ウイルス感染などにより、風邪の症状が悪化して起こる気管支炎。これは感染性(急性)気管支炎といわれる病気です。
ここで、気管支炎チェックを行います!
- 熱が38℃以上の熱が続いている
- せきが8週間以上も続いている
- 黄色っぽい痰(たん)が出る
さて、当てはまるものはありましたか?当てはまった数が多いほど、感染性気管支炎の可能性が高いです!
気管支炎には、煙などの汚染物質が原因となるものもありますが、発熱を伴い、長くせきが続く場合は、少し事情が違い、感染性気管支炎の可能性があるんですよ!
もしも、感染性気管支炎になってしまったらどうすれば良いのでしょうか?感染性気管支炎について、考えてみましょう!
目次
気管支炎で熱が出た!どうすれば良い?
「風邪がちょっと長引いているだけだよ」
なんて思っていると、大変なことになるかもしれません!風邪をひいてせきや熱が出るように、気管支炎でも、初めは高い熱が出て、せきも出ることがあります。
ウイルスや細菌などに感染することで発症する気管支炎は、感染性気管支援または急性気管支炎という病名です。感染性気管支炎で高熱が出たとき、どうすれば良いでしょう。これから説明していきますよ!
病院編
気管支炎の症状は、初めはほとんど風邪の症状と変わらないので、自分で「私、気管支炎だ」と判断することはほぼ不可能でしょう。
病院に行けば、症状を診断して、薬を処方してもらえますよ!
熱を下げ、倦怠感などの全身に現れる症状を和らげるために、多くの場合アスピリン、イブプロフェンなどの解熱剤が出されますが、子ども(15歳以下)の場合はアスピリンの使用ができないので注意が必要です!
自宅編
外に出かけるよりも、安心していられるのは自宅ですよね。
気管支炎で熱が出たときも、家で出来ることがありますよ!
水分補給をしっかりと
水分が不足すると、のどに絡んだ痰を出しにくくなります。特に黄色っぽく色がついた痰が出る場合は、体内にウイルスがいる証拠。出してしまった方が良いんです!
痰をスッキリ出してしまうためにも、水分補給は有効なんですよ!もし、子どもが気管支炎になった場合、水を一気に飲ませると吐いてしまうことがあるので、少しずつ飲ませるようにしましょう。
体を温める
熱が上がり始めると、寒気を感じるので、布団や毛布で調節すると良いでしょう。
例えば、布団1枚+毛布1枚でも寒ければ、毛布を2枚にしてみるなどします。熱が上がって熱くなってきたら、毛布を1枚ずつ減らします。
こまめに着替える
熱が上がると、たくさん汗をかくことも考えられます。汗をかいたら、こまめに着替える、汗を拭くなどして、体が冷えないようにしましょう。
熱が出る気管支炎の症状は、実は注意が必要です。
「この前、気管支炎って診断されたけど、まあ大丈夫だろう」
と放っておくと、良くなるものも良くなりませんよ。せきが治まらない、熱が下がらない、などの症状があったら、すぐに病院を受診しましょうね!
気管支炎のときの症状は、どんな感じ?
感染性気管支炎は、風邪の症状から始まるので、見落とされがちなんです。
感染性気管支炎になった場合の流れを見てみましょう。
- 鼻水やのどの痛みなどがある、37~38℃ほどの発熱
↓ - 病院で薬(抗生物質)をもらう
↓ - 薬が効かず、熱が上がる
1,2は風邪のひき始めと同じですよね。鼻水が出たり、微熱があったりして、病院に行って薬をもらいます。抗生物質を飲んで、通常は2~3日で熱も下がり落ち着いてきます。
ところが、③はどうでしょう。風邪の薬を飲んでも、なかなか治らず、熱が上がるということは、風邪の場合はほとんどないことではないでしょうか。
そう、感染性気管支炎は、もう風邪ではないのです!それで、風邪には聞いてくれる抗生物質が効かず、1週間近く熱が続くことすらあるんですよ。1週間ほどで熱が下がり治れば良いのですが、みんなそのようにうまく治るとは限りません。
数週間熱が下がらないこともありますし、そのまま肺炎になってしまう、ということがあるんです!せきが続いている・熱も高くなってきたなど、ここで説明した感染性気管支炎に似た症状が出たら、すぐに病院で診てもらいましょう。
子どもが感染性気管支炎!どうする?!
子どもも、感染の経路や、症状、熱が下がるまでの時間も、通常は大人と同じですが、子どもは、大人と違って体もまだ弱く、デリケートですよね。
もしもわが子が感染性気管支炎になったら、どう対応するのが良いのでしょうか?
音を聞け!
子どもが感染性気管支炎にかかった場合も、せきの他に高熱が出ます。
熱が下がって、子どもを幼稚園や学校にいかせるか、迷うことはありませんか?そんなとき、気にしてほしいのがせきや胸の音。
ゴホゴホと重そうなせきや、胸からヒューヒューといった変な音がした場合は、また熱が上がってくるかもしれません。そばにいて、家でゆっくり休ませてあげましょう。
お風呂はまだ!
感染性気管支炎のとき、お風呂に入ることが症状を悪化させる原因になることは無いと言われています。子どもが特別ぐったりとしていなければ、入れても問題ないでしょう。
でも、お風呂に入ったら、つい水遊びをして長湯しまう子もいますよね。長湯するのは気管支炎が完治してからの方が良いですよ。
あまりにもせきが続くとき
気管支炎が長びいたり、治ってはまた悪くなったり、と繰り返している場合には、肺炎を起こしている可能性があるので注意が必要です。子どもの場合、大人よりも進行が速く、体調が急変しやすいので、早く病院に行くことも大事です。
また、治ったと思っていたら、2・3日ほど日をおいて、また気管支炎の症状が起きたときは、ぜんそくも考えられます。ぜんそくは、気管支炎が慢性化したものなので、症状は同じと考えて良いですが、ぜんそくになる前に、治してあげたいですよね。
仕事などで、いつもは一緒にいてあげられない親御さんもいるでしょう。ただ、子どもが病気のときは、一緒にいるのが安心ですよね。
まとめ
高熱が出る気管支炎を、感染性(または急性)気管支炎と呼びます。特徴をまとめると、次のようになります。
- ウイルス感染によって発生する
- 風邪のような症状のあとに、せきがひどくなる
- 風邪を治す抗生物質では効果がない
風邪にも同じことが言えますが、感染性気管支炎にかかりやすい人は、免疫力が低いと言えます。
同じ空気の中で生きていれば、同じだけウイルスを吸い込む可能性があり、感染する確率も同じだけあるはずなのに、何も感染せず元気な人、すぐ感染してしまう人がいるというのは、免疫力の違いです。
免疫力は、私たちの体の防衛本能のようなもの。害があるものや、異物が体に侵入しようとしたとき、私たちを守ってくれるのです。誰にでも備わっているものなので、今は弱っていても、ちゃんと強くすることも出来ますよ!
ストレスや疲労がたまっていたり、偏った食生活をしたりしていませんか?その繰り返しで、どうしても免疫力は低下してしまうんです。
充分な睡眠をとって、栄養バランスの良い食事をする、そして免疫力アップに努めましょう!
もしも、ストレスも疲れも無しという状態で、風邪をひきやすいという場合は、どこか他の部分に異常が現れていて免疫力が低下していることが考えられるので、病院を受診してみてくださいね。