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ノロウィルスは感染後、24時間~48時間の潜伏期間を経て、急激に症状が現れます。ノロウィルスの主症状は、激しく繰り返す、下痢・嘔吐…。

 

急激な症状の現れに、トイレに向かうのが遅れて、つい下着や衣類を汚してしまう。小さなお子様であれば、なおさら仕方のないことです。

 

ノロウィルスは、その感染力の強さが特徴的です。接触感染・飛沫感染・空気感染などで、ごく少量のウィルスから、感染を拡大していきます。家庭内での二次感染を防ぐためには、正しい処理が必須となります。

 

家庭の健康を守る、奥様!ノロウィルスに汚染された衣類の、正しい洗濯方法を知って、強敵ノロウィルスから、愛する家族を守りましょう!

 

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ノロウイルスを洗濯する前にまずは自分の身支度から

ノロウイルス 洗濯ノロウィルスの正しい洗濯方法の前に、ご自身の身支度を整えましょう。実は、これが一番大事と言っても過言ではありません!

 

先にもお話ししましたが、ノロウィルスはごく少量のウィルスでも感染してしまう、非常に感染力の強いウィルスです。

 

一家の健康を守る奥様が、二次感染してしまっては元も子もありません。適切に身支度を整えた上で、ノロウィルスを撃退すべく、戦闘態勢に入りましょう!

マスクの着用

ノロウィルスは、感染者が排出した吐物や糞便からの飛沫を吸入してしまうことで感染してしまいます。また、排出されたウィルスが空気中を舞い、それらを呼吸をしながら吸入してしまうことでも感染してしまうのです!

 

これらを飛沫感染・空気感染と言います。目に見えないウィルスの、経口侵入を防ぐには、マスク着用が有効です

 

微粒子用マスクなどを着用することで、更に効果が期待できそうです。微粒子マスクは、ドラッグストアでも市販されているので、流行シーズンに入る前に購入しておくのも良いでしょう。

ゴム手袋の着用

ノロウィルスは、感染者の触れた物や、汚物に触れることで、接触感染します。汚染された衣類の洗濯では、どうしても汚物との接触は避けられませんので、ゴム手袋を着用することで、接触感染を防ぎましょう!

 

ゴム手袋もドラッグストアにて市販されているので、いざと言う時に備えて、事前に購入しておくのも良いでしょう。

三角巾の着用

特に髪の長い方は注意が必要です。汚物を処理する際、知らず知らずに、髪が直接汚物に触れてしまう危険があります

 

長い髪は束ねて、更に、空気中を漂うウィルスや飛沫ウィルスから身を守るため、帽子などを着用すると効果的です。

塩素系漂白剤を使った洗濯方法

ノロウイルス 洗濯消毒と聞いて一番身近な物に、アルコール消毒が思い浮かぶかと思います。ですが、ノロウィルスに関して、アルコール消毒はあまり効果を発揮しません

 

ノロウィルスは、アルコールに対する耐性が高く、そこがまた厄介なところ。ノロウィルスに有効な成分は、次亜塩酸ナトリウムとされています。次亜塩酸ナトリウムと聞くと、あまり身近な印象を受けませんが、私たちが家庭で使用している、漂白剤にも含まれています。

 

「混ぜるな危険!」の表示がされているものが、次亜塩酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤ですので、目印にして下さいね!色柄物専用の漂白剤は酸素系漂白剤ですので、間違わないようご注意下さい。

 

では早速、洗濯方法についてご説明します。

準備する物

  • バケツやたらい(なくても大丈夫です)
  • 塩素系漂白剤
  • 次亜塩酸ナトリウム除菌スプレー(なくても大丈夫です)
  • ビニール袋
  • 雑巾や新聞紙
  • 洗濯洗剤

汚物の処理

洗濯に入る前に、衣類に付いた汚物を処理しましょう!

 

まず、汚物からの飛沫・空気浮遊をカットするべく、汚物の上に軽く、漂白剤を浸したものや、除菌スプレーをスプレーした布や紙をかぶせます。布は捨ててもいい使いふるしの物や雑巾でも構いませんし、紙は新聞などがオススメです。

 

汚物をまるっとカバーできる大きさが理想です。また、汚物を布や紙で覆う際、注意して欲しいことは、慌てて勢い良くかぶせない事です。勢いで、汚物から更にウィルスを飛沫させ、空気中に舞わせてしまう恐れがあるからです!

 

そっと汚物に布や紙をかぶせられたら、ゆっくり除去しましょう。布や紙にくるむように除去した汚物を、ビニール袋に入れて口をしっかり結びます。この時、除菌スプレーがある場合、念のためビニール袋内にもスプレーをひと吹きしておきましょう。

 

汚物を除去できたら、汚染されていた部分を、除菌スプレーや漂白剤を浸した布で吹きます。この時、ゴシゴシと強くこすってしまうと、ウィルスを舞いあがらせてしまうので気を付けて下さい。

洗濯の手順

  1. バケツやたらいに水を用意します。バケツやたらいがない場合、洗濯機に水を溜めたもので構いません。
  2. 塩素系漂白剤を希釈し水へ投入します。希釈の目安は、水10ℓに対して、塩素系漂白剤40ccです。
  3. 汚染された衣類を約30分ほどそのまま漬け込みます。
  4. 30分経過しましたら、水を抜き、通常の洗濯洗剤を用いて洗濯をします。すすぎはいつもより念入りにがオススメです。

注意点

色柄物の場合、脱色する場合もありますので、あらかじめご理解下さい。また、デリケートな素材の場合、生地を傷めてしまう場合もあります。

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塩素系漂白剤がない!そんな時の洗濯方法

ノロウイルス 洗濯たまたま塩素系漂白剤を切らしてしまった!

