女性特有のものと考えられている貧血ですが、実は男性にもあるんです。ではその症状とはどんなものなのか?ストレスが原因になっているのは本当なのか?
貧血=女性というイメージが根強いため、症状が出ていても貧血に気づかない男性はとても多いのです。
日々の生活が思わしくないのは貧血が影響している可能性もありますし、もしこれからご紹介する症状に当てはまるなら、貧血になっていないかどうかを検査して下さいね。
男性の貧血は怖いと言われていますし、甘く見てはいけません。怖いと言われる理由についてもお話していきたいと思います。
女性だけじゃない、男性の貧血!その症状とは…
貧血になっているかどうか?というのは、症状から判断できる場合もあるんです。代表的な貧血の症状は「めまい」ですね。フラフラしたりクラクラしたりするなら要注意。ただし、めまいは貧血以外の病気が原因となっている可能性もありますから、めまいだけで決めつけるのは良くありません。
次に「だるい」「疲れる」といった、体の疲れやすさです。最近、妙に体が重く感じたり疲れやすく感じたりすることはありませんか?「仕事が忙しいせいかも」「もう年だから」と片付けてしまいがちですが、やはりそう決めつけるのはいけないんです。だるくてなにをしてもすぐ疲れる、これも立派な貧血の症状なんですよ。
それから「爪」の状態も見て下さい。貧血の人は爪が割れたり色が悪くなったりします。前よりも爪の状態が悪くなっていませんか?悪くなっているなら貧血の可能性があります。また「階段を上り下りする時」にも注目して下さい。
階段を上りきったあと、下りきったあと、動悸が激しくなっていませんか?息切れがして、ハァハァと肩で呼吸をするようになっていませんか?これも貧血の症状ですから、「もう年だから」と考えてはダメなんです。
もちろん、年齢を重ねていくごとに体の機能は低下していきます。ですが今、体に現れている症状が加齢のせいなのか貧血のせいなのか病気のせいなのか、素人にはわかりません。
この中に思い当たる症状がいくつもあるなら、まずは検査して貧血でないかどうか調べてみて下さいね。重度の貧血になると「痙攣」「失神(転倒)」することもあるんです。
もしかしたらストレスが原因になっている可能性も!
男性はなぜ女性と比べて貧血になりづらいのか?と言いますと、それは月経の存在です。女性は月経の際に出血するため、食生活に気をつけていても鉄分が足りなくなってしまうんですね。では、男性は?男性には月経がありませんから、1か月に1度、血を出すような大怪我をしない限り出血はないですよね。
そう、男性の貧血が怖いと言われている理由はココにあるんです。出血する月経がないにも関わらず鉄分不足になるということは、なんらかの病気を抱えていて、それが出血に関係している可能性が出てくるからなんです。
ですが必ず病気が原因というわけではありません。そう、耳にタコが出るくらい聞き飽きた!と思われるかもしれませんが「ストレス」です。
ストレスは鉄分の吸収を妨げるため、どんなに規則正しい栄養バランスの整った食生活をしていても鉄分が足りなくなってしまいます。職場の人間関係や仕事の問題。
もし主夫なら家庭内の問題や世間からの目、ご近所づきあい。どんな環境にいても程度の差はあれど“ストレス”は受けるものなんです。さらにそこへ偏食やダイエットが加わると貧血が輪をかけて悪くなっていきます。
偏食をすればするほど栄養が偏りますし、ダイエットすればするほど必要な栄養素がきちんと摂取できません。そこに大きなストレスがあればなおさらです。ストレス解消、栄養バランスの整った食事、これは男性も女性も意識してやっていく必要がありますね。
男性の貧血が怖いのはなぜ?
貧血の原因がストレスではなかった場合、病気が原因になっているかもしれません。その病気とは、先ほど言ったような出血を伴う病気です。
「じゃあ、出血を伴う病気ってなにがあるの?」代表的なところでは「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」。胃や十二指腸に潰瘍ができると、そこから出血していくのです。かなり重たい胃潰瘍の人は吐血することもあるほどなんですよ。
「ポリープ」「がん」の可能性も考えられます。特に恐れられているのが大腸がんや大腸ポリープですから、大腸の検査もしておいた方が良いですね。また「痔」でも出血は起こりますから、とにかく尿と便は毎回しっかりとチェックしましょう。少しでも異常を感じたらすぐに検査をして下さいね。
まとめ
性別が違うだけで、貧血の恐ろしさがこんなにも変わるんです。日本ですと、貧血に悩んでいる人は女性が9割で男性が1割と言われています。女性が8割で男性が2割、という結果もありますね。
男性の貧血、ダイエットが原因になることも!過剰な運動と栄養不足に注意
男性の貧血が見過ごされがちな理由は「貧血なら平気」という思い込みと「男性の貧血が浸透していないこと」にあると言えます。
40代に突入したら、男性のみなさんは「だるい」「疲れやすい」の症状に気をつけて下さいね。