがひどい時や、座っていられないような時は、もちろん横になりましょう。
外を歩いている時になったなら、喫茶店に入るなど、とにかく身の安全を考えます。脳が酸欠になり、ひどい場合は失神する恐れもあるためです。倒れて頭を打ったりしないように、座れる場所をさがしましょう。
大きなショッピングモールなどは大きなソファやイスが各階に置いてあったりしますね。あれっ?何だか嫌な感じだな・・・と感じ始めたら、早めに座れる場所をさがしましょう。そして室内同様、座った状態で静かに目を閉じ、しばらくジーッとしている事が大切です。
ただしこれは応急対策です。繰り返すようならきちんと病院にいかなくてはダメですよ。
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