 

ノロウィルスは何の前触れなく突然症状が現れますので、なかなか事前準備が難しく、こんなことも良くあることかと思います。ですが、安心して下さい!塩素系漂白剤がなくても、殺菌できます。

 

ノロウィルスの殺菌に、85℃以上のお湯が効果的とされているのです!ノロウィルスは、熱にも比較的強いとされているので、85℃以上というところがポイントです。

 

では、塩素系漂白剤を使わない洗濯方法についてご説明します。

洗濯の手順

汚物の処理については、前述の方法で行って下さいね。

 

  1. バケツやたらいに85℃のお湯を用意します。火傷には充分気を付けて下さいね!
  2. 85℃のお湯に、衣類を1分以上漬け込みます。
  3. 通常の洗濯をします。

注意点

85℃以上のお湯を使うため、火傷には充分気を付けて下さい。

 

洗濯機は熱湯に対応していませんので、できればバケツやたらいを使用することをお勧めします。熱湯を使うことにより、色落ちや生地へのダメージを受けることがあるので、あらかじめご理解下さい。

 

参考:ノロウィルスが原因で発熱!熱が下がるまでの期間や他の症状は?

布団など大物の殺菌方法

ノロウイルス 洗濯衣類や下着類など、日頃洗濯機を使用して洗濯をしている物については、以上の方法で洗濯して下さい。では、布団など、洗濯機を使用できない大物の除菌はどうしたら良いのでしょうか?

 

寝ている時に嘔吐してしまい、布団を汚してしまう…大いにあり得ることです。汚物の付着した物は、クリーニング店では受付していないため、悩んでしまいますよね。

 

では、布団類の大物の殺菌方法をご紹介します。

準備する物

  • 塩素系漂白剤や除菌スプレー
  • ハンカチやタオル
  • アイロン

殺菌の手順

汚物の処理の仕方については前述した通りです。

 

  1. ハンカチやタオルに、希釈した塩素系漂白剤に浸す。もしくは除菌スプレーをスプレーする。
  2. ①を汚染された部分に充てる。
  3. ②の上から85℃以上に熱したスチームアイロンを1分以上当てる。

 

布団の殺菌は以上の手順で行ってみて下さい。また、ノロウィルスを発症してしまったら、枕元に洗面器を常備したり、ごみ袋を切り開いた物を枕元に敷き、その上にタオルかぶせるなど工夫することで、布団の汚染を防げます

 

ご家庭でノロウィルス感染者が出ると、洗濯にも神経質になり、大きな悩みの一つです。是非ご参考にして頂けたらと思います。

 

参考:ノロウィルスで体調不良の時にでも食べられる食事や飲み物

掃除にも便利!除菌スプレーの作り方

ノロウイルス 洗濯洗濯の方法でも布団の殺菌方法でも、除菌スプレーが出てきましたが、ご自宅の掃除にも便利なので、是非、日頃から作り置きし、愛用していただけたらと思います。

 

ご家庭にある物で簡単に作れますよ!

準備する物

  • 空いたペットボトル(ここでは500mlの物を使用)
  • じょうご(なくても大丈夫です)
  • 塩素系漂白剤

作り方

  1. ペットボトルに1/3程水を入れます。
  2. 塩素系漂白剤を2cc入れます。こぼさないようじょうごの使用がオススメですが、なくてもOKです。ペットボトルのキャップ1杯が約5ccですので参考にして下さい。
  3. 水をボトルいっぱいに溜め、よく混ぜ合わせて出来上がり!

 

※汚物の処理に使用する場合は、500mlのボトルに、塩素系漂白剤25ccの方が有効かもしれません。
※できた物を霧吹きに移してご使用ください。

 

参考:ノロウイルスの疑いで検査が出るまで出勤停止?検査の費用はいくらかかる?

まとめ

いかがでしたか?家庭内でノロウィルス感染者が出ると、一番困るのがお洗濯…。

 

しかし、ノロウィルスの二次感染は家庭内での感染が一番多いようです。ですから、洗濯をはじめ、家庭内の除菌には細心の注意を払って徹底的に行いたいものです。

 

ノロウィルスの流行シーズンが始まる前には、防災グッズの横に、ノロウィルス対策セットを準備して、いざという時に備えておきましょう。ご紹介した除菌スプレーで、日頃から家庭内の除菌を意識することも、ノロウィルスを近付けない対策にもなりそうです!

 

是非ご家庭でお役立て下さいね!

 

参考:ノロウイルスの感染はハイターで防げる!正しい消毒方法

 

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