貧血、糖分不足、塩分不足。この3つは症状がよく似ているんです。そのため糖分不足や塩分不足を貧血と勘違いしてしまう人が多いんですね。
今は糖分や塩分を控える食事が主流となっていますが、まったく取らないというのもいけないんですよ。糖分や塩分といっても体に必要なものですから、必要なものが欠ければ体調を崩してしまいます。糖分も塩分も必要な量をほどよく摂取していかなければいけません。
「不足した糖分(塩分)をちゃんと摂取したら嫌な症状が治った」という人も結構いらっしゃるんです。必要な量を必要なだけ取って、体の不調を治しましょう!
貧血と糖分不足の似ている症状ってどんなもの?
糖分が足りなくなってくると、低血糖という状態になるんです。低血糖になると、こんな症状が起こります。
頭痛→頭痛は貧血の代表的な症状ですよね。ただ頭痛は貧血以外に風邪などいろんなことでも起こる症状なので、これだけでは決定打になりません。
だるさ(倦怠感)→なんかだるい…動きたくない…やる気が出ない…これが倦怠感ですね。これも貧血の代表的な症状のひとつなんです。頭痛と倦怠感、ここまで来ると「もしかして貧血かも?」と思い始めるでしょう。
ふらつき→低血糖というのも、結局は栄養が偏っていたり不足していたりする状態ですから、脳に必要な栄養が届いていません。そうすると頭痛だけじゃなく、めまいも起こるのでフラフラ、クラクラしてしまうんです。
貧血で入院することってあるの?期間はどれくらい?その時の症状は?
ここまで来ると疑いが確信に変わってくるのではないでしょうか。低血糖だと食後に眠くなりますし、貧血と症状がほぼ一致していると言っても過言ではありませんよね。貧血と低血糖を見分けるには血液検査を受けるのが一番です。きちんと検査を受けなければわかりませんから、異常を感じたらすぐに調べておきましょう。
塩分不足でも貧血の時みたいに疲れやすくなるんです!
糖分不足が貧血に似ているなら、じゃあ、塩分不足は?そう、塩分不足も貧血に似た症状を起こすんですよ。塩分不足でもっとも多い訴えが「フラフラする」「めまいがする」です。
体の塩分が足りなくなると言われると、真っ先に思い浮かべるのが夏です。夏になると大量の汗をかいて塩分を消費するので、体の調子を崩しますよね。その場合は塩飴などを舐めて塩分を摂取するようにします、このことからわかるように、悪いものとして捉えられている塩分も、なければいけないものなんです。
他の症状には「立ちくらみ」「朝、起きられない」といったものがあります。これも確かに貧血と症状が似ていますね。糖分不足の時と同じように「倦怠感」も起こるため、体がどんどんだるくなってきます。
塩分不足に関しても、やはり病院で血液検査を受けなければ見分けられません。血液検査で塩分不足なのか貧血なのかをハッキリさせて、正しい方法で治していきましょう。
1日に必要な糖分と塩分の量は?オススメの食べ物はある?
糖分とは糖質のことを指しています。1日あたりに必要な糖質は、総エネルギーの60%と言われているんです。つまり1日の総エネルギー60%を糖質から摂取すれば良いんですね。なお、1日に必要なエネルギーに関しては性別や年齢によって違ってきます。
ちなみに性別や年齢から平均的な必要エネルギーを割り出し計算すると、1日あたりに摂取する糖質の目安は健康な人で、最低100gとなっています。
次は塩分ですね。塩分に関してはいろいろなニュースが発表されていますが、みなさんは知っているでしょうか。実は2015年4月1日に塩分摂取目標量が改訂されているんですよ。健康な成人男性で8.0g未満、健康な成人女性で7.0g未満になってるんです。男性なら8.0g、女性なら7.0gに到達しないよう塩分を摂取していかなければいけません。
ですがこれでも多いと言われていて、なんと世界的に見ると1日あたりの塩分摂取量は5.0gが基準なんだとか。5.0gを基準に考えると男性は3.0g、女性は2.0gも多いということになるんですね。もし制限しすぎて塩分が足りなくなってしまったら、オススメの食べ物はお味噌汁です。薄味にして味噌を入れ過ぎないようにし、毎日飲むようにすると塩分不足が解消されるんですよ。
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それから塩レモンもオススメですね。塩レモンにすることで塩分を摂取できますし、レモンは腸内環境を良くしたり、ビタミンCとクエン酸で貧血を予防してもくれるんです。
まとめ
控えすぎも良くない糖分と塩分。かといって摂取しすぎも良くありませんので、調節するのがなかなか難しいですね。
貧血と症状が似ているからといって貧血と決めつけるのは危険です。このように他の原因が症状を引き起こしている可能性もありますから血液検査は怠らないようにして下さいね。